前日にまさかの形で大敗、11連勝で止まってしまった阪神タイガース。だがその翌日、甲子園球場でのヤクルト第2戦では一転、見事に気持ちを切り替え、5−2で快勝を収めた。この試合こそ、チームとしての強さを象徴する一戦となった。
クライマックスは4回の猛攻だった。
先発・デュプランティエは、序盤こそヤクルトの大ベテラン石川との投げ合いになり、投手戦の様相を呈してきたが、4回表に2点を失ってしまう。しかしその裏、阪神打線が爆発する。先頭の中野が右前に抜ける安打で出塁、続く森下が四球を選ぶと、佐藤輝明が右前打でつなぎ、前日に続きノーアウト満塁の場を作る。ここで大山悠輔が2点タイムリーを放ち一気に同点。さらに続く小幡竜平が右前に勝ち越し打を放ち、4連打であっという間に逆転に成功した。この鮮やかな攻撃で、一気に流れを掌中に収めた。
デュプランティエは7回を投げ、5安打・2失点で10奪三振。これによりリーグ奪三振数でトップに立った。さらに6回以降は石井、岩崎とつながり完璧な継投でリードを守りきった。前夜の悔しさを払拭する、まさに磐石のリレーであった。
打線は8回、阪神は相手セットアッパー阪口を攻略し、小幡の適時二塁打、坂本誠志郎のタイムリー三塁打で2点を追加。ダメ押しの形でリードを広げた。
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この勝利によって阪神は今季セ・リーグ最速で50勝に到達。貯金は今季最多タイの18に伸び、リーグ独走の体制を更に強固なものにした。前夜、連勝記録がストップして重い空気がチームを支配しつつあった。しかし、それでも先発で力強く投げ抜いたデュプランティエ、そして “4回裏” の集中攻撃。これらは「昨日の借りを今日返す」いう強い精神力の表れだ。
また相手エース格である石川に対し、今季2戦2敗と苦杯を喫していたが、この日は打線がしっかり攻略。チームとしての戦術・精神面での修正が如実に表れる試合展開となった。
また、継投策でもミスのない布陣構成が光った。
勝負どころでしっかりとした切り替えを持つ石井・岩崎の継投で、“勝ちパターン”としての信頼感を再確認。チーム内部の士気にも良い影響を与えたはずだ。
オールスター休戦前の最終カードで、阪神は巨人、DeNA、中日、ヤクルトとの対戦を控える。この中でも特にリーグ最下位のヤクルト相手に盤石の戦いを見せられるかどうかは、今後のCS・日本シリーズに向けた戦略上、極めて重要である。これから迎える夏場の正念場──この戦いをチームはどう捉え、乗り越えるか。オールスター以降の戦いからも、ますます目が離せない。

