3発空砲・・・“鬼門”でまたもや4点差惨敗

3発空砲・・・“鬼門”でまたもや4点差惨敗

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阪神がまたしてもバンテリンドームで苦い敗戦を喫した。2026年5月5日、中日ドラゴンズとの8回戦。スコアは3-7。前日に続く同スコアでの敗戦となり、虎は敵地で2試合連続の7失点を喫した。打線は森下翔太、前川右京、佐藤輝明に本塁打が飛び出し、計3発を放った。しかし、いずれもソロ本塁打。スコアボードに刻まれた得点は、1回、7回、9回の各1点だけだった。3本塁打で3得点。派手なアーチの数とは裏腹に、試合の流れを引き戻すには届かなかった。

立ち上がりは阪神が先手を取った。1回表、髙寺望夢、中野拓夢が連続三振に倒れ、2死走者なし。ここで3番・森下がフルカウントからレフトスタンドへ8号ソロを運んだ。前日の中日戦では初回に3点を先制しながら、その裏に4点を奪われて逆転負け。この日は森下の一発で、再び阪神が先制した。1点とはいえ、ビジターで先にスコアを動かした意味は大きかった。

先発・早川太貴も1回裏は三者凡退の立ち上がり。カリステ、福永裕基、村松開人を退け、序盤は阪神ペースに見えた。だが、2回裏に流れが変わる。1死走者なしからボスラーにライトスタンドへの2号ソロを浴び、1-1の同点。1点リードはすぐに消えた。阪神は2回表に大山悠輔がライトへのポテンヒットで出塁したものの、前川が4-6-3の併殺打、梅野隆太郎が空振り三振。追加点を奪えなかった直後の被弾だった。

3回裏には、試合を決定づける場面が訪れた。田中幹也の遊撃内野安打、カリステの四球、福永の四球で1死満塁。ここで村松がライトへ走者一掃のタイムリースリーベースを放ち、中日が4-1と勝ち越した。阪神はソロ本塁打で先制しながら、中日は満塁から一気に3点。効率良く得点を重ねる攻撃力に明確な差が出た。さらに続く細川成也の打球では、早川のファンブルもあり、一、三塁。ボスラーは空振り三振に倒れたが、この回の3失点で試合の主導権は中日に傾いた。

4回裏も阪神投手陣は止め切れなかった。先頭の土田龍空にライトスタンドへの2号ソロを浴び、1-5。田中に四球を与えたところで、阪神は早川から椎葉剛へ継投した。しかし金丸夢斗の打球で椎葉が悪送球し、無死一、二塁。カリステは空振り三振に取ったが、福永に四球を与えて1死満塁。村松のセンターへの犠飛で中日がさらに1点を加え、1-6となった。

この時点で阪神は5点を追う展開となった。1回に森下の先制弾が出たにもかかわらず、4回終了時点でスコアは1-6。前日も初回に3点を先制しながら4点を奪われて逆転を許したが、この2試合に共通するのは、序盤にリードを得ながら、投手陣がすぐに相手打線を止め切れなかった点だ。この日も早川は3回0/3で6失点、自責点5。被安打4、被本塁打2、与四球3。失策も記録され、試合を作ることができなかった。

阪神の反撃は単発に終わった。7回表、2死走者なしから前川が右中間へ1号ソロ。スコアは2-6。9回表には先頭の佐藤がスタンド中段へ9号ソロを放ち、3-7とした。しかし、どちらも走者なしの場面だった。1本で1点。チームとして流れを呼び戻す連続攻撃にはならなかった。阪神はこの試合、7安打を放ちながら3得点。中日も7安打だったが、得点は7。阪神の3本塁打がすべてソロだった一方、中日は村松の走者一掃三塁打、犠飛、ソロ本塁打を絡めて着実に得点を重ねた。結果は3-7。数字以上に、得点の形の差がはっきり表れた一戦だった。

 

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早川3回0/3を6失点 四球、被弾、失策が重なり序盤崩壊

この試合の最大の焦点は、先発・早川太貴の投球内容だった。成績は3回0/3、63球、打者17人、被安打4、被本塁打2、奪三振6、与四球3、失点6、自責点5。敗戦投手となり、今季成績は0勝2敗、防御率は6.94となった。奪三振6という数字はある。しかし、それ以上に痛かったのは、得点に直結する四球、長打、そして自身の失策が重なったことだった。

