阪神タイガースが9月6日、甲子園で行われた広島東洋カープとのセ・リーグ公式戦22回戦において、序盤に先制を許しながらも粘り強い攻撃で見事に逆転、4-1で勝利を収めた。その結果、ついに優勝マジックは「1」となり、2年ぶりのリーグ制覇が目前に迫った。
この日、約3カ月ぶりの先発登板となった門別が、初回に小園の中前打、さらにモンテロに右翼線へ三塁打を許し、先制を献上。しかしながら、その後も粘りの投球を展開し、4回終了で許した安打は7本ながら失点はこの1点のみ。内容には課題を感じつつも、粘り強く最少失点で切り抜けた。
5回にはハートウィグが継投。以降、ドリスが勝ち投手となり、さらに畠、及川、続く石井が登板。リレーで無失点を続け、最終的に自慢のブルペン陣の奮闘が光った。
阪神の攻撃は4回から息を吹き返す。1死から中野の一ゴロがファンブルとなりラッキーな出塁。森下の四球を挟んで佐藤輝の右前適時打が決まり、まずは同点に追いついた。そして6回、ノーアウト一、三塁の好機を作り、ここで森下が値千金の勝ち越しタイムリー。さらにその後も2死満塁となり、坂本の三ゴロを広島守備が後逸、思いもよらない形で追加点が入った。劣勢を強いられたカープは苦しい展開に。その後も7回には近本、中野の連打で追加点を奪取した。
甲子園球場は42,643人のファンで埋め尽くされ、試合終了の瞬間には“マジック1”を掲げるスコアボードに歓喜の声が轟いた。まさに優勝目前の舞台が整ったこの日、観客の熱気はピークに達していた。この勝利で阪神は貯金を今季最多の32とし、優勝マジックを「1」まで減少させた。この結果、もし7日にもタイガースが勝利を収めれば、他球団の結果に関係なく即優勝が決定し、NPB史上最速の優勝が決定する。
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しかし試合後、監督は“史上最速V”の話題に触れると「興味がないです。それは運、たまたま通りかかることが人生」と柔らかくかわす一幕も。また門別の投球についても「いろはの『い』の選手。次は『ろ』になり『は』に」と評し、さらなる成長への期待を語った。浮わついた気持ちなど微塵も感じさせない、まさに名将のオーラを発していた。
序盤の失点から逆転へ展開が動いたこの一戦は、阪神タイガースの底力を象徴するゲームとなった。先発門別の粘投、救援陣の無失点リレー、そしてクリーンナップの面々が勝負どころで決定的なヒットを放ち、広島の守備の綻びもしっかり突いた。甲子園の熱狂、指揮官の余裕ある采配――すべてが勝利に結実した試合だ。
2年ぶり7度目のリーグ優勝に向けて、明日、今シーズン一番の熱い戦いを演じてくれるはずだ。甲子園を埋め尽くす虎キチと共に、球場全体に渦巻く“優勝への期待”は、試合が終わると確信へと変わっていった。

