7月29日、甲子園球場で行われた阪神タイガース対広島東洋カープの一戦は、大竹耕太郎投手が7回を4安打無失点で完封リレーの先頭を切り、今季6勝目を掴み取る快投で1-0の完封勝利を収めた。広島に対して通算13勝1敗、今季は広島戦4戦全勝という“鯉キラー”ぶりを改めて印象づける好内容だった。
初回、阪神は先発大竹の立ち上がりを援するように、大山悠輔選手がライト前にタイムリーヒットを放ち1点を先制。これがこの日唯一の得点となり、緊張感の漂う展開へと持ち込んだ。
序盤から持ち味の“打たせて取る”投球で広島打線を封じた大竹。6回には2死から連打と四球で満塁の大ピンチを迎えるも、低め直球で坂倉を併殺に仕留め無失点で切り抜けた。さらに7回には守備の乱れと死球で無死満塁と危機的状況だったが、代打・野間を投ゴロの併殺打でアウトに取り、続く大盛を左飛に封じて三者凡退。絶体絶命の連続ピンチを冷静かつ的確に処理し、大歓声の中、雄たけびを上げた姿が印象的だった。
記者陣からの「そろそろ打たれるだろうと思った?」という質問には、大竹自身も「正直思っていた」と苦笑いしながらも、「目の前の一人一人を抑える積み重ね」として冷静に自己の投球哲学を語った。今季の登板間隔が中19日空いたことについても、「体を作り直す時間だった」と前向きに捉え、しびれる投球を可能にした背景を語ってくれた。
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打線は初回の大山のタイムリーのみだったが、ここぞという場面で最低限の仕事を果たし、テンポよく野手陣が守り抜いた。大山は「なんとか1点取りたいと思って打席に入った」と語り、4試合連続打点となるバッティングで大竹の好投を支えた。
阪神は後半戦開始後、これで3連勝。同カード9連勝、貯金21と今季最多に達し、2位巨人とのゲーム差も11に拡大。30日にもマジック39が点灯する可能性が高まった。
ベンチでは藤川監督が「みんなで守り切った、いい一日になった」と手応えを語り、大竹も「ここからぶっちぎって優勝に向かっていきたい」と宣言。試合後のお立ち台ではチーム一丸となってシーズン後半に突き進んでいく姿勢が色濃く表れた。
大竹が要所で冷静な采配と投球術を披露し、篭められた闘志で広島打線を封じ込めたことが光った。野手陣もわずかなチャンスを確実にものにして鉄壁の守りと最小得点で試合を締めくくる。接戦の甲子園を制し、勝利への執念とチームの勢いを象徴する一戦となった。
