愛と笑いと涙と人情・・・岡田節は今季も健在!

愛と笑いと涙と人情・・・岡田節は今季も健在!

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キャンプの第1クールが終了しました。岡田監督は全体を見渡しながら、今季のチーム構想を練っているところでしょう。終了後の虎番記者達との会話は、その辺の漫才よりも面白いと話題です。その人柄に、誰もが惹きつけられるのでしょうね。

岡田監督がボヤキ続けた有馬記念の夢馬券「5―16―4って気づいとったら…」
東スポWEBより)

 阪神春季キャンプ(沖縄・宜野座)は4日に第1クールが終了。昨季、悲願の日本一に輝いたことで一回りも二回りも成長した若虎たちは昨春よりも一層引き締まった雰囲気の中、野球漬けの日々を送っている。ナイン、コーチ陣にいまや全幅の信頼を置く岡田彰布監督(66)の表情も柔和そのものだ。恒例の監督囲みだけでなく、その後の虎番記者たちとの雑談がハッキリ言うて一番面白い――。そこで、とっておきの〝裏エピ〟を紹介する。

 岡田監督の哲学である〝守りの野球〟を深化させるため、第1クールはシートノックや投内連係などの地道な反復練習を徹底して行った。日本一フィーバーの中、多忙なオフを送ったV戦士たちもしっかりとした自主トレを積み重ねてきた結果、早速軽快な動きを披露。「普通に動いてるよな。ハッキリ言うて。『こんだけやってきたからこんくらい動けますよ』みたいにな」。心身ともに成長した若者たちの頼もしい姿に虎指揮官も目を細めた。

 選手だけでなくコーチ陣との信頼関係も深まる中、岡田監督が練習メニューや内容に〝干渉〟するシーンはほとんど見られなくなった。12球団最年長の老将は南国の陽気の中、リラックスした表情で静かに選手たちの鍛錬を見守る。

「そんなに早く宿舎に帰ってもやることないんや」と練習終了後、恒例の〝岡田囲み〟が一段落後も虎番記者たちと雑談を楽しむことが増えた。話題は昨年大ヒットしたテレビドラマ「VIVANT」や自身の健康診断の結果、旧知の球界関係者の〝消息〟についてなど多岐に及ぶ。

「ああ、有馬記念はなあ…」。岡田監督は生粋の勝負師だけに競馬もたしなむ。至福の一年となった2023年の最後を締めくくる大レースは熟考の末、スルーセブンシーズを本命に推したが、12着の大惨敗。それ以上に「5―16―4」というレース結果が自身にとっては痛恨だったそうだ。

「枠連知っとるか? サンパチ(3―8)や。38年ぶりの日本一。これは買うたんや」。岡田監督は現役時代の1985年に「5番・二塁」のレギュラーとして球団史上初の日本一を成し遂げた。当時の背番号は16。二塁の守備位置はスコアブック上では「4」と表記する。

「5―16―4ってオマエ。5番で背番号16でセカンドで買えとったやんか…」。3連単の配当は4万円超の夢馬券。それだけに「あんなんなあ…、気付いとったらオマエ(笑い)。ちゃんと考えてもうたからアカンのや。遊びで考えとったら良かった。語呂合わせでな。馬やからしゃあない。人間やったら腹立つけどな」と後悔ばかりが募る。

 卓越した洞察力と理詰めの采配で12球団の頂点に立った百戦錬磨の指揮官だが「あの馬券、買えとったわあ」とボヤキ続ける姿はオケラ街道をトボトボ歩く一般の競馬ファンと何ら変わりない。知性と人間臭さが見事なまでに調和したキャラクターこそが、岡田監督の人気の秘密なのだろう。

 健康診断の結果は良好そのものだったそう。旧知のベテラン記者から「監督、長生きしてくださいね」と声をかけられると虎将も思わず照れ笑いを浮かべる。愛と笑いと涙と人情をごちゃごちゃに混ぜたまま、90年近く熟成された老舗球団・阪神タイガース。その象徴こそが岡田彰布やんか。そらそうよ。

 

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