ほぼ優勝の芽が潰えた相手に、外野にさえ打球が飛ばない淡白なゲームを行ったタイガースが惨敗しました。勝つための勢いが感じられないこのチーム状況では、首位と4.5ゲーム差に開いてしまった現状をひっくり返す事はできないまま。全員の奮起が求められます。
【虎になれ】気迫がないぞ岡田阪神 どちらが最下位付近をウロウロしているチームなのか
(日刊スポーツより)
<中日2-1阪神>◇16日◇バンテリンドーム
はっきり言えば、どちらが最下位付近をウロウロしているチームなのか、という印象のゲームだ。負けたからそう見えるのでは…と言われればそうかもしれない。だが結果だけのことではない気はする。正解は分からないが必死さ、ひたむきさは中日ナインの方からより強く感じた。
優勝の可能性は、まず、ない中日だが観衆3万6298人の多くを占めたドラゴンズ・ファンは熱い。バンテリンドームは観衆も増えているようだ。敵将・立浪和義の人気はあると思うが苦しむチームを自分たちの力でなんとか…という意味合いも感じる。そういうファンは本物だ。
翻って阪神である。12球団NO1の人気を誇るチームは昨年、38年ぶりの日本一を飾り、現状、名実ともにNPBを代表するチームになったのではないか。そして厳しくなってきたとはいえ、連覇への可能性も残っている。それにしては粘りがないというか、ズバリ言えば、気迫のようなものが感じられなかった。
う~んと思ったのは相手のアクシデントを自分たちの“不運”にしてしまったことだ。1回、近本光司のピッチャー返しが中日・小笠原慎之介の左腕を直撃。交代かと思ったが続投した結果、大山悠輔の適時打で1点先制に成功した。
打球が当たったのは申し訳ないがプレーでのこと。ここはかさにかかって攻めるのがプロだろう…と思ったが中日が繰り出してくるブルペン陣の懸命な投球に安打さえ出ない。野球好きな人なら4回ぐらいから「これは中日が勝つな」と思ったのではないか。
もちろん、コロコロ投手が代わると打ちにくいというのも1つの事実。だが、それにしてもあっさりしていた。小笠原降板からの流れを自軍の不運にしてしまった感じだ。その流れが、2四球でようやくつくった7回の好機も代打・渡辺諒の一ゴロを好捕されることにつながったように思えるのである。
「大振りして、そんなんでヒット3本でどうする言うねん。ホームランばっかり狙ってるんちゃう? そういうスイングに見えるよな。誰か知らんけど」
そう話した指揮官・岡田彰布。おそらく4番・佐藤輝明のことを指しているのだろう。それはそうかもしれない。だが、もっと粘りというか気概を見せなければファンに申し訳ないのは、ベンチを含めたチーム全体だと思う。
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