あの1985年シーズン以来となる、広島カープとの首位争いが続く終盤戦となりそうです。ここから長期ロードとなるタイガース、かつては“死のロード”と呼ばれましたが、今の若虎達には関係なし。ビジターゲームでもしっかり自分達の野球を見せてくれるでしょう。“アレ”に向けて、待ったなしの夏です。
85年以来の一騎打ち 広島とのV争いは日本一イヤーの再戦
(日刊スポーツより)
阪神が広島と「あの年」以来のつばぜり合いを演じている。球団初の日本一に輝いた、1985年(昭60)。セ・リーグの覇権を争ったのは、古葉竹識監督率いる赤ヘル軍団だった。
この年の前半戦を突っ走った阪神だったが、前年84年の日本一広島にはてこずった。2位で迎えた首位広島との7月16、17日の直接対決に2連敗。前カードの巨人戦と合わせ4連敗となり、ゲーム差はこの年最大の4に広がった。広島から岡山へ舞台を移した同18日の直接対決に大勝し、押し戻した。
長期ロードに突入したのは8月6日。阪神はヤクルト、中日にいきなり5連勝し、広島に2差をつけ首位に立つ。ところが8月12日に、中埜肇球団社長が日航機墜落事故で死去するという、激震が走った。チームに動揺が広がり、翌日13日から6連敗。同年の長期ロードは7勝7敗で終了した。
その後阪神は、ロード終了後の39試合で25勝12敗2分け、勝率6割7分6厘の快進撃を見せた。同じ期間に19勝21敗1分けの4割7分5厘と失速した広島にも助けられ、阪神は21年ぶりのセ・リーグ制覇を達成。日本シリーズでは西武を下し、初の日本一に輝いた。
阪神は今季の長期ロードを、首位として迎える。このタイミングでセ・リーグの2位までをこの両球団が占めるのは、17年以来5年ぶり。もっとも同年は広島が首位を独走しており、阪神は10ゲーム差をつけられていた。
その前となると85年で、1位広島を2ゲーム差で阪神が追っていた。日本一イヤー以来となる、阪神VS広島のV争い。同年の阪神は広島戦11勝15敗で、唯一の負け越しカードとなった。10月12、14日の直接対決に連勝し、優勝へ大きく前進した経緯がある。
38年ぶりに復活した、シーズン終盤のライバル関係。不動の5番打者だった岡田監督と、当時まだ小学5年生だった新井監督。新たな歴史は、どんな形で紡がれるのだろう。
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