9月26日、甲子園球場で行われた阪神対中日の第23回戦は、阪神が6-2で快勝した。先発の村上頌樹が5回1失点の好投で今季13勝目を挙げ、打線では坂本誠志郎が3安打4打点と大暴れ。初回から主導権を握り、その後も追加点を積み重ね、相手に反撃の糸口を与えなかった。優勝決定後も高い集中力を保つチームの姿は、甲子園を埋めた虎キチを大いに喜ばせた。
初回から試合の流れを支配
この日の阪神は、試合開始直後から積極的な攻撃姿勢を見せた。初回、2アウト二塁の場面で4番・佐藤輝明が高めに浮いたボールを見逃さず、中前へ鋭く弾き返す。走者が一気にホームを踏んで先制点を奪い、虎キチのボルテージを一気に上げた。さらに2死満塁と攻め立てると、6番・坂本が外角球をうまく拾って左中間を破る二塁打。走者一掃の3点タイムリーとなり、この回だけで4点を奪取。スタンドは一気にお祭り騒ぎとなった。
序盤から大差をつけたことで、投げる村上にとっても大きな援護点となった。試合後の本人も「初回にあれだけ取ってもらえると楽に入れる」と語ったように、精神的な余裕を持って投球を進められた。
村上の安定感と中日の反撃
阪神先発の村上は、序盤から直球とスライダーを丁寧に投げ分け、中日打線を翻弄した。2回は二死から連打を浴びるも冷静に後続を断ち切り、3回には併殺でピンチを切り抜けるなど要所での粘りが光った。4回まで無失点で試合を運び、チームを落ち着かせた。
5回表、中日はようやく反撃。1アウト一三塁の場面で味谷の犠牲フライが飛び出し1点を返した。しかし村上は後続をしっかり抑え、最少失点にとどめる。リードをしっかり維持してマウンドを降り、5回5安打1失点の内容で13勝目を手にした。
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攻撃の手を緩めない阪神打線
阪神は3回裏、再び坂本が2死二塁から左前へタイムリーを放ち、リードを5-0と広げた。捕手としてリードを支えるだけでなく、打撃でも存在感を示す姿は頼もしさを増すばかりだった。
さらに5回裏には、再び佐藤輝がライト前へタイムリーを放ち6点目。序盤から終盤までクリーンアップと下位打線が噛み合い、効率的に加点した。佐藤輝はこの日2安打2打点。コンディション不良からの復調を印象付け、シーズン終盤に向けて頼もしい存在感を示した。
中日の追撃は及ばず
一方の中日は、6回に山本の適時打で2点目を返すも、阪神投手陣の前に大きな反撃の糸口をつかめなかった。先発・柳は初回に大量失点を喫したことで苦しい展開となり、打線も序盤で試合の流れを取り戻せなかった。散発的な攻撃では阪神の分厚いリリーフ陣を崩すには至らず、勝負の行方は早々に決した。
盤石のリレーで逃げ切り
村上降板後は岩貞、ドリス、岩崎、石井が順に登板。いずれも走者を背負いながらも要所で切り抜け、リードを守り抜いた。特に8回に登板した岩崎は、中日の中軸を力強い直球で抑え込み、試合を完全に阪神のものとした。終盤のリリーフ陣が無失点でつなぐ姿は、短期決戦に向けた大きな収穫となった。
ヒーローは坂本誠志郎
この試合の主役は間違いなく坂本誠志郎だった。初回の走者一掃二塁打で流れを呼び込み、3回にもタイムリー、さらに守備でも村上を巧みにリードした。打撃では3安打4打点の活躍。捕手が攻撃面で試合を決めるという展開は、チーム全体の士気を押し上げる効果があった。
坂本は試合後、「チームが勝てて良かった。初回に点を取れて投手も楽に投げられたと思う」と控えめに振り返ったが、その存在感はスタンドの虎党の心をつかんでいた。
CSへ向けて
6-2というスコア以上に、阪神の強さを印象付けた試合だった。初回からの集中打で試合を決め、先発が役割を果たし、リリーフが締める。打線では捕手の坂本が大爆発し、佐藤輝も復調の兆しを見せた。守備も無失策で安定しており、短期決戦を想起させるような隙のない試合運びだった。
この勝利で村上は13勝目。エースとしての責任を果たし続けていることは、シーズン終盤の安心材料だ。チーム全体も優勝決定後の緩みを見せず、最後まで戦う姿勢を体現した。甲子園を埋めた虎キチにとっては、充実感に満ちた夜となった。近づいてきたクライマックスシリーズに向けて、「勝ちグセ」をしっかり身につけておきたい。