1回裏は三者凡退で滑り出した。カリステ、福永、村松を封じ、森下の先制ソロに応える形で無失点発進。ここまでは悪くなかった。しかし2回裏、1死からボスラーにライトスタンドへソロ本塁打を浴びた。1-1。中日にとっては一振りで追いつく一発であり、阪神にとっては先制直後のリードを守れなかった被弾だった。前日の門別啓人も、3点を先制した直後の1回裏に4点を失っている。続けて見ると、阪神はリード直後に相手の反撃を断ち切れない展開が続いた。

3回裏はさらに痛かった。1死から田中に遊撃内野安打を許し、カリステ、福永に連続四球。安打1本と四球2つで満塁を招いた。ここで村松にライトへの走者一掃三塁打。1-4。四球でためた走者を長打で一掃される、もっとも避けたい形だった。村松はこの試合、2打数1安打4打点1犠飛。中日の得点の中心にいた打者に、阪神バッテリーは大事な場面で決定打を許した。

続く細川の打球では早川がファンブルし、一、三塁となった。記録上、早川には失策がついた。失点には直結しなかったが、3失点直後に再び走者を背負う苦しい展開となった。ボスラーは空振り三振に仕留め、追加点は止めた。それでも、3回裏の3失点で試合の流れは完全に中日側へ渡った。

4回裏、早川は先頭の土田にライトスタンドへのソロ本塁打を浴びた。これで1-5。さらに田中に四球を与えたところで降板。先発として4回を投げ切ることができなかった。早川は2回のボスラー、4回の土田と、いずれもソロ本塁打を浴びた。ソロであれば最少失点ともいえるが、この日は3回に四球でためた走者を村松に返されている。ソロ被弾と複数失点が重なり、失点は6まで膨らんだ。

前日の門別は5回7安打5失点、自責5、被本塁打2、与四球4。5月5日の早川は3回0/3、4安打6失点、自責5、被本塁打2、与四球3。数字を並べると、2試合続けて先発投手が序盤から複数失点し、2本塁打を浴びていることがわかる。さらに四球も多い。門別は4四球、早川は3四球。中日打線に対し、無駄な走者を出したうえで長打を浴びる形が続いた。

ここ数試合の大量失点の原因は、第一に「先発投手が早い回に主導権を渡していること」が挙げられる。5月4日は初回に4失点、5回にもソロ本塁打で追加点を許した。5月5日は2回に同点ソロ、3回に3失点、4回にソロ本塁打と犠飛で2失点。どちらも序盤から中盤にかけて、阪神が追う展開に変わっている。

第二に「四球が失点に絡んでいること」だ。5月4日は阪神投手陣全体で7四球1死球。5月5日は5四球。特に5月5日の3回裏は、田中の内野安打の後、カリステ、福永への連続四球で満塁となり、村松の走者一掃三塁打につながった。5月4日も門別、工藤、石黒が四死球を与え、中日打線に攻撃の起点を作られた。打たれた安打数だけではなく、四球で走者をためたことが大量失点を招いている。

第三に、「長打と本塁打で一気に失点していること」だ。5月4日は細川の逆転3ラン、石伊のソロ、阿部の2点二塁打。5月5日はボスラーと土田のソロ、村松の走者一掃三塁打。中日はこの2試合で、阪神投手陣の四球や出塁を得点に変える長打を打っている。阪神側の失点は、単打をつながれてじわじわ奪われたものだけではない。一振り、一打で複数点を失う場面が目立った。

第四に「投手自身の守備ミスも失点の流れを悪化させていること」も無視できない。5月5日は3回に早川のファンブル、4回に椎葉の悪送球が記録された。4回は土田のソロ後、田中の四球で無死一塁となり、継投後に椎葉の悪送球で無死一、二塁。そこから福永の四球、村松の犠飛につながった。投手陣の失策が、アウトを取るべき場面で走者を増やし、相手に追加点の機会を与えた。

大量失点の原因を「調子が悪い」という一言で片づけることはできない。データ上は、早い回の失点、四球、被本塁打、長打、投手の失策が重なっている。4日も5日も、阪神は中日に7点を許した。しかも、いずれも序盤に試合の形を崩している。虎投が竜打線にのみ込まれた2日間。先発が踏ん張れず、守りのリズムを作れなかったことが、3-7のスコアに直結した。

