島田のエラーをきっかけに一時は試合をひっくり返されたタイガースですが、中野が帳消しにする1発、さらに延長戦で梅野が決勝点を奪ってしぶとく勝ち切り6連勝です。貯金は今季最多の「20」にまで伸びました。マジック点灯もいよいよ近づいてきましたね!
6連勝で貯金今季最多20 梅野11回に中ゴロ執念打で巨人に引導10差!自力V消した
(日刊スポーツより)
<巨人2-5阪神>◇9日◇東京ドーム
岡田阪神が原巨人に引導を渡した。延長11回に梅野隆太郎捕手(32)が中前に運び、勝ち越しに成功(記録は中ゴロ)。今季3度目の6連勝で巨人に10ゲーム差をつけ、自力優勝の可能性を消滅させた。今季100試合目の節目のゲームに競り勝ち、貯金を今季最多の「20」とした。
梅野が執念の“中ゴロ”で勝利を呼び込んだ。2-2で迎えた延長11回1死満塁。巨人ビーディの直球をフルスイングし、詰まりながらも中前に運んだ。二走・島田が三塁でアウトになったため、記録は中ゴロとなったが、勝ち越しに成功。続く木浪も2点二塁打を放ち、巨人の自力優勝の可能性を消すV打になった。
「初球からどういう結果であろうとスイングしようと思った。みんながつないだチャンスを生かしたかった。延長で最高の仕事ができたかなと思います」
これで復刻ユニホームでの試合は今季5連勝。「伝統の一戦」での勝負強さは敵地でも続いた。
先制打も梅野だった。7回1死一、二塁で先発グリフィンの直球を左前適時打。「しっかり準備をして積極的にスイングした結果が、いい結果につながったと思います」。今季長期ロードでは、出場した5試合中4試合で打点を稼いでおり、チャンスの場面でチームに貢献している。
開幕前からチャンスで打つという強い思いで臨んでいた。岡田監督は7番での起用を明言。梅野は下位打線の役割を理解していた。「岡田監督はチャンスで打ってくれる打者を期待していると思う。チャンスメーク、つなぐ、いろんな役割をどんな仕事でもしっかりやっていく」。泥くさく、全力で献身する気持ちがこの日の打球に乗り移った。
守備でも奮闘した。先発ビーズリーを5回無失点と好リードすると、続く5人の中継ぎ投手陣を巧みに引っ張った。「本当にみんなが頑張ってナイスゲームだった。みんなでカバーし合えたゲームかなと思います」。攻守で奮闘した梅野に岡田監督も「チャンスの時にすごく打点をあげてくれて、なかなかいい仕事をしているよ」とたたえた。
チームは破竹の6連勝。2位広島とのゲーム差も4・5へと広げ、貯金も今季最多20へと更新した。長期ロード期間中での6連勝は15年以来8年ぶりだ。ヒーローインタビューでは最後まで声援を送る虎党へ感謝の気持ちを伝えた。「延長まで残ってくれることは選手としては、ほんとにうれしい。明日も盛り上げていきたいです!」。宿敵を蹴落とし、さあ、アレへ突っ走る。
▼阪神が今季100試合を消化し、2位に4・5差をつけた。セ・リーグでシーズン100試合時点で2位に4・5差以上の首位チームは過去40球団あり、うち38球団がそのまま優勝。もっともV逸の2チームはいずれも阪神で、56年4・5差、08年は8差をそれぞれ逆転された。今季はこのまま逃げ切りたい。
■木浪続いた2点二塁打
阪神木浪も巨人打線に牙をむいた。勝ち越した直後の11回2死一、二塁で右腕ビーディの変化球をフルスイング。前進守備の外野手の頭上を越える左中間越え二塁打で走者を一掃した。下位打線でも抜かりなく、トドメを刺した。「ミスしても勝てば、全然問題ないと思っています。梅野さんが打ってくれて楽になった。本当に食らいついてよかった」とほっとした表情を浮かべた。
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