崖っぷちの状況から、一気に4連勝で首位ジャイアンツとのゲーム差を2.5にまで縮めました。打線はサトテルの満塁アーチを含む大量9得点、猛虎打線の本領発揮となりました。だんだんと、昨年のようないい雰囲気になってきましたね。快進撃、まだまだ続きます!
阪神・佐藤輝明、満塁本塁打で4連勝 アレよアレよ首位巨人と2・5ゲーム差
(サンケイスポーツより)
(セ・リーグ、ヤクルト1-9阪神、20回戦、阪神12勝8敗、6日、神宮)この勢いは本物だ。阪神はヤクルトに9―1で大勝し、今季4度目の4連勝で試合がなかった首位巨人と2・5ゲーム差に詰め寄った。佐藤輝明内野手(25)が六回に駄目押しの満塁本塁打を放つなど5打点をマーク。NPB史上11人目となる入団4年目での通算300打点に到達した。打線が活気づいてきた岡田虎が、逆転優勝、リーグ連覇に向けて大まくりだ。
振り下ろしたバットから、白球は高々と舞い上がる。神宮の夜空に美しい放物線が輝いた。燕にとどめを刺す今季初のグランドスラムは虎党が待つ左翼席へ。佐藤輝がまた一つ大台を超えた。奇跡が現実味を帯びてきた。
「入ってくれてよかったです。いい打撃ができているんじゃないかなと思います」
5-1で迎えた六回2死満塁。尾仲の直球にただ、バットを合わせた。高く舞い上がった打球は伸びる。左翼手・サンタナはホームに背を向けたまま上空を見上げた。12号は今季初の満塁弾。さっそうとダイヤモンドを周った大砲に惜しみない大声援が降り注いだ。
五回無死二塁の好機でも中前適時打を放って、この日は2安打5打点の大暴れ。プロ通算4本目の満塁弾で通算301打点とした。入団4年目での通算300打点到達は同学年の牧(DeNA)に続き、プロ野球史上11人目となるスピード記録。「僕だけじゃ無理な記録なので。しっかりランナーで出てもらっている人のおかげです」と仲間たちに感謝した。
後半戦に突入し、持ち前の打棒を取り戻した大砲。好調の要因は直球を捉えていることだ。岡田監督もチーム全体に口酸っぱく言い続けるストレートへの対応。佐藤輝にとっても直球を捉えられるか否かは調子のバロメーターの一つになっている。
「(直球を打てているのは)いい状態だと思いますね」
好調を裏付けるように今季7号からこの日の12号までの計6本塁打はすべて直球を捉えた。甘く入った真っすぐは見逃さない。ひと振りで確実に仕留める。得意の神宮球場で今季の球場別最多4本塁打目。残り18試合。いまのサトテルなら、新人から4年連続の20号到達だって不可能ではない。
輝く大砲が締めた猛虎打線は13安打9得点の猛攻で4連勝。岡田監督も「みんなそら分かっているからな。この9月が勝負になるっていうのは。気持ち的に『こっからや』いうのはある」とうなずき「打線もある程度点が取れるようになる。そしたら投手もええように回るよ。ちょっと頑張っとけば、自分も勝ち星つくっていうかな。いい回りの相乗効果やな」と目を細めた。
今季4度目の4連勝で、試合がなかった首位巨人とは2・5ゲーム差。2・5差以内に迫るのは8月8日の2差以来。さらに2位広島は中日に敗れて1・5差。鯉の尾びれを踏み、その先に大男の背中も見える。佐藤輝は短い言葉に決意を込めた。
「しっかりまたあした(7日)も頑張ります」
大逆転での〝アレンパ〟へ-。夜空を彩る佐藤輝の一発が、球団史上初のセ・リーグ連覇の瞬間を手繰り寄せていく。
■データBOX
◉…阪神・佐藤輝が5打点を挙げて通算301打点となった。プロ4年目で通算300打点に到達したのは日本選手では最速タイ。今季のDeNA・牧秀悟(321)に続く史上11人目で、左打者では1998年の巨人・高橋由伸(332)以来、26年ぶり4人目
◉…阪神では外国人選手のバース(399)とオマリー(304)が来日4年目で到達したが、日本選手は初めて
◉…今季61打点とし、新人年から4年連続60打点以上は球団記録を更新(昨季の3年連続ですでに最長)
◉…満塁本塁打は昨年9月13日の巨人戦(甲子園)以来通算4本目で、甲子園以外では初めて
◉…阪神は今季4度目の4連勝。7月21日の広島戦(甲子園)―8月2日のDeNA戦(横浜)で同最長の8連勝して以来
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