注目の遊撃手スタメン争い。一歩リードしたのは・・・?

注目の遊撃手スタメン争い。一歩リードしたのは・・・?

投稿者:

いよいよ3月に入り、開幕の足音も近づいてきました。新戦力が出揃う中で、木浪と小幡がデッドヒートを繰り広げるショートポジションのスタメン争いも、いよいよ最終局面を迎えます。「打」の木浪と「守」の小幡、果たして勝ち抜くのは・・・?

【阪神よもやま話 元虎番の独り言】注目の阪神遊撃手争いは木浪優位だが…岡田監督の「守高打低」小幡への対応にも注目
サンケイスポーツより)

キャンプが終わると、気の早いファン(われわれトラ番もですが)は開幕スタメンを勝手に決めたがる。文句なしのレギュラーは、意見が割れるはずもないが、ことしのタイガースでいえば遊撃や外野は「俺なら…」「私なら…」で議論百出。これも、プロ野球ファンの楽しみ方だ。

「今の1軍戦力で、遊撃の候補は木浪と小幡しかいない」

キャンプ中から、そう煽っていた岡田監督。打ち上げでは「木浪がリード」と現状評価を明かしていた。阪神ファンでなくても、ちょっと詳しい野球ファンなら「打撃の木浪」VS「守備の小幡」の構図であることは知っている。キャンプ中は木浪が自慢の打撃でアピールを続け、守備が上手いはずの小幡がキャンプ序盤の紅白戦でイージーミスを繰り返してしまい、その印象が鮮明すぎて、世間的にも「木浪が有利なんだろうなぁ」となっている。

30年以上、阪神の開幕スタメン争いを、時に間近で、時に他球団の担当として、目撃してきた。1つだけ、はっきり言えることがある。「守備だけが圧倒的にいい」という条件で開幕スタメンを勝ち取った選手はほとんどいないのだ。

少数例が捕手。正捕手が故障で離脱し、「帯に短したすきに長し」状態の中、「リードが安定している」の条件の下、プレッシャーのおかかる開幕戦限定でベテラン捕手が選ばれた年があった。内外野では、守備だけのアドバンテージで開幕スタメンを獲得した例は、30数年の私の記憶ならたった1度しかない。1992年の久慈輝嘉(前阪神1軍内野守備コーチ)だ。

この年ルーキーだった久慈は、守備だけは「ことしの新人はビックリするぐらいにうまい」と先輩たちを驚かせていた。が、打撃は全くダメ。飛びぬけてひどかった。

だから、当時のトラ番記者たちも、結局は前年まで遊撃のスタメンだった高橋慶彦、平田勝男のどちらかに落ち着くんだろうと思い込んでいた。ベテランゆえに守備力が久慈に劣っても、打撃は久慈に比べれば少しは期待できるから。

ところが、当時の中村勝広監督が選んだの久慈だった。

「守ってさえくれればいい」

今思えば、大胆な決断だった。実際、春先の久慈の打率はずっと1割を切っていた。「打率・0××」が表示されるスコアボードは気の毒でさえあった。それでも、起用され続ける中で打撃も向上し、その年の新人王に輝く(121試合、打率・245、0本塁打、21打点)。遊撃の守備が安定したことも大きな要因となって、暗黒時代の90年代の中で唯一優勝争いできたシーズンになった。

その後も「守備の人」久慈は遊撃のポジションを死守し続けた。翌93年は、「打てる遊撃手」を待望して、新庄剛志(現日本ハム監督)の遊撃コンバートが進められた。が、久慈の牙城は揺るがなかった。新庄はあっという間に外野に逆戻り。95年の開幕戦は「9番・遊撃」でのスタメン。打撃への期待は、驚くほど薄かったが、それでも守備は輝き続けた。

打撃力向上を目指す阪神・小幡

さて2023年。阪神の黄金時代到来を願うなら、22歳と年齢的にも若い小幡が定位置を奪って、鉄壁の守備を披露し、やがて打撃も向上していき…。そういうストーリーの方がいいのでは、と思ったりもする。だが、その前例がほとんどない。なぜか? 打力の弱さを、我慢できない人が多いということだろう。野球は点取りゲームだから…。でも、岡田監督は、どうなんだろうか?

「しっかり準備して、できることを確実に。前向きに」

小幡がテレビインタビューで話していた。オープン戦での守備のアピールがどこまで届くか。巻き返せるか。岡田監督が導き出す結論に注目だ。

————————————

阪神タイガースNEWSがてんこ盛り!
その他の記事はサンケイスポーツで!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です