“2時間もたたずに試合が終わるのではないか”という心配さえあったこのゲーム。佐々木朗希投手をどうやって攻略、数少ないチャンスをどう得点に結びつけるか?お手本のような攻略でもぎ取った虎の子の1点と、梅野のソロHRで奪った2得点を、才木投手が守り切ってくれました。岡田監督にとっても嬉しい勝利でした!
1安打で佐々木朗希を攻略 岡田彰布監督「5回までは静かに」ズバリ 勝負の6回、大山悠輔V打
(スポーツ報知より)
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神2―0ロッテ(4日・甲子園)
“勝負の6回”に、狙いすましたように佐々木朗から先制の1点をもぎ取った。先頭の中野が四球で出ると、二盗に成功。暴投で1死三塁となった直後、大山が右前適時打。佐々木朗からはこの単打1本だけだったが、阪神・岡田彰布監督(65)は「連打は打てないから、いろんなことをして。それがうまくいった」と、うなずいた。
まず、攻略の鍵は球数。対戦前にロッテ・吉井監督は「90球くらいかな」と交代のメドを明かしていたことから、岡田監督は「5回までは静かに。(勝負は)6回から。多く投げさせたら早く代わる」と前半を“捨て石”にした。ミーティングで、低めのボール球を振らないように指示を徹底。「四球は絶対に選べると思った。今日だけは見送り三振OK」。5回までノーヒットで9三振(うち見逃し4)だったが、78球を投げさせた。
6回はもう一つの策も決まった。「フォークが多い。フォークと思ったらスチール」。中野がフォークの投球時に盗塁を決めた。足を絡めて1死三塁とし、ワンバウンドが投げにくく、前進守備でヒットゾーンも広がる状況をつくった。大山が打ったのは高めのフォーク。ライナー性の打球は前進守備の二塁手の頭上を越えた。大山も「ここだと思った。チームでもぎ取った1点」と振り返った。
6回の攻撃前には、今季初めて今岡打撃コーチが指示して円陣を組んだ。岡田監督は「ビックリした。ほとんど何も言うてなかったけどな。『ミーティング通り』と」と明かしたが、5四死球が効いた。12球団最多チーム190四球の虎打線が、わずか1安打でも、剛腕を自軍のペースに巻き込んだ。リーグ首位同士だった対決で2連勝し、貯金も今季最多タイの18。令和の怪物をも攻略した勢いで、独走態勢は加速しそうだ。
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