阪神タイガースは2025年8月10日、京セラドーム大阪での東京ヤクルトスワローズ戦において、26歳の佐藤輝明選手がまさに“打の主役”となる圧巻の活躍を見せ、チームを勝利へと導いた。31号ソロ本塁打を含む4安打2打点という豪快な打撃で、攻守ともにファンの心を掴むワンマンショーを展開した。
試合は初回、阪神が2死一塁の場面で、佐藤輝が右翼線へ強烈な適時二塁打を放ち先制。打球の鋭さと瞬発力が光る一撃で、試合の主導権を一気にタイガースのペースへと引き込んだ。この1本について、彼自身も「この1本がデカかった。先制点が本当に欲しかったのでよかった」と振り返っている。
続く3回、第2打席ではヤクルト先発・奥川投手のスライダーを完璧に捉えた31号ソロ本塁打。高く美しい放物線を描く特大弾が右中間スタンドへ一直線に吸い込まれ、観衆を大いに沸かせた。「しっかり狙い通り打てたので、いいバッティングができた」との言葉が示す通り、狙いすまして放った一発だった。
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5回の第3打席で中前安打を放ち、サイクル安打へのリーチをかける猛打劇。8回の最終打席では右翼線へ鋭い打球を飛ばすも、あと一歩及ばず二塁で止まるという惜しさもあった。しかし、「サイクル狙え!テール!」と球場全体が声援で包まれるほどの盛り上がりを呼び、虎キチの期待も最高潮に。彼自身は「意識してないっスよ」と謙遜しつつも、その実力と存在感はまさに4番打者の貫禄を漂わせた。
攻撃だけでなく、守備でも見せ場を作った。9回、2死二・三塁のピンチを迎えると、難しいゴロに果敢に飛び込んでスライディングキャッチ。三ゴロに仕留めてゲームを締めくくる姿は、まさに頼れる4番の働きぶりそのものだった。
指揮官・藤川球児監督もこの日の彼を心から讃え、「打つも守るも、走塁もそうですね。本当に素晴らしい姿をずっと見せてくれています」「ファンの皆さんも、これだけ心強い4番打者というのはね、今最も誇れる選手だと思いますから」と絶賛。虎党の誇りを体現する存在として、最大級の賛辞を贈っていた。
守っては先発の才木浩人投手が126球を投げ抜き、完投で2失点に抑える力投。2年連続の二桁勝利となる10勝目を記録し、まさに「勝ち運」を呼び込む熱投だった。その背後には、佐藤輝の早期援護が大きく貢献している。才木投手はヒーローインタビューで「好きです」と佐藤への信頼と感謝の言葉を笑顔で伝えていた。
この一戦を通じて阪神は、6カード連続勝ち越し、貯金はチーム最多タイの24に、そして優勝マジックは29へと減少。同時に、佐藤輝は打率を・289まで一気に押し上げ、31本塁打と76打点で両リーグトップに立ち、3冠王が射程圏内に入ってきた。1986年のバース以来の偉業へ、その存在感はいよいよ熱を帯びてきている。
試合全体を通して、阪神打線は計16安打と爆発力を発揮。佐藤輝はその原動力として、先制打、本塁打、中前打、二塁打と多彩な活躍を見せ、まさにワンマンショーを展開した。京セラドームに詰めかけた観衆3万6188人も酔いしれ、勝利の歓びに酔いしれた。
