9月5日、甲子園球場で行われたセ・リーグ公式戦、阪神タイガース対広島東洋カープの21回戦は、阪神が初回に怒涛の猛攻を見せ、一回裏に一挙6得点を奪う劇的な展開となった。先制を許した直後、阪神の大山選手が満塁本塁打を放つなど大量点で試合の流れを一気に引き寄せた。「この満塁弾で流れが来た」と、スタンドを歓喜に包んだ満塁弾は、まさに今季の勢いを象徴するドラマそのものだった。まだ18時を少し回った薄暮の甲子園で、ファンの興奮も最高潮に達した。
阪神は先制を許したものの、即座に反撃を開始し、重圧の中、大山が満塁のチャンスに豪快な一発。打球は甲子園の夜空を切り裂き、スタンドの大歓声が鳴りやまなかった。続く打線も勢いに乗り、相手投手陣を徹底的に攻め立てた。これが試合のターニングポイントとなり、広島の森投手は立ち直りを見せられず、序盤で試合の主導権を奪われてしまった。
投手陣では、阪神の先発・大竹が6回を“スミ1”にまとめる好投。リリーフ陣も安定した継投を見せ、ドリス、畠、石黒と磐石のリレーで広島打線をぴたりと封じ、試合を締めくくった。大竹投手は今季7勝目をマークし、チームにとってもマジック3とする大勝利となった。
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観客動員も42,644人と、歓喜の優勝にまた一歩近づく姿を見届けようと多くの虎キチが甲子園に詰めかけた。初回の満塁弾が飛び出した瞬間、球場全体がひとつになり、スタンドが揺れるような大歓声に包まれた。これぞ甲子園、これぞ阪神タイガース。
2回以降は両チームとも追加点を奪えず、阪神先発・大竹は要所を締め続けた。終盤のリリーフ陣も粘り強く、広島打線を抑え込み、最後まで粘り強く投げ切って見せた。広島は序盤の失点が大きく響き、終始追う展開となったのが痛かった。
大山選手の満塁本塁打は今季第9号となったが、これは実に19打席ぶりのヒットとなったが、流れを引き寄せる意味で大きな一打となった。1発で4万超の大観衆を湧かせ、優勝ムードを作り出した。その後、投手の大竹までもがタイムリーヒットを重ね、6−1と大勢を決めてしまった。
その大竹投手の投球内容も特筆すべきで、立ち上がりの1失点以降は立ち直って粘り強く投げ、6回5安打1失点でリズムを作った。その後を受けたドリス、畠、石黒がそれぞれ失点を許さず、ムードを渡さずにゲームを守り切った。この継投こそ、チーム全体の勝利を支えた柱であり、終盤の継投が試合を締めたと言っても過言ではないだろう。
広島側にとっては、先発・森の早い段階での崩れが全体に響いた形だ。打線も精彩を欠き、早い段階で獲得した1点を守れず、次の反撃につながらなかった。「もう少し粘りが欲しかった」と、広島の関係者は投打に同時に攻勢にさらされた点を悔んでいる。
阪神はこの勝利でマジックは3まで減らし、いよいよ『Xデー』が見えてきた。
初回に一気呵成の攻撃で奪ったアドバンテージを守り切る、今季屈指ともいえるゲーム内容だった。まさにタイガースらしい「勢いある勝ち方」であり、この日詰めかけた虎キチ達にとって、優勝の瞬間こそ見られなかったが嬉しい一夜になったはずだ。
「満塁弾の瞬間、スタンドがひとつになった」「ナインもベンチも大いに盛り上がった」「甲子園らしい興奮の夜」といった臨場感あふれるコメントがSNSでも散見されたが、もう祝賀ムードは最高潮に達したと言って差し替えないだろう。
最短では7日、歓喜の瞬間を迎える事になる。
