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倉敷で咆哮!森下の押し出し四球で劇的サヨナラ!虎が守り抜いた“1点の重み”

倉敷で咆哮!森下の押し出し四球で劇的サヨナラ!虎が守り抜いた“1点の重み”

延長11回、勝負を決めたのは「選球眼」だった。5月27日、倉敷マスカットスタジアムで行われた阪神タイガースと横浜DeNAベイスターズの一戦は、両軍無得点のまま迎えた延長11回裏、阪神・森下翔太が押し出しの四球を選び、1−0で虎がサヨナラ勝利を収めた。

この日の試合は、両軍ともに投手陣が奮闘し、まさに一球ごとに呼吸を飲むような「ゼロ行進」の応酬だった。阪神の先発は才木浩人。初回からテンポ良くストライクを集め、力のある直球と鋭いフォークを武器に、DeNA打線に的を絞らせなかった。才木は6回1/3を投げて6安打無失点。四球はわずか1、奪三振5と安定した内容だった。ベイスターズの先発、トレバー・バウアーも負けてはいない。彼は8回を投げて被安打5、無失点。時折見せる力強いガッツポーズがその気迫を物語っていた。

試合は延長戦に突入。阪神ベンチが繰り出した継投リレーは完璧だった。及川、石井、岩崎、湯浅、そして岩貞。特に岩貞は、10回、11回とDeNAの攻撃を三者凡退で切って取る圧巻の投球を披露。ベテラン左腕の落ち着きが、虎の牙城を最後まで守り抜いた。

そして運命の11回裏。先頭・木浪聖也が粘って四球を選ぶと、代打・原口文仁がきっちりと犠打で送る。続く近本光司が四球で繋ぎ、1死一、二塁。ここで相手投手の暴投も絡み、1死満塁となった。そして打席には森下翔太。フルカウントまで持ち込んだ末、ボールを冷静に見極めた森下は、歓喜の押し出し四球。大歓声に包まれる中、ホームを踏んだ木浪が両腕を突き上げ、選手たちはベンチから飛び出した。

まさに虎の粘り勝ち。矢野監督(仮)は「バウアーを打ち崩せなかったが、選手たちが焦れずに戦い抜いた。特に才木とリリーフ陣はよく頑張ってくれた」と胸を張った。打撃陣も安打数こそ少なかったが、チャンスでの粘りと、相手バッテリーにプレッシャーをかけ続けた集中力が、勝利を呼び込んだ。

これで阪神は今季26勝19敗2分け。広島との首位攻防を制し、再び単独首位へ浮上した。5月の月間成績も12勝7敗と好調を維持しており、交流戦を前にチーム状態は極めて良好だ。主砲・大山悠輔や中野拓夢のバットが復調気配を見せており、近本の出塁率の高さも攻撃の鍵を握っている。

また、この日は地方球場開催ということもあり、スタンドを埋めた13,000人超のファンからも熱い声援が飛んだ。勝利後のヒーローインタビューでは、森下が「倉敷で勝てて嬉しいです!またこの地に戻ってこられるように頑張ります!」と笑顔でコメント。観客席からは「森下ー!よう選んだ!」という関西弁の声援が飛び交い、地元でも虎人気の高さを示した。

次戦は28日、同カードで再びDeNAとの対戦。先発は西勇輝が予想され、連勝をかけてマウンドに上がる。首位を固め、交流戦に弾みをつけたい阪神。倉敷の勝利は、その大きな布石となったに違いない。

勝利の味は格別。サヨナラ四球という静かな終幕の中に、虎の執念がほとばしった――。まさに「一球の重み」を見せつけた虎の咆哮が、倉敷にこだました夜だった。

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