侍戦士・湯浅、2軍戦登板で復活の狼煙

侍戦士・湯浅、2軍戦登板で復活の狼煙

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まだ本調子には遠いはず、ですが、湯浅投手が着実に復活への足取りを進めています。2軍戦で登板し1回をゼロ封、2ヶ月ぶりの実戦マウンドとしては及第点でしょう。早く1軍へ・・・そう焦る気持ちを抑え、しっかり調整を続けてほしいですね。

阪神・湯浅京己が実戦復帰2戦目も1回無失点 最速151キロ 6日に連投テスト
サンケイスポーツより)

(2軍練習試合、オリックス4-12阪神、5日、杉本商事BS)左脇腹筋挫傷からの復調を目指す阪神・湯浅京己投手(24)が5日、2軍練習試合のオリックス戦(杉本商事BS)に登板し、実戦復帰2試合目も1回1安打2奪三振無失点と好投した。完全復活に向けて「問題なく投げられていますし、(投げ終わりの)感覚も全然悪くない」と体調も上々。6日にはシート打撃に登板し、連投テストを行う予定だ。

完全復活に向け、舞洲で着実な一歩を踏んだ。湯浅が中3日で2軍の練習試合・オリックス戦に登板。力のある直球やフォークなどを交えて2三振を奪うなどし、1回零封と好投した。

「問題なく投げられていますし、(投げ終わりの)感覚も全然悪くない。空振りもしっかりと取れていたので、まずまずかなと思います」

出番は5―3の五回。大きな拍手に迎えられてマウンドに上がり、右腕に力を込めた。まずは先頭の元とオール直球で勝負。フルカウントから147キロで空振り三振を奪い、1つ目のアウトランプを灯した。足場との感覚がかみ合うと、この日の最速となった151キロで続く大里を三球三振。ここから左前打と暴投で2死二塁とされたが、代打・中川拓は捕手中川のサインに首を振って選んだフォークで遊飛に料理し、17球でゼロを刻んだ。

開幕からクローザーを務めたが、不調のため6月中旬に2軍に降格し、右前腕筋挫傷のため7月の球宴を辞退。その後は1軍復帰を目指して順調に段階を踏んでいたが、連投テストだった同月30日のウエスタン・広島戦(丸亀)で左脇腹筋挫傷と、度重なるけがに苦しんできた。

今月1日の同戦(鳴尾浜)では、2カ月ぶりの実戦復帰登板で1回無失点。「力み倒していた」と明かした一戦を経て臨んだ今回の登板では「この前よりは全然、力感なく投げられていたと思うし、クイックとかでもいろいろと試しながら投げられたので良かった」と手応え。表情には充実感がにじんでいた。

和田2軍監督も「今日は何球か、本当にいいときの球があったよね。その数を増やしていったらいい」と評価。まだ本調子ではないものの、1軍復帰を見すえる中で、昨季見せた本来の姿に近づきつつある投げっぷりに、目尻を下げた。

リーグ優勝決定の際は湯浅もビールかけに呼ばれ、気持ちを新たにした。体と向き合いながら、ポストシーズンでの登板を目指してきた右腕。6日にはシート打撃に登板し、前回はつまずいてしまった連投テストに臨む。

「(登板後の体は)全然問題ないですし、変に張ったりとかはしていない。問題なくいけると思います」

希望が満ちた目で、未来に視線を向けた。次なるステップを越えて、完全復活を狙う。(須藤佳裕)



■今季の湯浅

★3月 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で主にセットアッパーとして3試合に登板し、2回⅔を無失点。優勝に貢献した

★4月16日 開幕から7試合に登板して5セーブを挙げていたが、横浜遠征中に出場選手登録抹消

★同18日 鳴尾浜で取材に応じ、右腕に張りがあるものの、検査の結果、右肘の靱帯や骨には異常がなかったことを明かした

★5月26日 巨人戦(甲子園)で1軍再昇格。八回に登板し、1回1安打無失点

★6月8日 楽天戦(楽天モバイルパーク)で4-3の九回に登板も、小深田に逆転サヨナラ3ランを被弾

★同15日 オリックス戦(甲子園)で2-1の九回に登板も、頓宮と杉本にソロ本塁打を浴びて2敗目

★同16日 2度目の抹消

★7月10日 右前腕筋挫傷のため、オールスター出場辞退を発表

★同30日 ウエスタン・広島戦(丸亀)で九回に登板し、1回無安打無失点も、左脇腹を痛めたことを岡田監督が明かした

★8月31日 キャッチボールを再開。翌日にもキャッチボールを行い、約30メートルの距離まで伸ばした

★9月19日 ブルペンでの投球練習を再開し、変化球を交えて30球を投げた

★同28日 シート打撃に登板し、打者6人に対して24球を投げて無安打4奪三振だった

★10月1日 ウエスタン・広島戦(鳴尾浜)で実戦復帰し、1回無安打無失点。最速151キロを計測した

 

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