サトテル“祝砲”3ランHRで日本シリーズ進出決定!

サトテル“祝砲”3ランHRで日本シリーズ進出決定!

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10月17日、甲子園球場で行われたクライマックスシリーズ・セ ファイナルステージ第3戦。阪神がDeNAを相手に4-0で快勝し、“スイープ”で日本シリーズ進出を果たした。先発・高橋遥人が8回途中まで無安打無失点に抑える圧巻の投球を見せ、打線では佐藤輝明が初回に3ランを放つなど長打攻勢を展開。守備もノーミスで最後まで集中を切らさず、タイガースは“勝ち切る力”をまざまざと見せつけた。

観衆はこの日も42,649人と超満員となり、甲子園には熱気と祈りが交錯する空気が立ち込めていた。阪神はこの一戦で勝てば日本シリーズ進出が決まる重要な一戦。DeNAは先発にケイを送り、阪神戦で8試合すべてクオリティスタートを記録するなど阪神キラーとして定着していた。阪神打線がこれを攻略できるかが焦点だった。

初回、阪神は早くも試合を決めにかかった。1死一、二塁の場面で打席に立った佐藤輝が、ケイの高め直球を強振。打球はバックスクリーンへ突き刺さる3ランホームラン。打った瞬間に歓声が球場全体を覆い、貴重な先制点となった。これで3-0と大きな大きなリードを得る。

2回以後も阪神は攻撃の手を緩めず、中盤~後半にかけて小刻みに走者を出すものの、惜しくも得点には至らない展開が続いた。だがDeNA側も反撃の糸口を見出せない。ケイは強い投球を続けるが、初回の3失点がどうしても重くのしかかっていた。

一方の先発・高橋は3点の援護に応えるように完璧な投球を重ねた。1回こそサトテルのエラーでランナーを出すものの後続を断ち切り、2回以降も被安打ゼロ行進。中盤以降も球威を落とさず、ストライク先行でDeNA打線を翻弄。8回1アウトまで1本のヒットも許さないノーヒット投球を披露し、球場を魅了した。そこから一気に3連打で満塁のピンチを迎えるが、バトンを受けた石井がしっかり守り切った。9回表、阪神は守護神・岩崎が登場してDeNAの反撃を許さず。

 

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打線では佐藤輝の3ラン以外にも、中軸および下位打線が走者を出し続けた。近本、中野が出塁を重ね、送りバントや進塁打を交えて攻めの姿勢を維持。何度も出塁して追加点のチャンスを作ったが、決めきれない場面が続いた。とはいえ、長打を恐れさせる強打力を持つ事が相手にプレッシャーをかけた。

DeNAはこの日は8回の3安打のみ。個々の機動力を警戒して阪神バッテリーは制球と外角中心の攻めで打たせて取る戦略をとった。相手打線の波を断ち切る、理想的なゲーム運びだった。

スコア、打線・投手・守備の各面を見ると、この試合は阪神の“磐石の試合運び”だったと言っていい。先手を取り、投手で締め、守備で守り切る。まさに理想的な勝ち方を体現した。

この勝利で阪神はシリーズを3連勝という圧倒的スコアで制し、スイープで日本シリーズ進出が決定。

甲子園のスタンドには歓喜と安堵が交差した。4万超の虎キチはメガホンを叩き、選手たちに向けて拍手を惜しみなく送った。藤川監督の勝利インタビューでは、「辛抱強く」というフレーズが何度も口をついて出た。それほどに、苦しい戦いが続いてきたのだろう。

タイガースは単に3連勝での突破を決めただけでなく、完封勝利の圧倒的な内容で相手をねじ伏せた。日本シリーズでも、この先手必勝・堅守速攻スタイルがそのまま武器となるだろう。

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