6月18日、交流戦vsロッテの第2戦を迎えた甲子園球場。連敗から抜け出したい阪神タイガースが、8連敗阻止を懸けて全力で挑んだ一戦。注目は、今季絶好調の森下翔太だった。スタメン三番・左翼で先発し、この日はチームの勢いを決定づける活躍を披露した。
まだ夕日の照りつけが残る夕刻18時、プレーボール。阪神の先発は伊藤将司、ロッテは田中晴也。序盤は両先発の丁寧な投げ合いが続き、互いに得点圏を許さない展開。そんな中、阪神が試合の流れを動かしたのは3回裏。近本光司がフォアボールで出塁し、中野拓夢のバントで一死二塁。打席に立った森下は2-2から外角低めの球をライトへ弾き返し、先制のタイムリーヒット。球場中が一気に沸いた。森下にとって今季48打点目となるこの一撃は、チームにとって7連敗ストップへ反撃の号砲となる貴重な一打だった。
試合を見守った各メディアは、このヒットを「森下の“印象的な一打”」と高く評価。森下のタイムリーがチームに一気に火をつけ、一気に猛虎打線が活性化した。
先制点を奪った阪神は、中盤5回に中野、大山のタイムリーで追加点を奪いゲームを支配。そして試合を決定づけたのは8回裏。二死から近本、中野、そして森下と3連続タイムリーが飛び出して勝負の趨勢を決めると、締め括りは4番・佐藤輝明の19号2ラン!まさに“フィニッシュブロー”となる一撃に、スタンドからは大きな拍手が沸き起こった 。
最終的に、阪神は8‑1でロッテに快勝。伊藤将司が6回1失点で今季初勝利。森下は4打数2安打2打点の大車輪。まさに“打の柱”としての貫禄を見せた。
実は試合前、森下は前日に受けた死球によるダメージの不安を抱えていた。3回二死一塁で夏の直球が左手に直撃。顔をゆがめる場面もあったが、試合後は「全然、大丈夫です」と笑顔で一言。負傷をものともせず打席に立つ姿に、チームメートも刺激を受けてはいたようだが、当日のパフォーマンスが心配されていた。しかし、フタを開けてみれば杞憂に終わる大活躍で、スタンドの大観衆を熱狂させてくれたのだ。
ここ数試合は広打撃陣の得点力低迷が続いていた中、森下と佐藤の“二本柱”がチームを救ってきた。森下の打撃はこの日も間違いなく最大の功績であったし、佐藤輝もクリーンナップとして攻撃の中軸としての役割を果たしてくれた。この一戦で自信を取り戻したのではないだろうか。
また、守備面でも好材料があった。3回表、友杉の盗塁を坂本誠志郎が好返球で刺しピンチを脱するなど、中盤までの試合運びに大きな影響。加えて終盤にはネルソン、及川、富田のリレーでロッテ打線を完璧に封じ、伊藤将の白星を守ってくれた。
森下は試合後に「チームの波に乗れた。次もこういうゲームで勝ちたい」と語っており、交流戦後半~リーグ戦再開に向けて大きな弾みとなったはずだ。チームにとってこの日の勝利は、連敗中の嫌な空気を払拭し、フレッシュな状態で次のゲームを迎えられる、大きな価値ある一勝となった。
