9月21日、神宮球場で行われたヤクルトvs阪神の23回戦は、阪神が1-8で完敗した。ヤクルト先発・山野太一が7回を無失点に抑える快投を見せ、打線も11号ソロを含む計15安打で猛攻。阪神は得点機を作ることができず、唯一の1点は8回に奪ったものの時すでに遅し。勝負どころでの攻撃・投手起用・守備のすべてで後手を踏んだ敗戦となった。
試合は立ち上がりからヤクルトが主導権を握った。1回表、阪神打線は自慢の2トップ近本・中野が連続三振を喫し厳しいスタート。ヤクルトの先発・山野は初回から直球の勢いがあり、変化球も低めに集めて阪神打者を翻弄した。デッドボールや四球で走者を出すことがあっても、冷静に後続を討つ姿勢を崩さない。2回裏に山田の11号ソロ本塁打で先制点を献上し、続く並木のタイムリーで追加点。阪神はヤクルトの投手・打線両方に対応できず、重苦しい流れを強いられた。
3~4回も阪神は走者を出す場面があったが、タイムリーなし。山野は3回・4回と難しい場面を迎えながらも無失点で切り抜けた。これに対し阪神先発の伊藤将司は序盤から制球に苦しむ場面があり、苦しいマウンドとなった。ヤクルトの中軸に集中攻撃を受けたことが響いた。5回裏、ヤクルト打線は完全に爆発。内山、オスナ、再び山田、古賀、岩田が次々とヒットを重ね、一気に6点を奪取。このイニングで試合は決まったと言っても過言ではない。
一方の阪神は8回表にようやく1点を返す。森下の犠牲フライで完封こそ免れたが、8回までヤクルトに7点差をつけられており、追いつくには程遠い内容だった。ヤクルトはその後もきっちりと反撃の芽を摘む。逆転へのきっかけさえ掴めないまま終盤を過ごしてしまった。
先発・伊藤将司は5回途中、14安打8失点で敗戦投手に。被安打数・失点ともに序盤の崩れが響き、不本意な結果でマウンドを引きずり降ろされてしまった。特に5回裏は、相手の攻撃テンポを止めることができなかった。逆にヤクルト・山野は7回無失点と好投し、打線からの援護も十分にあって安定感溢れる投球内容だった。
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打線は全体で10安打を放ったが、得点につながったのは8回の1点のみという拙さ。特に序盤の好機での送りバントや犠牲フライの選択、タイミングの問題など、細かい野球で攻略された印象が強い。こちらの打撃は調整不足が浮き彫りになった。守備面ではエラーこそゼロだったが、打球判断や走者牽制などで少しずつ目立たないミスが見え隠れ。
試合後、監督は淡々と振り返った。「今日は相手が良かった。こちらも悪くなかった場面があるが、勝負どころで一本が出なかったこと、失点につながる甘い球を与えたことが悔やまれる。投手陣にはもう少し球の強さが欲しかったし、攻撃はもっと選球眼と粘りを持って戦わないと。」この言葉に、この敗戦の重さがにじむ。
優勝を決めたものの、こうした試合が続くようでは虎キチ達には不安の種を残す。課題は明確だ。走者を返す一本、好機での集中力、投手の持ち味を最後まで発揮するスタミナ。
神宮の夜空に響いたのは、スワローズファンの歓声ばかり。この悔しさを晴らすべく、神宮での最終戦には立て直しを求めたい。

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