髙橋遥人の力投も報われず・・・痛恨の逆転負け

髙橋遥人の力投も報われず・・・痛恨の逆転負け

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阪神が、勝利目前の展開から終盤にひっくり返された。2026年5月13日、神宮球場で行われたヤクルト戦。阪神は先発・髙橋遥人が6回97球、3安打1失点、11奪三振、無四死球の力投を見せ、3回には佐藤輝明、大山悠輔、中野拓夢の3連打で一度は逆転した。しかし、2-1で迎えた8回裏、救援陣がヤクルト打線につかまり、3点を奪われて逆転負け。スコアは2-4。勝ち切れたはずの流れを終盤に失った、痛恨の一敗となった。試合は阪神が2得点6安打無失策、ヤクルトが4得点7安打1失策。勝利投手は荘司、敗戦投手は桐敷、セーブはキハダだった。

序盤、阪神は初回から先制機を作った。1回表、先頭の髙寺望夢は一ゴロに倒れたが、1死から森下翔太が死球で出塁。続く佐藤輝明の打球はボテボテの投ゴロとなり、森下が二塁へ進んだ。2死二塁から大山悠輔が四球を選び、一、二塁。ここで中野拓夢に一打先制の場面が回ったが、中飛に倒れて無得点に終わった。立ち上がりの山野太一を攻めかけながら、あと一本が出なかった。

その裏、阪神先発の髙橋遥人は先頭の丸山和郁に右前打を許した。続くサンタナの打席で暴投があり、丸山和は二塁へ。サンタナは空振り三振に仕留めたものの、1死二塁から増田珠に中前適時打を浴び、ヤクルトに先制を許した。さらに1死一塁で内山壮真を5-4-3の併殺打に打ち取り、最少失点で初回を終えたが、阪神は先制機を逃した直後に1点を追う展開となった。

2回表、阪神は小野寺暖が空振り三振。続く伏見寅威が中前打で出塁したが、小幡竜平は左飛、髙橋遥人は捕邪飛に倒れた。1死から走者を出したものの、得点にはつながらなかった。2回裏、髙橋はオスナを空振り三振、武岡龍世を二直、石井巧を見逃し三振に仕留め、三者凡退。2つの三振を奪い、先制点を許した後の流れを落ち着かせた。

阪神が試合を動かしたのは3回表だった。先頭の髙寺は見逃し三振、森下は中飛で2死。走者なしから佐藤輝が右翼への二塁打を放つと、続く大山が2-2から右翼への適時二塁打。佐藤輝が二塁から生還し、阪神が1-1の同点に追いついた。さらに中野が1-1から左前適時打を放ち、大山が生還。2死走者なしからの3連打で、阪神が2-1と勝ち越した。なおも小野寺の打席で一塁走者の中野がけん制球に誘い出されて盗塁失敗となり、攻撃は終わったが、阪神はこの回に試合をひっくり返した。

3回裏、髙橋は先頭の山野を7球粘られながらも空振り三振。続く鈴木叶を一ゴロ、丸山和を遊飛に打ち取り、三者凡退で切り抜けた。初回に失点して以降、髙橋は無四死球のままテンポを取り戻し、阪神が作ったリードを守りに入った。

追加点を奪えず試合は膠着 髙橋は尻上がりに奪三振を積み重ねる

4回表の阪神は、先頭の小野寺が一邪飛、伏見が三ゴロ、小幡が見逃し三振。こちらも三者凡退に終わった。4回裏、髙橋はサンタナを8球目で見逃し三振、増田を二ゴロ、内山を空振り三振に仕留めた。ヤクルトの2番から4番へ向かう打順を相手に、2三振を奪う三者凡退。1点のリードを保つうえで、ここは非常に大きなイニングだった。

5回表、阪神は髙橋が中飛、髙寺が一ゴロで2死。森下がストレートの四球で出塁したが、佐藤輝は遊飛に倒れた。森下はこの日、1回に死球、5回に四球で出塁したものの、そこから得点には結びつかなかった。5回裏、髙橋はオスナを三ゴロ、武岡を空振り三振、石井を空振り三振。再び三者凡退で、4回から2イニング連続でヤクルトに走者を許さなかった。

6回表、阪神は4番からの攻撃だったが、大山は右飛、中野は投ゴロ、小野寺は空振り三振。3回に勝ち越して以降、阪神打線は追加点を奪えない時間が続いた。2-1というリードは保っていたが、神宮での1点差。試合終盤を考えれば、もう1点が欲しい展開だった。

