タイガースといえば何色?昨今のユニフォーム事情について

タイガースといえば何色?昨今のユニフォーム事情について

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レプリカユニフォームを作ることで、その分だけグッズ売上が増えるチャンスとなるわけですから、球団としてはセカンド、サード、特別ユニフォームを作ろうとするのは理解できます。しかし、いざ勝負所では“定番”正規のタテジマで戦うナインの姿を見たいと思うのも、これも当然の虎キチ心理ではないでしょうか。

【阪神よもやま話 元虎番の独り言】セカンド、サードに特別ユニ…昨今のプロ野球界、ちょっとユニホームが多すぎないか ファンは伝統の〝戦闘服〟の方がほしいのでは
サンケイスポーツより)

緑色に「ファミリー」ときたら、誰だって思い出すのは「ファミリーマート」。日本全国、どこにでもあるコンビニだ。でも2023年は緑色の「ファミリー」は、阪神タイガースにしたいらしい。阪神球団が新たに発表した、子育て世代を支援するイベント「Family with Tigers Day」。活動の象徴として作成されたユニホームが公開されたのだが、これが緑を基調にした、さわやかムード満点の〝戦闘服〟。ロゴやキャップなどが緑色になり、右胸に四つ葉のクローバーをあしらってある。

関西の古い野球ファンなら、「おっ、南海ホークスや!」と声を挙げているかも。野村克也、門田博光、藤原満、江本孟紀、黒田正宏…。往年の南海のスターたちが袖を通していたあのユニホームにそっくりだ。ホークスファンが泣いて喜んでいるかもしれない。逆に「なんでタイガースがホークスのユニホームを真似するんや」という声が、わずかながらもあるだろう。かつてはナニワの人気を二分するライバル球団でもあったわけで。私の友人も憤慨していた。ごくごく少数意見なので、無視していいと思うが。

着用時期は6月4日のロッテ戦(甲子園)、同18日のソフトバンク戦(同)、8月11~13日のヤクルト戦(京セラ)。5試合だから、たまに、見慣れたタテジマとは違うユニホームも、気分転換でいいのかもしれないが最近、気になっていることがある。

どこの球団も、セカンドユニホーム、サードユニホーム、特別ユニホームなどなど、ユニホーム制作が花盛り。個人的には、ちょっと多すぎないか、と思っている。

今から7年前のこと。12球団の中でも、ユニホームを変えるのがトップクラスに大好きなオリックスが、それはそれは、いろんなユニホームを作った。チビっ子ファンの特別デー用、女性ファンの特別デー用、昔を懐かしむクラシックバージョン…。そして、雨天中止になると、後半の日程に、スペシャルデーを持ち越した。すると、どうなったか。なんと、1カ月半近く、オリックスの本来のホーム用ユニホームで戦う試合がなくなってしまったのだ。

何年にもわたって、フルシーズン、そのユニホームで戦うから、「おれはあの当時のユニホームが良かった」「あのユニホームを見ると、〇〇のホームランを思い出すなぁ」となる。

阪神がタテジマを貫いてきたから、村山や江夏の快投も、田淵や掛布の豪快スイングも、ストライプの模様とともによみがえってくるのだ。今季の阪神は今回の「Family with Tigers Day」が5試合、「ウル虎の夏ユニホーム」が6試合。本拠地で計11試合が、伝統あるユニホーム以外での試合となる。まあ、ギリギリ許せる範囲かなぁ。これ以上、コロコロと戦闘服が変わると、寂しく感じるのだ。

着用した限定ユニホームはチャリティーオークションに出品し、一部経費を除いた収益金を子育て支援団体に寄付する予定。すごくいいこと。でも、思うのだ。ファンは選手たちが着た伝統あるユニホームのほうが、欲しいんじゃないか、と。

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