サトテル先制2ランも、一発攻勢を食らい逆転負け

サトテル先制2ランも、一発攻勢を食らい逆転負け

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阪神が悔しい逆転負けを喫した。2025年8月28日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦。先制したのは阪神だった。初回に佐藤輝明が33号2ランを右翼スタンドへ叩き込み、虎キチの期待を一気に膨らませた。しかし、その後はDeNA打線の一発攻勢に流れを変えられ、9回表に追い上げたものの4-5で敗戦となった。

序盤に試合の主導権を握ったのは、佐藤の一振りだった。この日2番に入った熊谷出塁した近本を一塁に置き、カウント2-1から甘く入った変化球を逃さなかった。快音とともに白球は右翼席に吸い込まれ、大歓声がスタンドを揺らした。佐藤はホームベースを踏むと力強くガッツポーズ。今季33号となる一発で、チームを勢いづける先制点を叩き出した。「甘い球を逃さず、自分のスイングができた」と振り返ったが、この夜は笑顔で終われなかった。

先発の伊原は、序盤から力強い真っ直ぐでDeNA打線に立ち向かった。初回は3人で打ち取り無失点と理想的な立ち上がりを見せた。しかしリードを受けた直後の2回裏、DeNAの反撃を浴びる。先頭の宮崎に2塁打を許すと、続く松尾に1発を浴び、あっという間に同点に追いつかれた。その後4回にはオースティンに逆転弾で試合をひっくり返された。6回には知野に2ランを浴びて2-5とリードを広げられてしまい、ここで勝負あった。伊原は5回を投げ切ったが6安打3失点という苦しい内容に「粘り切れなかった」と唇を噛んだ。

阪神打線は終盤に粘りを見せた。最終回、大山の2塁打でチャンスを作ると、小幡の内野安打で1点を返し、さらに高寺がタイムリーを放ち1点差に。なおもチャンスを作ったが、あと一本が出なかった。2アウトから代打起用された近本はファーストゴロに終わり、スタンドの溜息を誘った。藤川監督も「チャンスはあったが、決定打が出なかった」と悔しさをにじませた。1点差にまで追い上げる気迫を見せたが、中盤の失点があまりにも重くのしかかった。阪神にとっては痛恨の3被弾となったが、DeNAにとっては狙い通りの一発攻勢で試合を決める形となった。

 

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今季は接戦をものにして勝ちを重ねてきたが、ここにきて被弾数が若干増えてきた。特に先発陣が中盤以降に踏ん張れず、リリーフ陣に余計な負担をかけてしまう場面が続いているのは懸念材料だ。藤川監督は「先発が試合を作ってこそ、チーム全体のリズムができる」と語り、伊原には次回の登板での修正を求めた。

佐藤は試合後、「一発で試合の流れが変わる。自分たちももっとつなぎで圧力をかけていかないといけない」と冷静に現状を分析した。自身の33号はリーグでも屈指の数字だが、勝利に結びつけられなかった悔しさは大きい。阪神打線は得点圏での集中力を取り戻せるかどうかが、今後の鍵となりそうだ。

一方で、収穫もある。敗れはしたものの、最後まで諦めない姿勢は相手にプレッシャーをかける結果となった。連戦が続く中で疲労も蓄積しているが、日本一まで駆け上がるためには一戦一戦を勝ち抜く集中力が欠かせない。

この日の横浜の夜空には、DeNAファンの青いジェット風船が高く舞い上がった。阪神ファンのため息が交じるスタンドの風景は、勝負の厳しさを映し出していた。それでも、虎ナインの表情には下を向く様子はなかった。悔しさを胸に刻み、再び勝利への執念を燃やす。佐藤のバットが火を噴き、打線全体が噛み合った時こそ、阪神は再び頂点への道を突き進むことができるだろう。

阪神にとっては一発に泣いた痛恨の逆転負け。だがシーズンはまだ続く。次戦以降、本拠地甲子園に戻って巨人戦を迎える。藤川監督が強調する「全員野球」が本当の意味で機能するのは、こうした悔しさを乗り越えた先にある。

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