救援陣も流れを止め切れず 椎葉の悪送球、及川の追加失点が響く

早川の降板後、阪神は椎葉、畠世周、及川雅貴、モレッタと継投した。救援陣だけを見れば、椎葉は2回1安打無失点、畠は1回無安打無失点、及川は1回1安打1失点、モレッタは1回1安打無失点。数字上、早川の6失点が大きく、救援陣は大崩れしたわけではない。ただ、試合の流れを断ち切るという意味では、十分に巻き返しの空気を作ることはできなかった。

4回裏、1-5となった後、田中に四球を与えたところで早川は降板。無死一塁で椎葉がマウンドへ上がった。最初の打者は投手の金丸。ここで打球を処理した椎葉が悪送球し、無死一、二塁となった。記録上は椎葉の失策。ここで確実にアウトを取れていれば、状況は1死一塁だった。しかし、無死一、二塁となったことで、中日はさらに攻勢を強めた。

椎葉はカリステを空振り三振に仕留めたが、福永に四球を与えて1死満塁。ここで打席は村松。3回に走者一掃三塁打を浴びている相手だった。結果はセンターへの犠飛。中日が6点目を奪い、スコアは1-6となった。椎葉自身の自責点は0。だが、継投直後の悪送球と四球が絡み、追加点を許し悪い流れは食い止められなかった。

その後、椎葉は5回裏も続投し、土田に中前打を許したものの、田中を二ゴロに抑えて無失点。2回43球、打者9人、被安打1、奪三振2、与四球1、失点0、自責0という成績だった。一定の責任を果たしたとも言える。ただ、4回の失点場面では、守備の乱れが追加点につながっており、試合全体の中では痛い1点となった。

6回裏に登板した畠は、金丸、カリステ、福永を三者凡退。1回16球、1奪三振、無失点。阪神投手陣の中で、この日もっともきれいに相手の攻撃を断ったイニングだった。だが、直前の6回表、阪神は中野の左翼線二塁打で走者を出しながら森下が左飛。得点にはつながらなかった。畠が無失点で流れを作っても、攻撃で追い上げられなかった。

7回表に前川のソロで2-6とした直後、7回裏には及川が登板した。ここも大事な回だった。4点差に縮めた直後に、相手へ次の1点を与えないことが反撃への条件だった。しかし、及川は先頭の村松に四球。細川を空振り三振に取った後、ボスラーに右前打を許して一、三塁とされる。石伊のライトへの犠飛で中日が7点目。スコアは2-7に広がった。

この失点も、先頭への四球が起点だった。5月4日、5月5日と続いた大量失点の中で、四球がどれだけ重いかを象徴する場面だった。及川の成績は1回20球、被安打1、奪三振1、与四球1、失点1、自責1。大量失点というほどではないが、反撃直後の失点としては重かった。阪神が1点を返した直後に、中日も1点を返す。これでは追い上げのムードは続かない。

8回裏のモレッタは、田中に安打を許したが、代打・板山祐太郎を一邪飛、カリステを6-4-3の併殺打に仕留めて無失点。1回6球で終えた。リリーフ全体では、畠とモレッタが無失点、椎葉も自責点ゼロ。だが、チームとしては4回と7回に追加点を奪われた。試合の流れを完全に断ち切る投球にはならなかった。

ここ数試合の大量失点という観点で見ると、先発だけでなく、救援陣も「反撃直後」「追加点を防ぎたい場面」で失点を止め切れていない。5月4日は3-5の7回裏、石黒佑弥が阿部寿樹に2点タイムリーツーベースを浴び、3-7と突き放された。5月5日は前川のソロで2-6とした直後の7回裏、及川が犠飛で1点を失い、2-7。どちらも終盤の追加点で、阪神の追撃はさらに遠のいた。

投手陣全体の数字を見れば、5月5日は5投手で7安打7失点、5四球、2本塁打、2失策。5月4日は3投手で9安打7失点、7四球1死球、2本塁打。2試合続けて7失点。中日打線の安打数は極端に多いわけではないが、四球、長打、本塁打、犠飛、失策が重なり、効率よく点を奪われている。つまり、阪神投手陣の課題は「単純に打たれすぎた」だけではない。走者をためる、長打を浴びる、ミスでアウトを増やせない、反撃直後に失点する。こうした要素が重なった結果として、大量失点になっている。

阪神は前日も3-7で敗れ、この日も同じ3-7。連日の同スコア敗戦は、投手陣にとっても厳しい結果となった。先発が早い回に崩れ、救援陣も完全には流れを止められない。打線が反撃しても、次の守りで失点する。「虎投、竜打線に連夜の7失点」その言葉が、この2試合の内容を端的に物語っていた。