6回裏、ヤクルトは山野に代打・澤井廉を送った。髙橋はその澤井を空振り三振に仕留めたが、続く鈴木叶に中前打を許す。1死一塁となったものの、丸山和を見逃し三振、サンタナを空振り三振。走者を背負っても崩れず、この回も無失点で切り抜けた。髙橋は6回を投げて97球、打者20人、被安打3、奪三振11、与四死球0、失点1。初回の1点以外は、ヤクルト打線に主導権を渡さなかった。

阪神としては、先発がこれだけの内容で試合を作っただけに、攻撃陣が追加点を奪っておきたかった。3回に大山と中野の連続適時打で逆転したところまでは見事だった。しかし、4回から6回まで無得点。山野の前に追加点を取れず、試合は1点差のまま終盤へ進んでいった。

7回表、阪神には大きな好機が訪れた。ヤクルトは山野から清水昇へ継投。先頭の伏見が右前打で出塁した。続く小幡は高めのつり球に空振り三振。髙橋の代打・嶋村麟士朗は中飛に倒れた。2死一塁となったが、髙寺の打球を三塁・武岡が落球し、走者は二、三塁へ。打席には森下。ここで一本出れば、試合の流れを大きく引き寄せる場面だった。しかし森下は外角高めの直球を打ち上げ、中飛。阪神は2死二、三塁の追加点機を逃した。

この7回表の無得点は、結果的に大きく響いた。髙橋の好投で作った2-1のリードを、より安全なものにできなかった。ヤクルトの失策で得たチャンスでもあっただけに、ここで突き放せなかったことは痛かった。1点差のまま終盤の継投に入る形となり、試合の緊張感は一段と増していった。

7回裏、阪神は湯浅京己をマウンドへ送った。先頭の増田は外角のフォークを中前へ運んだが、打者走者が二塁を狙って走塁死。ヤクルトはこの判定を巡ってリクエストを要求したが、判定は変わらず1死となった。続く内山には四球を与えたものの、オスナを6-4-3の併殺打に打ち取り、湯浅は無失点で切り抜けた。阪神は2-1のリードを守り、8回へ入った。

8回裏に暗転 桐敷が同点打を浴び、モレッタも押し出し死球

8回表、阪神は追加点を奪えなかった。ヤクルトは清水から荘司宏太へ継投。先頭の佐藤輝は空振り三振、大山も空振り三振で2死。中野が四球を選んだが、小野寺は空振り三振に倒れた。3番から始まる攻撃で走者を出しながらも、得点には届かない。阪神は2-1のまま、8回裏の守りに入った。

その8回裏、試合は一気に暗転した。阪神は湯浅から桐敷拓馬へ継投。先頭の武岡が内角低めのスライダーを右前へ運び、無死一塁となった。ここでヤクルトは一塁走者・武岡に代走・並木秀尊を送る。桐敷はけん制を入れたが、並木が盗塁を成功させ、無死二塁。1点リードの終盤、先頭打者の出塁と盗塁で、阪神はいきなり同点の走者を得点圏に背負った。

続く石井巧に対し、桐敷は3-2から中越えの適時二塁打を浴びた。二塁走者の並木が生還し、スコアは2-2。同点。阪神が守ってきた1点のリードは、8回の先頭からわずか2人で消えた。さらに無死二塁で澤井に死球を与え、一、二塁。鈴木叶は高めのつり球で空振り三振に仕留めたものの、丸山和に左前打を許し、1死満塁となった。

ここで阪神は桐敷からモレッタへ交代。同時に左翼へ福島圭音が入った。ヤクルトは代打・古賀優大を送る。さらに二塁走者の澤井に代走・伊藤琉偉。1死満塁、同点に追いつかれた直後の火消し。ここを最少失点で止められるかが勝負だった。

しかし、モレッタは古賀に押し出しの死球を与えた。カウント1-1からの死球で三塁走者の伊藤が生還し、ヤクルトが3-2と勝ち越し。阪神にとっては、安打で同点とされた後、死球で決勝点を与える形となった。なおも1死満塁。続く増田には1-2から中犠飛を許し、ヤクルトに4点目が入った。2死一、二塁から内山を遊ゴロに打ち取り、ようやくイニングは終わったが、この回の失点は3。阪神は2-1から2-4へ、一気に試合をひっくり返された。

