1球の重みがレギュラーシーズンの何倍もあるポストシーズンゲーム、これまでCSでは勝ったことのない西勇輝投手ですが、シビれる展開でこそ本領発揮してくれる事でしょう。先発投手陣最年長の意地、期待しています!
【虎のソナタ】阪神・西勇は「メチャクチャ調子いい」 「ワクワク」何度も…トラ番確信
(サンケイスポーツより)
10日の夜、最後のイスにロッテが滑り込んで、いよいよクライマックスシリーズ(CS)出場6チームが出そろった。さあ、頂上決戦! ポストシーズンのトーナメント、始まり始まり~。
2位に何十ゲーム引き離していても、日本一を争う舞台では「そんなの関係ない」のが現行のCSルール。今さら文句を言っても仕方がない。
短期決戦は予期せぬ何かが起こる。特にファーストステージは、後ろの日程が詰まっているから、突然の「打ち切り」だってあり得るのだ。
実際に「打ち切り」がささやかれたのが2014年。台風19号が関西地区を襲った。セ・リーグは阪神が広島に1勝1分けで勝ち上がった、あの年だ。初戦に福留の一発で1-0勝利した阪神は、2戦目も0-0の息詰まる投手戦を展開。延長十二回表の広島の攻撃をゼロに抑えた。引き分けは2位チーム(阪神)の勝利と同等の価値があるCS。十二回の裏の阪神の攻撃が行われないまま、そして台風が来る前に、阪神は東京ドーム決戦へ勝ち進んだ。
パ・リーグが大変だった。オリックスと日本ハムが1勝1敗で3戦目へ。そこへ台風がやってきた。順延。もし、翌日も台風が居座ったら、1勝1敗でオリックスのファイナル進出が決まるのがルール。辛うじてプレーボールがかかる。
阪神戦しか見ない(見せてもらえない?)虎ソナが、阪神戦がない日ということで、珍しく足を運んだ京セラドーム。オリックスの先発が、西勇輝だった。当時23歳。
これが、あの笑いながら投げるという、噂の「ほほ笑みの若きエース」かいな?! クソ生意気な投球をする、メチャクチャいい投手やなぁ…。
ホレボレした。日本ハムは3番・陽岱鋼、4番・中田翔、5番・大谷翔平、6番・近藤健介…。今振り返っても、メチャクチャ打ちそうな打線を淡々と抑えていく。六回、代打・稲葉篤紀に同点タイムリーを浴びて、1-1のタイスコアでマウンドを降りたが、思わず記者席で拍手した。
この試合、延長の末に日本ハムが勝って、ソフトバンクとの決戦に向かっていくのだが、それは本日のテーマとは別の話。この登板がオリックス時代の唯一のCS登板となる西勇は、阪神に来て、再びCSのマウンドに立つのだが…。
「はい、知っています。ボクも西さんに取材をするにあたって、CSの成績をすべて調べました。1勝もしていないんですよね」
こちらの意地悪な質問を察知して、クールに返答してきたのはトラ番・織原祥平。3面に西勇が本音で語ってくれています。もう、読まれましたよね。手前みそながら、いいメッセージです。
「西さんと話していたら『ワクワク』というフレーズが何度も何度も出てきます。投手担当として、ずっと西さんの取材をしてきているので、何となく気分は分かるようになっています。『ワクワク』を聞いていたら、メチャクチャ調子いいんだろうと確信しました。過去のポストシーズン未勝利でも、チーム最年長になって、一番肝心な時にポンポンと勝つ。カッコいいじゃないですか」
背番号16のことをサンスポで一番知っている男がそう言うのなら、信じてみよう。
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