“カープキラー”がまさか・・・大竹が5回途中で7失点KO

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2点の援護を受け、好スタートを切ったはずだった。タイガース自慢の左腕・大竹耕太郎投手(30)は、得意とする広島戦でこれまで今季無傷の4連勝、防御率わずか0.99、通算でも13勝1敗と“鯉キラー”の名を欲しいままにしてきた。ところが、8月12日、マツダスタジアムで思わぬ形でその牙城が崩れ去った。

序盤、阪神打線は思わぬ活気を見せた。中盤までは静かだった流れを動かしたのは、プロ初4番に抜擢された前川右京外野手(22)だった。3回、2死一・三塁の好機で投手返しの強いライナーが右前適時打となり、先制のホームをもたらす。佐藤輝、中野の主軸2人を温存してでも代わった打線で得点を重ねたい阪神の期待は膨らんだ。

しかし、その直後に異変が起きた。3回裏、一転して雲行きが悪くなる。中村奨の中前打、小園の右前打を受けて、二死一・二塁のピンチ。末包が三遊間を破る左前タイムリーを放ち1失点すると、なおも二死一・二塁、相手はエレフリス・モンテロ。大竹が投じたボールはファウルとなったが、続く球を左翼席へ運ばれ、逆転の3ランを浴びた。まさに“打ち直し”被弾で、一気に流れを奪われた。

4回こそ無失点でしのいだが、5回にも失点を重ねた。小園の右前適時打に続き、末包には左中間へ2点タイムリー二塁打を浴び、計7失点という結果に。5回途中、ついにマウンドを降りざるを得なかった。被安打は9、許した失点は阪神移籍後最多の7。さらに8回にも4番手・桐敷がさらに2失点を許し、今季ワーストの9失点での完敗となった。

大竹は試合後、「単純に力が足りないだけですね。ああだこうだ言いたくない。力が足りなかった」と潔く振り返った。その表情には悔しさが滲み、若干冷静さを失ったかのようだった。とはいえ、「悲観しすぎる必要はない。勝ち続けてきた分、相手も悔しいし、負けた時にどう自分でいられるか。次に向けてしっかり準備したい」と、前向きな言葉で締めくくった。

藤川監督もまた、大竹への信頼を口にした。「今までたくさんいい勝負をしてきた相手だが、今日は広島が上回った」と淡々と評価。打ち込まれた左腕への責めは最小限にとどめた。

この試合まで、大竹はマツダスタジアムで11戦無敗。広島戦は今季4勝1敗、通算では13勝2敗の成績。ところがその無敗神話は、残念ながらこの一戦で終わりを告げた。

 

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一方、打線は前川の起用と一矢報いる点では機能した。代わりにスタメンを外れた中野拓夢や佐藤輝、打線の核として期待された選手たちのベンチスタートは、大胆な采配の一環だったが、結果として功を奏した場面も見られた。プロ初の4番起用という賭けに、前川は応えた格好だ。

今回の大敗は、優勝マジックが28でストップしたものの大きな傷ではない。確かに大竹にとっては、これだけ得意としてきた相手に打ち込まれたことのショックは大きい。阪神投手陣は圧倒的な信頼を集めていただけに、短期間で記録更新となるワーストの失点数は衝撃的だ。

とはいえ、敗戦の中にも収穫はある。打線の変化球や選手起用の柔軟さは今後の戦いを占う手がかりとなる。大竹自身も言うように、この敗北を糧に次戦にどうつなげるか。マウンドに帰ってくる姿に期待したい。

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