岡田監督が唱えた“A.R.E”が現実のものとなり、そして流行語大賞にも選ばれました。世の中に小さくないブームを巻き起こした事は、野球界にとっても明るい話題でしたね。来シーズンは“アレンパ”で再びノミネートされることでしょう!
【阪神よもやま話 元虎番の独り言】 古い人間には誇らしい岡田ブーム 流行語大賞の〝連覇〟を!
(サンケイスポーツより)
幼稚園から高校まで一緒だった幼馴染が、在京キー局に勤務している。バラエティーから名作ドラマの演出、プロデューサーを歴任。ちょっとした有名人だ。そして、小さい頃から阪神の大ファンだった。
「通常の仕事が終わって、夜中に関西ローカルの阪神関連の番組をできるだけ見てる。どんな内容かをチェックしなければいけないから…」
半分は趣味かもしれない。でも常に話題の最先端を知っておかなければいけないテレビマンの大変さを語っていた。阪神が38年ぶりに日本一を達成し、沿道に100万人を集めるパレードが実施され、選手たちがタイトルを軒並み受賞した。そして岡田監督も表彰に次ぐ表彰。イベントに次ぐイベント。ついには今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に、優勝を意味する今季のチームスローガン「アレ(A.R.E)」が輝くまでに。
敏腕のテレビマンは、この状況を見逃せるはずがないのだろう。テレビの世界では、絶対に知っておくべき動きが関西を中心に巻き起こっている、という位置づけらしい。ところが、盛り上がっていると信じている関西マスコミ人の思いとは裏腹に、ネット上では賛否が飛び交っているところが面白い。
「アレ…なんて使っている人を見たことがない」
「全く知らなかった。どこで流行ってたの?」
実は冒頭の会話に、たまたま同席していた野球に興味のない親友も「アレ」を全く理解していなかった。シーズン中に顔を合わせた日本ハムのコーチも、ソフトバンクのコーチも「アレは関西だけですよ。こっちじゃ通じません」と口をそろえて笑っていたのを思い出した。「流行語」の定義は難しいと改めて感じる。全国民が認める流行なんて、不可能な気もするし…。かつては、テレビ番組、そこで流れるCMから流行語が誕生するケースも多く見られた。
「亭主元気で留守がいい」
「24時間戦えますか」
「すったもんだがありました」
思い出したらキリがない。ところが、今年の流行語大賞の候補の中にCM発はなく、ネットから生まれた言葉の方が存在感を示している。世の中は様変わりしている。そんな時代の流れに真っ向から逆らうように、昭和の時代から君臨していた野球から、不思議な流行語が生まれて、しかも年間大賞にまで輝いた。古い時代の人間は、今の岡田ブームには、ちょと誇らしく感じている。
最近、東京方面の記者が喜んでいた。
「岡田監督は初めての記者が質問しても、快く答えてくれる」
活躍して、一瞬にして天狗になって、取材をまともに応じない選手が多いご時世では、稀有の存在なんだとか。人形で有名な「久月」が5日に発表した2023年話題の人「変わり羽子板」にも、大谷翔平(エンゼルス)、藤井聡太(将棋8冠)らとともに選ばれた。羽子板といえば、生まれた女の子の赤ちゃんが、初めて迎えたお正月に贈られる「お守り」。岡田監督がついに女の子のお守りの役目まで果たすとは。野球から羽子板まで…。古き良き時代の代表(?)岡田監督が、時代の最先端SNSどう戦っているのか(本人に戦っているつもりはないでしょうが)。
主砲・佐藤輝明が連覇を示す新たな言葉「アレンパ」をテレビ番組内で発して、岡田監督もお気に召しているとか。別に「アレンパ」でなくていいが、ぜひ、流行語大賞の〝連覇〟を実現してもらえたら。あっ、もちろん阪神の連覇が前提条件になりますが。
————————————
阪神タイガースNEWSがてんこ盛り!
その他の記事はサンケイスポーツで!!