メジャー2球団とのプレシーズンゲームは、大谷選手や鈴木選手ら日本人メジャーリーガーが脚光を浴びるはず、だったのですが、蓋を開けてみると我がタイガースの力強さばかりが目立つ2日間となりました。甲子園はセンバツの季節。高校球児の躍動も楽しみですね!
【虎のソナタ】やっぱり阪神は偉大なコンテンツ 新聞でもSNSでも大盛り上がり「阪神世界一」
(サンケイスポーツより)
読者のみなさま、17日付の紙面は手にとっていただけましたか? 阪神―ドジャースのテレビ中継での〝予告〟通り、『猛虎世界一や』の見出しが躍りました。ヤンキースに勝った2004年以来、21年ぶり2度目だった紙面。エンターテインメントはこうでなくっちゃ。
SNSでも大いに盛り上がった。「阪神世界一」にはオールドメディアも、ニューメディアもない。改めて、タイガースは偉大なコンテンツと認識した次第だ。
そんなシン・世界一軍団は18日からのヤクルト戦(神宮)に備えて、17日は東京で休養に努めた。9日間の関東遠征のまっただ中。本拠地の甲子園球場を高校球児に明け渡しているからだ。
その聖地では、第97回選抜高校野球大会の開幕を前日に控え、開会式のリハーサルが行われた。寒の戻りで、兵庫・西宮市の気温は6度。球児たちは元気ハツラツながら、取材を担当した遊軍の上阪正人は震えていた。
「スタンドの一角で各校監督の取材対応があったんだけど、寒くて甲子園経験が豊富な方でも大変そうだったよ」
いくら対策を講じていても、寒いものは寒い。センバツ観戦に行く方はどうぞ暖かい格好で。
上阪はかつての本拠地に戻ってきて、武者震いしていた元虎戦士の姿を伝えてきた。母校の智弁和歌山高を率いる中谷仁監督だ。1996年のセンバツで準優勝し、翌97年は主将として選手権大会で全国制覇。98年にドラフト1位で阪神に入団した。
プロの世界では思うようにいかなかったが、2017年から母校の指導に携わり、18年秋から勇退した名将・高嶋仁監督の後を継いで監督に就任した。
指揮官として、翌19年のセンバツに出場すると、21年夏の選手権大会で優勝を果たした。だが、その後は22年夏、23年春、24年夏と3度連続で初戦敗退。毎年、選手が入れ替わる中で甲子園に出場しているだけでも立派なのだけど、常勝軍団にとっては受け入れがたい屈辱。「僕も含めて、勝ちに飢えている。勝ちたい」。中谷監督の言葉には力がこもっていたという。
意気込みだけではなく、上阪は勝つためのチームづくりに復権の可能性を感じ取った。
「これまでは強打のイメージだったけど、中谷監督は捕手目線でバッテリーを中心にした守りに重きを置いているね。攻撃についても『スピードのある選手がいて、〝F1セブン〟ほどじゃないけど、5人くらいはそろえてきた』と話していたよ」
「F1セブン」。実に懐かしいフレーズだ。野村阪神時代の01年に機動力重視の戦い方を軸にする中で、その象徴となる赤星憲広、藤本敦士、沖原佳典、上坂太一郎、平下晃司、松田匡司、高波文一の7選手を指した名称(のちに田中秀太も加わって「F1エイト」になった)。「阪神世界一」よりも、どこかでほこりをかぶっていたようなワードだけど、こういうのを掘り起こしてくれると、こちらも応援に力が入るというもんだ。
上阪も、昨秋の神宮大会優勝の横浜、近畿王者の東洋大姫路とともに優勝候補に挙げた。シン・智弁和歌山の戦いぶりにもどうぞご注目を。
————————————
阪神タイガースNEWSがてんこ盛り!
その他の記事はサンケイスポーツで!!