8回満塁逸機で反撃消える 単発3本とつながる中日の差

攻撃面にも、敗戦を決定づける場面があった。阪神は3本塁打を放ちながら、試合をひっくり返す流れを作れなかった。最大の好機は8回表だった。中日2番手・牧野憲伸に対し、代打・嶋村麟士朗は一飛に倒れたが、木浪聖也が左前打、髙寺も左前打で一、二塁。さらに中野が四球を選び、1死満塁となった。

スコアは2-7。5点差とはいえ、ここで長打が出れば試合の空気は変わる場面だった。打席には森下。1回に先制ソロを放っている打者であり、阪神にとっては大きな期待がかかる場面だった。中日はここで杉浦稔大に交代。結果は4-6-3の併殺打。阪神は満塁の好機を生かせず、無得点に終わった。1点でも返して9回へ向かいたい場面で、反撃の流れはここで止まった。

9回表、佐藤が福敬登からスタンド中段へ9号ソロを放ち、3-7とした。だが、大山が空振り三振、前川が二飛、代打・小野寺暖が三ゴロに倒れて試合終了。佐藤の一発も、最後まで単発のままだった。森下、前川、佐藤。中軸から長打が出ていること自体は、打線の材料としては悪くない。しかし、走者を置いた場面で出なければ、得点は1点ずつにしかならない。この日はまさにその形だった。

阪神の打撃成績を見ると、髙寺が3打数1安打1四球、中野が3打数1安打1四球、森下が4打数1安打1打点、佐藤が4打数1安打1打点、大山が4打数1安打、前川が4打数1安打1打点、木浪が2打数1安打。チームで7安打。安打数だけなら中日と同じだった。しかし、得点は阪神3、中日7。中日は村松の3点三塁打、村松の犠飛、石伊の犠飛、ボスラーと土田のソロで7点を奪った。阪神は3本塁打で3点。走者を置いた場面での一打、犠飛での追加点、四球を得点に結びつける攻撃の差が、そのまま4点差になった。

中日先発・金丸夢斗は7回102球、被安打4、被本塁打2、奪三振6、与四球1、失点2、自責2。森下と前川にソロ本塁打を浴びながらも、走者をためて崩れることはなかった。阪神は3回に髙寺が四球で出塁したが、中野が遊ゴロ。6回は中野が二塁打で出塁したが、森下が左飛。7回は前川のソロだけ。金丸を攻略するには至らなかった。

8回には牧野を攻めて1死満塁まで持ち込んだが、杉浦の前に森下が併殺。ここが攻撃面での分岐点だった。前日も阪神は初回に前川の走者一掃二塁打で3点を奪った後、2回以降は無得点。この日も3本のソロ本塁打以外では得点できなかった。2試合続けて3得点。どちらも初回、または本塁打で得点は取っているが、継続的な攻撃にはつながっていない。

ただし、この試合で「打線だけが敗因」とは言えない。3点を取っている以上、投手陣が序盤に6点を失った展開では、攻撃陣に求められるハードルは一気に上がる。1-6、2-7というスコアになれば、走者をためた長打や大量得点が必要になる。阪神は8回にその可能性を作ったが、満塁で得点できなかった。投手陣の失点が重く、打線も追い上げ切れなかった。投打のかみ合わせが最後まで戻らない試合だった。

この2試合は先発投手が序盤で踏ん張れず、四球で走者をため、長打や本塁打で一気に返される。さらに投手の守備ミスが重なり、救援陣も反撃直後の追加点を防ぎ切れない。5月4日は門別が5回5失点、石黒が2失点。5月5日は早川が3回0/3で6失点、及川が1失点。どちらも中日打線に7点を許した。安打数だけではなく、与四球、被本塁打、失策、犠飛での失点が絡んでいる。

阪神はこの日、3本塁打を放った。森下、前川、佐藤が意地を見せた。だが、勝敗を分けたのは、ソロ3本の阪神と、走者を置いて村松が一掃した中日の差だった。投手陣が序盤に崩れ、攻撃は単発に終わり、8回の満塁機も併殺で消えた。バンテリンドームのスコアボードに残った「3-7」は、連夜の完敗を示す厳しい数字だった。阪神にとっては、投手陣の大量失点をどう止めるかが、何より重く突きつけられた一戦となった。

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