桐敷は0回1/3、19球、打者5人、被安打3、奪三振1、与死球1、3失点、自責点3。モレッタは0回2/3、13球、打者3人、被安打0ながら与死球1。8回裏は、武岡の右前打、並木の盗塁、石井の同点二塁打、澤井への死球、丸山和の左前打、古賀への押し出し死球、増田の犠飛という流れだった。長打を連発されたわけではない。だが、先頭出塁、盗塁、適時打、死球、満塁、押し出し、犠飛と、接戦の終盤を凌ぎきれなかった。

阪神にとっては、最も痛い形での逆転だった。先発・髙橋が6回1失点で作り、湯浅が7回を無失点でつないだ試合。リードしたまま8回を迎えながら、桐敷とモレッタがヤクルトの攻勢を止められなかった。勝ちパターンへ持ち込むはずの終盤で、1点のリードを守り切れなかったことが、そのまま敗戦に直結した。

 

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9回の反撃も届かず 勝てる流れを落とした痛恨の一敗

2点を追う9回表、阪神はヤクルトの守護神・キハダに対した。先頭の伏見は遊飛。小幡に代わって代打・元山飛優が送られたが、遊ゴロに倒れて2死となった。ここで8回裏から守備に入っていた福島が中越えの二塁打を放ち、二塁へ。続く髙寺が四球を選び、2死一、二塁と一発出れば同点の場面を作った。

打席には森下。初回に死球、5回に四球で出塁し、7回には2死二、三塁で中飛に倒れていた。9回も一打同点の場面だったが、最後は捕邪飛。鈴木叶がファウルフライを捕球し、試合終了。阪神は最後まで走者を出したが、あと一本が出なかった。

この試合の阪神打線は、6安打を放ちながら得点は3回の2点のみだった。髙寺は一ゴロ、見逃し三振、一ゴロ、三失、四球。森下は死球、中飛、四球、中飛、捕邪飛。佐藤輝は投ゴロ、右二、遊飛、空振り三振。大山は四球、右二、右飛、空振り三振。中野は中飛、左安、投ゴロ、四球。小野寺は空振り三振、一邪飛、空振り三振、空振り三振。伏見は中安、三ゴロ、右安、遊飛。小幡は左飛、見逃し三振、空振り三振。福島は9回に中二を放った。得点に絡んだのは、3回の佐藤輝、大山、中野の3連打だけだった。

一方、ヤクルトは初回に丸山和の右前打、暴投、増田の中前適時打で先制。3回に逆転を許した後は、髙橋の前に6回まで追加点を奪えなかった。それでも8回、武岡の右前打から代走・並木の盗塁で好機を広げ、石井の中越え二塁打で同点。さらに古賀の押し出し死球、増田の中犠飛で勝ち越した。チャンスの数は多くなかったが、終盤の勝負どころで一気に攻め切った。

阪神は、髙橋の内容を勝利に結びつけられなかった。初回こそ丸山和の安打と暴投、増田の適時打で1点を失ったが、その後は2回から5回まで走者を許さない投球。6回に鈴木叶の安打で走者を背負っても、丸山和、サンタナを連続三振に仕留めた。11奪三振、無四死球という数字が示す通り、先発としては十分すぎる内容だった。

それだけに、終盤の逆転劇は痛かった。7回表の2死二、三塁で追加点を奪えなかったこと。8回表の中軸からの攻撃で無得点に終わったこと。そして8回裏、桐敷が先頭の武岡を出し、盗塁から石井に同点打を浴びたこと。満塁でモレッタが古賀に押し出し死球を与え、増田に犠飛を許したこと。勝てる流れを持ちながら、攻撃でも守りでも終盤の勝負どころを取り切れなかった。

スコアは2-4。しかし内容としては、点差以上に悔しさの残る敗戦だった。阪神は先発が試合を作り、中軸が逆転し、7回までリードを保った。だが、追加点不足と8回の救援失点で、勝利は手からこぼれ落ちた。リードしながら終盤にリリーフ陣が打たれて逆転される。チームにとって、最も避けたい形での敗戦だった。

この一戦で阪神に突きつけられた課題は明確だ。1点差のまま終盤へ入ったとき、どう追加点を奪うか。リードを託された救援陣が、どう先頭打者を抑え、走者を出しても傷口を広げないか。髙橋の力投を勝利に変えられなかった神宮の夜。阪神は、終盤の1イニングで流れを失い、痛恨の逆転負けを喫した。

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