藤川球児新監督から直々に名指しで檄を飛ばされた前川右京選手が、フェニックス・リーグで豪快なホームランを放ちました。熾烈な競争を勝ち抜いて、来季もスタメンにその名を連ねてくれる事を信じています!
阪神・前川右京 逆転3ラン 名指しのゲキ翌日の一発回答に藤川新監督「素晴らしかった」
(デイリースポーツより)
「フェニックス・リーグ、阪神8-6DeNA」(18日、ひなたひむかスタジアム)
指揮官のゲキに“一発回答”だ。阪神・前川右京外野手(21)がフェニックス・リーグのDeNA戦(ひむか)で、同リーグでの虎1号となる3ランを放った。前日に藤川球児新監督(44)から名指しで受けたゲキに、即座に応えたアーチ。指揮官からも称賛された躍動で、1軍初完走の今季以上にパワーアップを目指す、来季への弾みとした。
スタンドからは歓声と指笛が鳴り響いた。右翼手が足を止め、見上げる。前川が放った打球はあっという間に右翼フェンスを越えた。フェニックス・リーグ虎1号となった3ラン。前日の藤川新監督からのゲキに一発で応えた。
「1打席目はちょっと当てに行ってしまったんですけど、三振した球を仕留められたので良かったかなと思います」
2点を追った六回。井上の適時打で1点差に迫ってなおも無死一、二塁。左腕の石田健への対策として「姿勢をまっすぐして踏み込んでいこう」と3球目を豪快なフルスイングで捉えた一発。軽やかにダイヤモンドを一周し、カモメポーズも披露した。
それでも、最初に口から出たのは反省の言葉だった。1打席目は左飛、2打席目はファウルなどで粘るも、最後は内角高めの変化球で見逃し三振に。「それまでの2打席が全くだった。ライト線のファウル。(バットが)外から巻いているのでファウルになる」とし、「あれがフェニックス終わる頃には、フェアグラウンドに入れられるようにしたい」と課題も明確にした。
前日には、視察に訪れた藤川新監督から、試合前に「うかうかしていられない」と名指しで訓示を受けた。「油断できる立場ではない」と気合を入れ直して臨んだ試合は、あいにくの雨で三回で雨天中止に。その中で2打席に立った前川は、初回無死一、三塁で二ゴロで先制点を挙げた。1軍の試合であれば価値ある内野ゴロだが、フェニックスでは自身の課題と向き合う場。この日は持ち味の豪快なフルスイングでアーチをかけた。
この一振りに、指揮官は「六回無死一、二塁で進塁打を1軍だったら打つようなところ、昨日はちょっと打ったんですけど、そこで。それを思い切って振ってくれたんで」と前日からの意識の切り替えを称賛。「1軍でやるべきことと、今彼が取り組んでほしいことを一発でこう答え出してくれたのはうれしかったというか、素晴らしかった」と評価した。
宮崎に合流して2日目。わずか5打席の中で着実に進歩した姿を見せた。「一打席一打席(理想の形が)できるように、確率を上げて。いろいろ試せるので、一日一日ステップアップしていきたい」。期待のスラッガーが実りの秋へまい進する。
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