右京の満塁弾で3タテ阻止!スタメン奪取へ猛PR!

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福岡の地で3タテを食らうのだけは阻止したい。悲痛な虎キチ達の希望を、この男がひと振りで叶えてくれました。急成長中の前川右京選手のグランドスラムで快勝、チームも再び2位浮上となりました。父の日の大活躍に、お父さんも喜んでくれた事でしょう!

阪神・前川右京が初の満塁本塁打 「父の日のプレゼントにしたい」 孝行息子の一発で阪神2位再浮上
サンケイスポーツより)

(日本生命セ・パ交流戦、ソフトバンク1ー4阪神、3回戦、ソフトバンク2勝1敗、16日、みずほペイペイ)

この一発を待ってました! 阪神は4-1でソフトバンクに快勝して連敗を止め、2位タイに浮上。一回に「5番・左翼」の前川右京外野手(21)が自身初の満塁本塁打を放ち、〝スミ4〟で白星をもぎ取った。高卒3年目の若虎が父の日に豪快なグランドスラム。最高の親孝行じゃありませんか~。

スタンドインを確信し、右の拳を強く突き上げる。前川の一打に福岡の虎党も狂喜乱舞。プロ初となるド派手なグランドスラムに、若虎の喜びがはじけた。

「なんとか点を取れるように外野まで持っていきたいと思っていた。もう犠牲フライでも何でもよかった。打った瞬間に行ったと思ったので、うれしかったです」

2試合連続、今季6度目の「5番」での出場。若きクリーンアップが初回に勝利を決定づけた。先発の石川の立ち上がりを攻め、2四死球と安打で1死満塁となって打席へ。「真っすぐを待って、早めにタイミングを取るようにした」と3球目の直球を一閃した。白球は打球速度171キロで飛び出し、右翼スタンドに突き刺さった。「ホームランを打てると思っていなかったので、びっくりした」。自身も驚きの一発で4点を刻み、ナインに出迎えられた。

5月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来となるプロ2号は、球団では1992年8月16日に新庄剛志(現日本ハム監督)が放って以来となる高卒3年目での満塁弾だった。

この日は「父の日」。最高の結果を栄二さんに届けた。父のことを聞かれると「結構連絡をマメにくれるので、もうちょっとメリハリをつけて連絡してほしい」と照れながら子供のような笑顔で話す。ヒーローインタビューでは「母の日はプレゼントを渡したんですけど、父の日は渡していないので、これをプレゼントにしたい」と、大観衆の前で盛大に今年の贈り物を発表した。

お返しの一打だった。5月18日の自身の誕生日プレゼントに、両親から香水をもらった。香水集めは趣味のひとつで、これまでもプロ初ヒットのお祝いに中野からプレゼントされたり、尊敬する大山がつける香りを自ら購入したほど。そんな中でも両親からのプレゼントは特別だった。重圧がかかる1軍での戦いでも「すごくいい匂いでモチベーションが上がる」とメンタルの安定に役立ててきた。交流戦打率・288はチームトップ。打点は全体1位の近藤(ソフトバンク)、岡本和(巨人)に2差の12打点をマーク。気分転換の香りとともに、プロの舞台で輝く姿をこれからも届けていく。

チームは7日以来の貯金ゼロで臨んだ一戦だったがまた踏ん張り、一日にして2位に再浮上した。岡田監督は「やっぱ大きいよなあ。満塁いうたらな」と若虎の大仕事に目を細め、「今がレギュラーポジション取る、そういう過程じゃないか」と位置付けた。今季は開幕1軍をつかみ、プロ初本塁打、満塁弾と堂々の働きを続けるが、21歳の若虎は満足しない。

「まだまだこれからだと思う。今日のことは忘れて、またセンター中心に低い打球を打っていきたいなと思います」定位置奪取へ強く意気込んだ。一喜一憂せず、これからもそのバットで勝利を呼び込む。

■データBOX

◉…阪神・前川が一回1死で満塁本塁打を放った。阪神打者の満塁本塁打は5月11日のDeNA戦(横浜、●9-11)三回の近本以来、今季2本目。一回に打ったのは2020年9月8日のDeNA戦(横浜、△7-7)の大山以来

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