投手から野手、ではなく野手から投手へ、異例のコンバートを果たした変わり種メジャーリーガーが新たな仲間に加わりました。最速164km/hの豪速球で、NPBの好打者達をも打ち取ってくれる事でしょう。バッティングにも期待大ですね!
異例の経歴持つ最速160キロ超右腕ゲラ、元同僚ダルビッシュの助言生かし虎党笑わせる
(日刊スポーツより)
ゲラやけど、敵は笑わせへんで~。阪神の新外国人ハビー・ゲラ投手(28=レイズ)が29日、兵庫・西宮市で入団会見を行った。18年のメジャーデビュー時は野手で、翌年から投手に転向した異例の経歴を持つ最速160キロ超右腕。パドレス時代に同僚だったダルビッシュ有投手(37)仕込みの投球フォームと、「二刀流」でライバルを黙らせる。
タテジマのユニホームに袖を通し、ゲラは笑った。「すごく子供のようにうれしい」。日本語で笑い上戸を意味するゲラだが、マウンドでは笑わない男だ。「いつも同じような感情で投げたいなと思っています」。ポーカーフェースと剛速球で、敵は絶対に笑わせない。
19年に遊撃手から投手に転向した異色の経歴を持つ右腕は、米国で最速102マイル(164キロ)をマーク。今のフォームの礎は、パドレス時代に同僚だったダルビッシュとの出会いから生まれた。「試合とか、彼がどういう動きの中でピッチングしてるのかというのは自分もよく見てましたし、アドバイスもよくもらいました」。ボールの握りについてもよく話し「こうやったらスライダーがよく曲がるよ」など、細かく助言をもらった。投球時に後ろにしっかり体重を残すことも、ダルビッシュの姿から学んだもの。「それは今の自分にすごく役立っている」とうなずく。
大リーグでの打者経験は唯一無二の武器。「スイングはいいので、準備はできている。今まで内野もやっていたので、全く問題なく取り組めると思うので打席に入ったら楽しみにしています」。リリーフで起用される方針だが、「二刀流」にも自信をのぞかせる。打席に立てる強みを生かし、回またぎの登板や非常時の代打もOKだ。「バッターがどう思っているのかな、というのをピッチングをしながら考えている」。持ち球は直球、シンカー、スライダーだが、打者目線から「4番目の球種」の習得も目指す。「バッターとしてスプリットやチェンジアップは嫌な球種だった。そこは投手としてまた覚えたい」。日本でさらにパワーアップする。
球団初のリーグ連覇へ向けて、勝利の方程式入りが期待される新助っ人。「自分が必要とされるところで、100%の準備をして活躍したい。いつでも毎日でもいける準備をして、チームのためになれば」。快投&痛快バットで、虎党をゲラゲラと笑わせる。
◆ハビー・ゲラ
◆生まれ 1995年(平7)9月25日生まれ、パナマ出身。
◆球歴 12年にレッドソックスと契約し、18年にパドレスでメジャーデビュー。23年WBCパナマ代表。
◆投手転向 当初は内野手も、19年のスプリングトレーニングで当時のGMから提案を受けて投手に。「僕も彼を信頼していたし、何か新しい試みをしたかった」。
◆ニックネーム パドレス時代は「スーパーハビ」「ゲリータ」。
◆ミエセス 連絡を取り、チームのことや仲間のことを教えてもらう。「彼とは対戦相手として以前から知っていた。彼がいるのはすごく心強い」
◆日本 行ってみたい場所は海遊館。食べたいものはすし。
◆日本語 「スターバックスで注文したんですけど、『ここ』とか『ありがとう』は日本語で伝えました」。
◆サイズ 体重183センチ、身長86キロ。右投げ左打ち。
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