夏ロード初戦、延長10回にサトテルが意地の決勝打!

夏ロード初戦、延長10回にサトテルが意地の決勝打!

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8月1日、神宮球場で行われた阪神タイガース対東京ヤクルトスワローズの一戦は、白熱の展開となった。投手戦の様相を呈しながらも、終盤には一打で流れが変わる緊張感に満ちた展開。主役となったのは、延長10回に値千金の決勝打を放った佐藤輝明だった。阪神はこの一打で粘るヤクルトを突き放し、再び勢いを取り戻す一勝を掴んだ。

この日の阪神の先発は伊藤将司。6月以降、調子を上げてきた左腕は、この試合でもその安定感を存分に発揮した。初回からテンポよくストライク先行の投球を展開し、内外角を丁寧に突いてヤクルト打線に的を絞らせなかった。特に中軸の村上宗隆、サンタナ、オスナといった長打力のある打者に対しては、変化球を交えながら厳しいコースを突き、バットの芯を外す配球が光った。5回まで無失点に抑えると、6回には先制点を許すも最少失点で切り抜け、7回90球4安打1失点という内容でマウンドを降りた。

その伊藤を援護したのが、阪神打線の地道な攻撃だった。初回、森下翔太が左前打で出塁すると、相手守備の乱れも絡んで二進。大山悠輔が四球を選んだ後、ヤクルト先発・高梨裕稔の暴投が飛び出し、森下が三塁からホームを陥れて先制点。続く大山は三振に倒れたが、この1点が試合の流れを阪神側に引き寄せた。

6回には小幡竜平が左前打で出塁し、二盗を成功させてチャンスを広げる。二死二塁となった場面で、坂本誠志郎が冷静に中前へタイムリー。勝負強い打撃で貴重な追加点をもたらした。伊藤将の粘投と、打線の細かい得点で2点を先行し、阪神が試合を優位に進めていく。

しかし、7回裏。ヤクルトは先頭の太田が左中間を破る二塁打で出塁すると、その後三進し、長岡の二ゴロの間に1点を返し、1点差に詰め寄る。伊藤将司の無失点記録は22回でストップとなったが、粘りの投球で最少失点にとどめ、試合を壊さなかった。

 

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8回からは石井大智がマウンドへ。今季すでに30試合以上無失点を継続中の鉄腕は、プレッシャーのかかる場面でも冷静そのもの。1安打こそ許したものの、後続を打ち取り、セ・リーグ記録に迫る34試合連続無失点とした。

9回には守護神・岩崎優が登板。しかし、ここで誤算が生まれる。代打・宮本にまさかの同点タイムリーヒットを浴びてしまい、リードを守り切れず試合は延長戦へともつれ込んだ。

迎えた10回表、阪神は近本がレフト前ヒットで出塁。ここで中野が送りバントを決めて一死二塁。再びチャンスを広げると、森下が倒れたものの打席には佐藤輝明。ここで最強の4番打者が勝負強さを発揮した。

この日ノーヒットだった佐藤は、カウント2-2からの6球目。低めに沈むチェンジアップを右手一本で持ち上げた打球は、ライトの頭上を越えていく鋭い当たり。二塁走者の近本が俊足を飛ばして一気にホームを陥れ、虎党が詰めかけた三塁側応援席は大歓声に包まれた。ベンチ前では藤川監督を筆頭に選手たちが総立ち。試合を決定づけるこのタイムリー二塁打に、神宮球場の空気が一変した。

10回裏、阪神は及川雅貴がマウンドに上がる。プレッシャーのかかる場面だったが、きっちり3人で打ち取り、試合終了。及川はこの日プロ初セーブを記録し、乱戦をしっかりと締めた。

試合後、佐藤輝明は「追い込まれていたので食らいつくだけ。何とか抜けてくれてよかった」と安堵の表情。4番としての責任感と、ここ一番での勝負強さが見えた一打だった。

伊藤将司の安定感ある投球、控え選手を絡めた地道な攻撃、盤石なリリーフ陣、そして佐藤の一打。すべてが噛み合った延長戦勝利。これでチームは再び波に乗る形となり、マジックナンバー「36」が再点灯した。夏の長期ロード初戦の白星が持つ意味は非常に大きい。

夏本番に突入したプロ野球。長いロードの戦いが続く中で、阪神は選手層の厚さと勝負強さを武器に、首位を走り続けている。4番・佐藤が結果を出した今、チームの士気は一段と高まっており、視界は良好だ。

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