6月3日から15日にかけての日本生命セ・パ交流戦において、阪神タイガースはまさに「悪夢」のような3年ぶりの6連敗を喫しました。球団としては交流戦で6年ぶりの連敗となり、特に楽天戦ではカード別ワーストとなる7連敗へと屈辱を重ねる結果となりました。今回は、試合の舞台裏や選手心理、そして各メディアの現場取材を交えてレポートします。
6月3日(火)の開幕・日本ハム戦は白星でスタートしましたが、翌4日(水)は惜しくも1点差で敗北。5日(木)には快勝。甲子園で行われたオリックス戦では6日(金)は緊迫の投手戦を制し、7日(土)そして8日(日)も打線が爆発し嬉しい3タテとなりました。
しかし、雲行きが急変したのは10日(火)から始まったビジター6連戦です。13日には先発伊原(ドラフト1位左腕)が6回2失点の好投を見せながらも、ベンチワークでの隙が響いて黒星。続く14日(土)は5−4で敗戦、そして15日(日)はまたも延長12回にサヨナラ負けを喫しました。6月15日時点で3年ぶりの6連敗が記録されました。
サヨナラ負け2連発と継投策の裏側
特に6月14、15日の2戦はともに延長戦にもつれ込んだ末のサヨナラ負け。藤川球児監督は「どうしても連敗を断ちたかった」と語り、6月15日には7回以降、及川・岩崎・湯浅という3投手を継投でつなぎました。
及川、岩崎とリリーフ陣のリレーで「チームのために」と力を振り絞りましたが、最後の最後で湯浅が延長12回に代打黒川に痛恨のサヨナラ内野安打を許し、負の連鎖は断ち切れませんでした。楽天戦では7戦連続黒星という歴史的失態を記録し、連敗は止まる気配を見せませんでした。
攻撃の手詰まりと勝負所での歯車の狂い
打線も苦戦を極めました。打線には反撃の場面こそあったものの、ツキと勢いをつかめず。6月15日は森下翔太らが好機を迎えながら凡打が重なり、佐藤輝明の大きな当たりも単打止まり。チャンスであと一本が出ず、大量得点の芽を摘まれてしまいました。守備陣の小さなミスや連携ミスが響いたことも敗因に挙げており、打線の爆発力と相まって、完封か逆転かの二択を迫られる展開の多さが裏目に出たと言えるでしょう。
継投過多と中継ぎ疲れ――要因を探る分析
6連敗の大きな原因は“中継ぎの疲弊”があるとされています。特に6月15日には岩崎が久々の回跨ぎ、湯浅にはしんがりを任されるプレッシャーが重くのしかかり、いずれも疲労を溜めてしまう使われ方となりました。
さらに、藤川監督が門別や工藤、ネルソンといったリリーフの層に「右のリリーフが不足」と苦言を呈しており、戦力の偏りが短期勝負の中で表面化したのではないかとも言われています。
首位キープも首位の重圧が悪循環に
一方で阪神は、交流戦開始前はセ・リーグ1位を維持しており、連敗中もDeNAとの差は2.5ゲームのまま変わらなかった点だけは救いとなっています。『パ・リーグ優勢』の構図に助けられた形です。
しかし、首位という状況がむしろ重圧となり、6月13日以降の6連敗の泥沼にはまり込んでしまったのも皮肉な構図です。藤川監督は「甲子園に戻って起こること全てを糧にする」と語り、17日以降の残り交流戦ラスト6戦での“連敗ストップ&貯金再開”を強く意識しています。
今後の展望
ここまでの交流戦は、当初は良好なペースで進んでいたものの、6試合にわたる長期ロードの苦闘が象徴するように、投手の負担と攻撃陣のエンジン不足が浮き彫りとなりました。中継ぎの回跨ぎや層の薄さ、そして延長戦の連発による消耗が、6連敗という最悪の結果につながったと総合的に考えられます。
試合内容としては、及川や岩崎の健闘、伊原の好投などポジティブな材料もある一方、「勝負所での1本」が出せないもどかしさが目立ちました。選手と投手陣が疲弊した状態で、次戦へ臨むことは厳しい状況ですが、勝負の17日からの甲子園再開での巻き返しが求められます。
首位の重圧の中、どこまで反撃の狼煙を上げられるか。交流戦残り試合と、以降のペナント戦に向け、阪神の真価が問われる節目になります。
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