森下、先制2ランも追いつかれ延長12回ドロー

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8月23日、神宮球場で行われたヤクルトスワローズとの一戦。マウンドではヤクルト・山野投手(2カ月半ぶり先発)が、序盤から気迫あふれる投球を披露。初回、阪神の森下がその山野の投球を右中間へ運ぶ18号先制2ランを放ち、阪神がリードを奪った。一方の山野は、その後は落ち着きを取り戻し、2回から6回まで阪神打線を再三抑える復活劇を見せた。

阪神は先制こそしたものの、その後は好機を生かせず、得点が伸びない展開。森下の一撃で流れを引き寄せたいところだったが、打線全体がヤクルト投手陣の粘りに阻まれ、追加点の糸口がつかめなかった。

その裏、ヤクルトは2回、山田哲人が伊藤将司の変化球を捉えて打ち返した。久しぶりの一発となる2回の9号ソロで、1点を返し流れを再び呼び込む。山田はこれで12年連続の2桁本塁打、さらに通算1000得点に王手をかける記録的局面に立ち、勝負の行方を見守る観衆を沸かせた。

その後、中盤から終盤にかけては両先発の頑張りとリリーフの踏ん張りで得点は膠着。ヤクルトは8回には満塁のピンチを招いたものの、これを木澤が空振り三振と外野フライで切り抜けるなど、阪神の攻撃をしのぎ続けた。阪神投手陣も粘り強く投げ抜き、互いに得点を許さない粘戦となった。

試合が動いたのは9回裏。ヤクルトは阪神・下川を打ち崩し、一死満塁の好機を築く。そして太田賢吾がライトへの犠牲フライ。宿敵相手に土壇場で同点に追いつき、2−2の振り出しに戻した。観衆2万8982人がどよめいた。

延長戦に突入し、両軍は投手を次々と投げさせ合う継投戦。ヤクルトは荘司、大西、星とつなぎ、阪神は岩崎、ドリス、岡留、岩貞と投手を繰り出す。ともに相手打線に得点を与えず、12回終了時点でも決着つかず、2‑2で試合終了となった。両軍ともに決め手を欠いた、粘り合いの末の引き分け。

 

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この結果、阪神は2戦連続の延長にもつれ込んだ末のドローとなり、優勝マジックが18となった。勝利こそ逃したが、チームは着実にアドバンテージをもぎ取っているかに見えた。

ヤクルト側は、投手陣の粘りと計17人を野手で起用するフル活用で同点に持ち込み、高津監督は「投手がよく粘った」「野手起用も機能した」と試合後に語った。一方阪神・藤川監督は、佐藤輝明の4三振についてメディアから質問を受けても「打っても打たなくてもそれがチーム」と寛容な姿勢を示し、「もう十分」と選手をねぎらったという。

両軍とも決定力を欠いたとはいえ、投手陣はそれぞれ孤軍奮闘した。阪神は先発の伊藤が6回7安打1失点の好投を披露し、その後の継投リレーも踏ん張り、ゲームをリードし続けた。打線としては森下の先制弾以外に見せ場が乏しく、決定機の場面でも無得点に終わる場面が多かった。

試合時間は4時間23分に及び、延長12回までもつれ込んだ試合にしてはスピーディーだったことも印象的。観衆も最後まで息を飲む展開に、神宮の夜は熱気を帯びていた。

両チームにとって決定的な一打を欠いたことで両軍ともに「あと一歩」の惜しい引き分けとなった。

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