豪快!サトテル2打席連続アーチで大勝!!

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 甲子園の秋空を切り裂いた白球は、右中間へ、そして左翼ポール際へ。阪神が9月15日の中日戦を6-2で制し、連敗を2で止めて今季80勝の大台に先着。主砲・佐藤輝明が3回と5回に2打席連続の2ランを放つなど計5打点の独壇場で、球場はどよめきと大歓声に揺れた。試合は阪神が1回に2点を先制。3回と5回のアーチで主導権を握ったまま逃げ切った。打線が効率よく加点し、マウンドも安定して守り抜き、3連休の最終日を勝利で締めた。

 この日の佐藤は“二刀流の一撃”。3回は1死一塁からカウント2-2、真芯でとらえた打球がセンターの頭上を越えて右中間席へ着弾。推定打球速度180km/h、推定飛距離134mの豪快弾で一気に流れを引き寄せた。続く5回は二死一塁から外角直球を逆方向へ運ぶ技巧派の一発。今季甲子園で初の左翼ポール際着弾となる“変化球のような”放物線で、推定飛距離は105m。パワーと器用さ、両方を同じ試合で示してみせた。

 初回は2死二塁から佐藤が先制の適時二塁打で口火を切り、続く大山もレフト線へタイムリー二塁打。序盤から相手先発・松葉を攻め立て、3回の2ランでリードをさらに拡げていった。5回には2番手の左腕・近藤から再び2ラン。阪神の得点は1回に2点、3回に2点、5回に2点と波状的に積み上がった。

 この2発と初回の二塁打で佐藤は計5打点。これで今季打点は自己最多を更新する96に到達。入団5年目までの通算は406打点となり、長嶋茂雄の404を一気に抜いた。節目の数字をまた一つ越え、残り試合で40本塁打&100打点の“ダブル”が現実味を帯びる。

 先発のニック・ネルソンは、来日2度目の先発で5回3安打1失点の粘投。初回からナックルをちらつかせてタイミングを外し、3回に犠飛で1点を許したのみ。直球とチェンジアップ、カーブの緩急を交え、先発初白星の権利を手に降板した。本拠地のお立ち台では満面の笑みで「アメイジング」と喜びを表現。指揮官も「先発のカタチが少しずつ板についてきた」と評価した。短期決戦に向け、先発・ロングの両面で頼もしい存在感を示す一日となった。

 

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 リリーフ陣は6回から伊原が2回1失点でつなぎ、8回は畠がゼロ、9回はドリスが締めて反撃を完全遮断。守備も要所で落ち着き、リズムの良い「守り抜く勝ち方」を最後まで貫いた。スコアボードの細部まで見直すと、7回の1失点はボスラーの三塁打をきっかけに山本の内野ゴロで奪われたもので、流れを渡さない最少失点に抑えている。

 打線はリードオフの工夫も光った。近本が前腕の打撲でベンチ外となり、20歳の井坪がプロ入り後初の1番に座り、2番・中野とともに相手先発の立ち上がりを揺さぶった。井坪は安打こそ生まれなかったが、1軍の試合の中でも堂々とプレーできるようになってきた。

 相手・中日は松葉―近藤―梅野―伊藤―メヒアの継投。3回に田中の犠飛、7回に山本の内野ゴロで計2点を返したが、序盤のビハインドを覆すまでには至らなかった。岡林は3安打と意地を見せたものの、長打欠乏で決定打を欠いた。

 チームはこの勝利で中日との今季対戦成績を22回戦で11勝11敗の五分に戻し、両リーグ最速で80勝到達。優勝決定後の“二の矢”として、CS・日本シリーズへ向けた再加速をタイガースらしい投打の噛み合わせで示した。スタンドに詰めかけた観客は公式発表で42,620人。3連休のデーゲームらしい熱量が、主砲のバットに火を宿し、先発の背中を押した。

 主役の佐藤は、1発目で甲子園伝統の浜風をものともせず右中間へ、2発目では逆方向へと打ち分けた。相手バッテリーの内外角配球を読み切る洞察と、出力の高いスイングが噛み合ってこそ生まれる“二様の一発”。数字の上でも内容の上でも、4番の仕事をやり切った一戦だった。藤川監督が狙うのは“接戦強度の底上げ”と“試合の中盤の主導権維持”。この日のゲーム運びは、まさにポストシーズン仕様の「教科書」となったに違いない。

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