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痛恨の9回裏崩壊、阪神まさかの逆転サヨナラ負け 好投リレー実らず…浮き彫りとなった守護神の不安

痛恨の9回裏崩壊、阪神まさかの逆転サヨナラ負け 好投リレー実らず…浮き彫りとなった守護神の不安

2025年6月11日、ベルーナドームで行われたプロ野球交流戦、阪神タイガース対西武ライオンズの一戦は、最後の最後に劇的な幕切れを迎えた。阪神は9回表に佐藤輝のソロ本塁打で2–0とリード。そのまま逃げ切れるかと思われたが、9回裏、西武の執念が試合をひっくり返した。

試合は両先発による緊迫した投手戦となった。西武の先発渡邉勇太朗は7回1失点の好投。阪神打線を抑え込み、序盤から中盤にかけて均衡が続いた。一方、阪神の先発伊藤将も立ち上がりは上々。両軍無得点のまま前半戦が進んだ。

均衡を破ったのは6回表。阪神は森下翔太が2死三塁の場面で先制のタイムリーヒットを放ち、西武先発・渡邉を捕らえる。続く佐藤輝の二塁打で1点を追加し、1–0とリードを奪った。渡邉の好投はその後も続いたが、西武はしっかり踏ん張り、8回まで両軍1点ずつの展開。そして9回表、阪神は佐藤輝の第18号ソロで2–0と突き放す。相手に突き放しの一撃を浴びせ、スタンドは湧いた。だが、その歓喜は僅か数分で暗転することとなる。

9回裏、阪神は3番手・湯浅を投入。しかし、セデーニョに四球を与えたのが試合の帰趨を分けた一手だった。続くネビンにも死球を与え、一死一、二塁となってしまう。更に外崎への三塁内野安打で一死満塁。完全に西武ペースに変わる。

ここで阪神は岩崎優をマウンドに送るも、1死満塁から源田壮亮がライト前へ同点のタイムリーヒットを放つ。これがまさに“2点適時打”、スコアは2–2の振り出しに。さらに相手の勢いを止める事ができない。2死満塁の決死の場面で迎えたのが、ベテラン炭谷銀仁朗。インコース攻められながらも巧みに外野へ運び、右前へサヨナラタイムリーヒット。西武が劇的な大逆転を決めて3–2で試合終了となった

勝利を目前にしながら、阪神救援陣は連続して四球と死球を与え、試合の主導権を失った。特に湯浅が3者連続でランナーを出し、さらに岩崎が源田に同点打を浴びた場面は、虎党にとっては悔やみきれないシーンだった。

両軍スタッツでは、阪神は佐藤輝が18号本塁打。投手陣では伊藤将が好投も、中継ぎが崩れた。一方、西武は渡邉の好投と、源田・炭谷というベテランが要所で仕事をしたことで見事な勝利を手にした。

 

この一戦で、セ・パ交流戦通算はセ・リーグ優勢が続いているが、パ・リーグの意地も垣間見えた。とりわけ西武は、交流戦開幕時点で本塁打ゼロだったが、この試合で連日の逆転勝利を収めた 。これにより、阪神は「7回までリードしていれば無敗」というジンクスも崩され、救援陣の脆さが浮き彫りとなった。

9回裏のドラマは、まるで映画のクライマックスの如く展開した。阪神ファンが歓喜の矢を放ち、しかしそれはわずかな時間で西武へと流れた。サヨナラ打の瞬間、炭谷は両手を掲げ、ベンチとスタンドを沸かせた。試合後、阪神ベンチの藤川監督はベンチで険しい表情を浮かべ、選手たちも口をつぐむしかなかった。この勝利で、西武は「2夜連続逆転劇」を達成。投手陣の踏ん張りと、打線の粘り腰でしぶとく勝ちを呼び込んだ。一方、阪神は先取点を奪い、主導権を握ったはずが悪夢のような結末。中継ぎ陣に課題を突きつけられる試合となった。それだけに、ドラマ性の高さは交流戦屈指の一戦になったと言えるだろう。

総じて、この試合は“リリーフの差が決めた交流戦のハイライト”と呼ぶにふさわしい。両軍の采配と選手起用、勝負強さが最後に明暗を分けた。阪神は痛恨の逆転サヨナラ負けで連敗。西武はベテランの意地と若手投手の好投がかみ合い、交流戦に新たな勢いを与えた。交流戦後半戦、両軍の巻き返しが注目される。

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