9月14日、甲子園で行われた阪神タイガース対中日ドラゴンズはエース同士の投手戦となり、中日が1―0で勝利した。観客4万2630人が見守る中、先発の両投手がハイレベルな内容を見せ、打線はほとんど沈黙。最後まで1点を巡る駆け引きが続いた一戦であったが、タイガース打線は大事な場面で1本が最後まで出なかった。
中日の先発・大野雄大が8回を投げて被安打4、無失点の快投を披露。これで今季10勝目(4敗)を挙げ、連敗を3でストップさせた。対する阪神は才木浩人が先発。6回まで4安打1四球、無失点と好調な滑り出しを見せていたが、7回にわずかな隙を突かれてしまう。最終的にこの1点差が重くのしかかることになる。
序盤から両チームともヒットは出るものの、決定打を欠く展開。阪神は初回に先頭・岡林(中日)の中安打で先制のチャンスを許すも、後続を断って得点を許さなかった。2回には1死後に2連打で一、二塁とするも阪神打線は後続を断たれ点に至らず。才木の好投により3~5回は三者凡退が続く。6回に入っても二死一、二塁のピンチを招くが得点を許さず、粘り強い投球を続けた。一方、中日打線も中盤までに大きなチャンスを作れず、阪神の才木を崩し切れなかった。試合は1点を凌ぎ合う守備戦のまま進行していった。
勝敗を分けたのは7回表の中日の攻撃だった。先頭のボスラーがライト線へ二塁打を放ち、山本泰寛が進塁打で1死三塁とする形を作る。続く石伊雄太がライトへのタイムリーヒットを放ち、これが結果的に決勝点となる先制点を中日にもたらした。しかしそこから先はリリーフ陣が踏ん張る。特に工藤、椎葉らが才木の後を受け継ぎ、中日打線に追加点を許さなかった。
9回裏、阪神は最後の望みをかけてクリーンナップが打席に入るものの、森下を始め佐藤輝、大山といいところなく遊ゴロ、空振り三振、遊ゴロで三者凡退。そのまま中日の勝利が確定した。
阪神側にも収穫はあった。才木は自己最多タイの13勝目には届かなかったが、6回まで無失点のピッチングで安定感を示した。さらに、打線ではこの日抜擢された井坪や小野寺に安打、また二塁打も記録し、チャンスメイクの端緒は見えた。中継ぎ陣も要所で三振を奪うなど、守備で踏ん張る姿勢が光った。
それでも、重要な場面での一打欠落が悔やまれる。投手戦ではたった一球が勝敗を左右する事だってある。今回の敗戦で、詰めの甘さが改めて露呈したとも言える。特に7回表の1球のコントロールの甘さが、得点につながってしまった点が痛かった。
試合後の藤川監督は「今日は才木がよく投げてくれた。だが打線の援護がなかった」と敗因を冷静に分析。残り試合数も限られており、勝負所での細かなミスをいかに減らすかが、優勝争いにおいて大きな鍵となるだろう。
今後、阪神がどこまでこのような接戦をものにできるか。仕切り直して次の試合に向かいたい。

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