猛烈な追い上げを見せたタイガースの逆襲が、リーグ140戦目で終わりを迎えてしまいました。全員で目指した連覇の夢は叶わず。しかし、すぐにクライマックスシリーズが始まります。全員で気持ちを切り替えて、日本一を目指して再び頑張ってほしいですね。虎キチ一同、全力で応援を続けます!
苦難の年「いっぱいある」アレンパならずも岡田監督「どうなるか分からへん」連続日本一へ
(日刊スポーツより)
<ヤクルト7-2阪神>◇28日◇神宮
あぁアレンパならず。巨人が広島に勝ち、4年ぶり39回目のリーグ優勝が決まった。阪神は初のリーグ2連覇を目指したが最終盤で失速して4差が開き、140試合目でV逸が決定。岡田彰布監督(66)やナインが追ってきた夢がはかなくついえた。阪神も敵地でヤクルトに完敗して3連敗。だが下を向いている時間はない。次の目標は2位から目指す2年連続日本一。まずはCSのホーム甲子園開催を目指し、残り3試合に全力を尽くす。
優勝はできなかった。それでも左翼虎党から、自然と「岡田コール」が湧き起こった。今季の神宮最終戦でナインがあいさつ。岡田監督も無念をこらえ、右手を挙げて応えた。首位と最大5・5差から9月に猛追。だが最後は失速の3連敗で、球団史上初のセ・リーグ連覇の夢は、140試合目でついえた。
「勝ちにいくけど勝負事やから、そら負けることも。全部毎年優勝できるよ、そんなの簡単なことやったら。1つの球団しかうまいこといけへんねんから」
球団最速でリーグ優勝を決め、日本一にも輝いた昨季から一変。苦難の年になった。「打てんかったことや前半の。チグハグもなあ、そらもういっぱいあるよ、エラーにしてもな」。
開幕前に選手たちに課したノルマは、キャリアハイ。Vで自信を深めたナインの伸びしろを信じていた。だが、野手陣は主力が軒並み低空飛行。初夏の頃には、3点以上を奪えない“2点打線”に陥った。大山、佐藤輝、森下の主軸3選手が一時、2軍調整も経験するほど急落。近本の4番起用など懸命に打開をはかったが、5月28日の首位陥落以降、一度も1位に立つことはできなかった。
守備の課題も解消できなかった。失策数はDeNAの90に次ぐ両リーグワースト2位の84。手痛い適時失策は昨季の4から16へ4倍に増えてしまった。思うようにいかない戦いの中で「俺が1人、カリカリ怒ってるだけやんか」といら立ちを隠さない日もあった。
才木が13勝を挙げてエース格に成長し、開幕スタメンを勝ち取った前川、井上ら新戦力の芽も出てきた。4月18日以降の借金は1度もなく5割をキープし、何とかV戦線に踏みとどまっ。だが「今年は巨人」と予言していたライバルに終盤競り負け、頂点の座を奪われた。「やっぱり、甲子園の2戦目やな、あそこのゲームやな。今年を象徴してるような、そういう負け方やったもんな」。1ゲーム差で臨んだ9月23日、甲子園での直接対決で0-1の完封負け。優勝の行方を分けた一戦と振り返った。
次の目標は2位から目指す2年連続日本一になる。「そらまあこれからやんか。これからどうなるか分からへんやん、おーん」。残り試合はすべてCS前哨の意味も持つDeNA戦。まずは今日29日、甲子園で倒せば2位が決まる。新たな戦いが始まる。
<苦しかった今季の阪神>
◆主砲が苦戦 佐藤輝、森下、大山の主軸3人が不調で一時2軍落ち。昨年の4番は大山が全試合務めたが、今季は5人で回した。前記の3人の他、近本12試合、原口1試合。主軸の低調が響き、得点は昨年555から475に低下した。
◆投打助っ人が明暗 ノイジーが1本塁打、ミエセスは0発に終わった。投手陣はゲラが方程式の一角を担い、13セーブ31ホールド、ビーズリーは先発で8勝。
◆勝負どころでミス 6年連続リーグ最多だった失策は12球団ワースト2位の84。一方で適時失策は昨年の4から16に増え、ここぞでミスが響く敗戦が目立った。
◆その他 四球は昨年に続く1位だが、494から430に減少。併殺打は昨年のセ最少だった92から増加し、12球団最多の118。盗塁も38と、昨年の79の半数以下にとどまった。
◆投手陣は安泰 攻撃陣とは対照的に、投手陣は今年も強力だった。防御率2・47はセ2位で、才木が13勝、大竹が2年連続2桁勝利。岩崎とゲラのダブルストッパーも機能した。また桐敷39、ゲラ31、石井30と、球団史上初めて3人が30ホールドをクリアした。
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