9月22日、神宮球場で行われた今シーズン最後のヤクルト対阪神の試合は、阪神が2-3で惨敗した。阪神は2回に佐藤輝明の39号ソロで先制し、4回にも前川右京のタイムリーツーベースでリードを拡げた。しかし、ヤクルトは5回裏に悪送球や犠牲フライで同点とし、8回にオスナの14号ソロで勝ち越す形で阪神を振り切った。投手陣に踏ん張りどころで崩れてしまった事と、攻撃面でも勝負所であと一本が出なかったことが敗因として浮き彫りになった。
試合は神宮球場で18時にプレーボール。阪神先発は才木浩人。序盤は互いに慎重な立ち上がりで1〜3回を零封。2回表、阪神は佐藤輝明が青柳晃洋の投球を捉え、39号ソロホームランを左中間スタンドに放ち先制点を奪う。続く3回は二死二塁を作っての攻防だったが、阪神は追加点までには至らず。
4回表、佐藤輝の先制点後も攻めを継続。無死一塁から前川右京がセンターへのツーベースヒットを放ち、1点を追加して2-0とする。投手・青柳はこのイニング、多少制球が乱れるシーンもあったが、阪神打線を相手に最少失点にとどめ、その後を抑えて流れを維持する。
5回裏、ヤクルトが反撃を開始。無死一三塁から阪神の守備が乱れ、岩田の打球を糸原がフィルダーチョイス、三塁走者が生還。さらに太田賢吾の犠牲フライで同点とし、2-2の同点に持ち込む。好機をものにしたヤクルト打線が、阪神先発の才木の失投を見逃さなかった。
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阪神は中盤以降、得点機を作るもあと一本が出ない。5回・6回は才木が試合を繋いだが、ヤクルトの継投陣も隙を与えない。7回は及川・畠といったリリーフが抑えるものの、攻撃側の勢いが続かない。
8回裏、ヤクルトが追加点を奪う。二死からオスナがレフトスタンドへカウント0-1からの勝ち越しソロを叩き込む。スタンドはこの一発で沸き、この一打が試合を決めた。阪神のドリスがこのホームランを浴び、敗戦投手となる。
守備でも細かいミスや送球のズレ、走者処理の判断での躊躇が散見された。特に5回のヤクルトの反撃を呼び込んだ守備の乱れは、阪神にとっては痛かった。攻撃では佐藤輝の一発と前川のヒットが光ったが、それ以外の打者が得点圏でタイミングをつかめなかった。
先発・才木は5回2失点で降板。立ち上がりは悪くなかったが、中盤にかけて球が高めに浮く場面が増え、6回には打球が右足首を直撃し降板。継投陣も抑えは見せたが、8回に勝ち越しを許してしまった。
試合後、藤川監督は冷静な口調で「先制できたのが良かったが、試合の流れを守りきれなかった。勝負所での一本が昨日までとは逆方向に出てしまった。投手陣にも反省を促したい」とコメント。攻守共に精度を上げる重要性を改めて強調した。
この敗戦で阪神は3連敗。短期決戦を想定すれば、勝負所で打てる打者をどう起用するか、先発投手陣とリリーフ陣の使い分けが重要になるだろう。観衆29,377人の神宮球場での最後の夜は、痛い敗戦となってしまった。この試合で出た課題をしっかり反省し、どう次に生かすかが今後の注目点である。
