野球というスポーツはバットにボールが当たらないと何も起こらないわけですから、指揮官が怒るのも無理はありません。キャンプでは好調なスタートを切ったサトテルですが、開幕を前にして暗雲が立ち込めてきました。ここからしっかり修正して、開幕までに復調してほしいですね。
阪神・岡田監督、佐藤輝に怒 マジスタメン&マジ継投も…九回無死一、三塁で空振り三振
(サンケイスポーツより)
(オープン戦、中日0-0阪神=九回規定により引き分け、15日、バンテリンD)この日最大の盛り上がりをみせた虎党の歓声と期待が、一気にしぼんだ。両チーム無得点のままで迎えた九回のチャンスで阪神・佐藤輝のバットが空を切る。〝何も起こらずに〟アウトカウントが1つ増え、最後はスコアレスドロー決着。本気モードで試合に臨んだ岡田監督は、〝マジ怒り〟で左の大砲の尻をたたいた。
「そら打たなあかんやん。前飛んだら1点や。何でもええやん、バット当たったらのう。スクイズで1点取りにいく? あっこで。ええ、お前、そんなな。どんな当たりでもバットに当てて前飛んだら何かが起きるけどな。三振は何も起きない。空振りは。それだけのことや」
静かな口調の端々に、沸々と煮えたぎるマグマのような感情がにじんだ。0-0の九回。竜の守護神、マルティネスの直球を捉えて先頭の森下が中越え二塁打、続く大山が左前打で続く。無死一、三塁、絶好の先制機。お膳立てはしてもらった。あとはランナーをかえすだけ。だが、佐藤輝はカウント1-1から直球、直球、スプリットの3球をファウルで捉えきれず、最後は高め152キロで空振り三振に倒れ、「何とか前に飛ばしたかった」と唇をかんだ。
14日にバンテリンドームで行った打撃練習では計49スイングで柵越え7本を放ち、打撃爆発への期待感は高まっていたが…。この日は4タコで、オープン戦11試合で打率・128、1本塁打、4打点と低空飛行が続く。バースデータイムリーを放った13日のロッテ戦(ZOZOマリン)後、虎将は「いや分からへんで、そら開幕はお前、おーん」と開幕スタメン確定ではないと強調していた。挑戦者の立場だからこそ、ここぞの場面で奮起してほしかった。
指揮官は日本一を支えた昨季と同じ主力のスタメンを並べ、この日から公式戦をにらんだ采配を解禁。七回には島本、加治屋を連続投入した。「しっかり投げるいうか。ほんまはシーズンしっかり投げなあかん。今はまだテストやんか。このメンバーで右、左いくっていう」。シーズン開幕まで、チームは本気モードで準備を整える段階に入った。少ない得点機でも何とか1点をもぎ取り、守り勝つのが岡田虎。だからこそオープン戦でもその姿を見せないといけなかったが…。5番打者として得点源での働きが求められる佐藤輝は「頑張ります」と顔を上げた。
「新聞ですごい書いてるやんか。(練習で)何本もスタンド入ってっていうて。もう結果やから、見たら分かるやんか。状態なんか。俺が言うより結果見とったらわかるやんか、ええか悪いか。練習でスタンド行っても、一緒や言うことやろ、そんなの」
岡田監督は実戦での結果を強く求めた。オープン戦は残り7試合。〝マジおこ〟の叱咤(しった)を糧に、若き大砲は持てる力の全てを解放するしかない。
★岡田監督の〝本気モード発言〟VTR
岡田監督は14日に行われたバンテリンドームでの練習後、15日の中日戦に向けて「右(打者)のときは右投手にしたり、左が並んだら左のブルペン陣いくよ。公式戦モードで」と〝マジ継投〟を宣言。「そら徐々に開幕に向けてのな。9イニングの中のゲーム展開とか、点を取っていくというか、今までとは戦い方が違ってくると思う」と、ここから本気モードで臨んでいく姿勢を示した。
■データBOX
◉…阪神はオープン戦1勝9敗1分けとなり、7試合を残して、8勝9敗(8位)だった昨年に続く2年連続の負け越しが決定
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