リーグ連覇へ。静かに動いた補強戦略、その全貌とは

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2025年の契約更改がひと区切りし、チームは2026年シーズンへ歩みを進めている。
王者奪還へ向け、阪神タイガースはこのオフ、派手な動きを見せてはいない。だが、ドラフト、外国人補強、戦力整理――ひとつひとつをたどると、そこには確かな意図と、編成部が積み上げてきた静かな「狙い」が浮かび上がる。

今回はこのオフに阪神が実際に行った補強プロセスを、事実ベースで総点検。
これまでの動きを 100点満点中 「80点」と評価した理由を整理する。


■ ドラフト会議――多層的な補強を実施 “5+2”の精鋭を指名

2025年ドラフトで阪神が指名したのは、
支配下5名、育成2名の計7名。

支配下は、以下の5名。

  • 立石 正広(内野/創価大)

  • 谷端 将伍(内野/日本大)

  • 岡城 快生(外野/筑波大)

  • 早瀬 朔(投手/神村学園高)

  • 能登 嵩都(投手/オイシックス新潟BC)

育成では、
神宮 僚介(投手)山﨑 照英(外野) の2名を確保した。

特徴としてまず挙げられるのは、
「複数ポジションをまたいだ層の底上げ」 が明確だった点だ。

内野2名、外野1名、投手2名。
加えて育成でも投手と外野を1名ずつ指名。
特定のポジションに偏ることなく、
“いまの一軍の戦力構造” と “将来の更新ポイント” の双方を見据えた形だ。

派手な即戦力一本釣りではない。
だが確実に、2026年以降の裾野を厚くする“多層型の指名”であったことは間違いない。


■ 外国人補強――唯一、公表された新戦力は内野手デバニー

外国人補強で、動きが事実として確認されているのはひとり。
MLBパイレーツ傘下に所属した内野手、カム・デバニーの獲得 だ。

複数ポジションを守れる右打ちの内野手で、メジャー経験を持つ選手の加入は貴重だ。
ただし、現時点で確認できる補強はデバニーのみで、
新たな外国人投手・野手の加入は公表されていない。

つまり、
「確定している外国人補強はデバニーの1名のみ」
というのが、現状の事実だ。

 

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■ 戦力整理・移籍動向――現役ドラフトや自由契約で大きく動く

補強と同じく重要なのが、既存戦力の入れ替え。
このオフ、阪神は以下の選手たちが退団・移籍することが公表されている。

  • 井上広大(外野手)…現役ドラフトで千葉ロッテへ移籍

  • 島本浩也(投手)…日本ハム球団との交換トレードで移籍

  • 複数の外国人投手・野手が退団
    (ハビー・ゲラ、ジェレミー・ビーズリーほか)

一軍経験を持つ若手や中継ぎ陣がチームを離れた事実は、
来季の投手編成に影響を与える可能性がある。

一方で、
退団選手の枠が空いたことで新加入選手のチャンスが増える。
ドラフト指名組やデバニーの登録枠を確保したという点でも、
戦力整理は“補強プロセスの一部”として重要な作業だった。


■ 補強プロセスの評価――80点とした理由

阪神の2025〜26年オフのプロセスを点数化するにあたり、
評価対象となるのは 事実として公表されている補強内容のみ である。

以下は、その根拠である。


● 【プラス評価】ドラフトのバランスと実数の厚み

ドラフトでは計7名を獲得。
内野・外野・先発候補・中継ぎ候補と、
偏りなく人材を確保した点は大きな強みだ。

特に、社会人・大学・高校とレイヤーも分散しており、
“一年後の戦力” と “三年後の戦力” の両方を組み込めたことは高得点といえる。


● 【減点要素】外国人補強の公表が少ない

現時点で事実として確認できる外国人新加入は、
デバニーただ一人。

投手陣を中心に自由契約選手も多く、
その穴埋めに相当する補強の情報が公表されていないため、
結果として評価を下げる要因となった。


● 【プラス評価】戦力整理が適正に進んだ

井上広大の現役ドラフト移籍、
島本の交換トレードなど、
球団として“必要な動き”は粛々と行われている。

退団した複数の外国人枠を整理したことで、
新規選手の枠も確保できた。


● 【総合評価:80点】

情報として確認できる範囲で、阪神はドラフトを中心に堅実な補強を進めた。
外国人選手の上積み部分が現時点で少ない点を踏まえ、
総合評価は 80 とした。


■ 26年への視界――“補強”の意味はこれから現れる

今オフの阪神は、派手な大型補強を行ったわけではない。
しかし、ドラフト指名選手の構成、戦力整理、
そして唯一公表された外国人選手の獲得――。

それらをつなぐと、
“静かだが、確実に来季へ向けた布石が打たれている”
ことがわかる。

新加入の選手たちがどこまで戦力となるかは、
もちろん「来季の結果を見て判断されるべき事実」である。

ただひとつ言えるのは、
阪神が 事実として実行した補強のプロセスは、
チームの未来を形づくる重要な土台になりうる
ということだ。

2026年、
その土台の上にどんな戦いが築かれていくのか。
来季のグラウンド上で、すべてが明らかになる。

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