木浪が満塁アーチを含む1試合6打点の大暴れで、宿敵ジャイアンツをこの日も圧倒しました。プロ生活で初となるグランドスラム、気持ち良かったでしょうね!日本シリーズ「関西ダービー」も現実味を帯びてきましたが、まだ先の話。【1戦必勝】で今日も勝つ!
史上初の関西2球団マジック点灯!阪神・木浪聖也が満塁弾を含む自身初の1試合6打点「完走すること。このまま1軍で」と宣言
(サンケイスポーツより)
(セ・リーグ、巨人6ー9阪神、19回戦、阪神14勝4敗1分、26日、東京D)最強の8番! 阪神は巨人を9-6で下し、今季4度目の6連勝。貯金は今季最多の28で、優勝へのマジックナンバーを21とした。8番・木浪聖也内野手(29)が七回に放った今季1号の満塁弾を含む自身初の1試合6打点。満塁男ぶりを発揮し、東京ドーム6連勝を決めた。パ・リーグ首位のオリックスにもM24が点灯。関西2球団Vが現実味を帯びてきた。
きれいな放物線を描いて、白球が右翼スタンドに消える。ベースを一周する手前で、木浪が満開の笑顔を咲かせた。最強であり最恐の8番の今季1号は試合を決める満塁弾。プロ5年目で初のグランドスラムで、満塁男として本領を発揮した。
「打った瞬間『いったかも』っていう感じだった。打つって決めて、積極的にいけた結果。本当によかったです」
劇弾は4―3で迎えた七回1死で生まれた。「積極的にいこうという気持ちしかない」と、鈴木の2球目、スライダーを一閃。シーソーゲームにピリオドを打つどころか、大勢が決したかのような一打で、虎党からの大歓声を独り占めした。
2―3の五回には、2死満塁で二遊間を破る逆転の2点打。自己最多の6打点をたたき出し、満塁打率は・500(14打数7安打)と恐ろしい。
球団が18年ぶりの優勝を果たした2003年には、このポジションに藤本敦士(現1軍内野守備走塁コーチ)がいた。8番で球団最多の118試合に先発し、121安打を放って打率・301を記録。20年が経過し、木浪が登場。27日にも8番で100試合先発出場を飾る見通しで、まだ30試合弱を残して藤本の36打点に迫る35打点。つなぎ役として、近本ら上位打線の打点増も導き、陰のMVPの貢献度だ。
6月15日に29歳を迎え「20代はめっちゃ早かった。自分が22歳のときとか、28歳の人は大人だと思っていたけど、あっという間にそこまで来た感じ」と笑う。プロ5年目の今季は小幡優勢という岡田構想を覆し、開幕直後に遊撃のレギュラーをつかみ、離さない。「完走することです。このまま1軍で。それだけです」と抱負を語った。
25日には背中に死球を受け「痛い…」とつぶやきながら球場を後にした。それでも休んではいられない。バットでこれでもかと存在価値を示し、今季97安打で1年目に放った自己最多95安打も超えた。岡田監督も「一番いいところで一番いいホームランが出た」と目を細めた。猛虎打線に絶対に欠かせない。
チームは今季4度目の6連勝で、東京ドームも史上初の6連勝。優勝マジックを21に減らし、8月は月間最多にあと1勝と迫る18勝目と勢いは止まらない。この日はオリックスにもM24が点灯。関西2球団の同時マジック点灯は史上初で日本シリーズでの「関西ダービー」が見えてきた。残り29試合。木浪は好調のリズムに乗り続けることを約束した。
「2つ取れたので、しっかり最後も取って。いい流れを持っていければなと思います」
27日の巨人第3戦をもって、1カ月にわたった夏の長期ロードを終える。頼もしすぎる最強の8番に導かれた虎は栄光のゴールまで突っ走る。
■データBOX
◉…阪神・木浪の8番先発は今季99試合目。阪神で過去8番で100試合以上出場した選手は1950年の西江一郎、92年山田勝彦、2003年藤本敦士、09年狩野恵輔、18年梅野隆太郎の5人。最多出場は2003年・藤本の118試合
◉…阪神は東京ドームでの巨人戦を7月1日から1分けをはさんで6連勝。2013、21、22年の5連勝を超えて、球団最長。シーズンまたぎを含めると07年8月8日から08年4月5日(1分けはさむ)に並ぶ最長タイ
◉…阪神は8月を18勝4敗。64年8月、68年8月、23年5月の球団月間最多の19勝に1とした
■球界の満塁男あらかると
★駒田徳広(巨人など) 1981年ドラフト2位で桜井商から入団。3年目の83年4月10日の大洋戦(後楽園)でプロ野球史上初のプロ初打席満塁本塁打を放つなどチャンスに強かった。
★中村剛也(西武) 通算満塁本塁打20本はNPB最多。2位は王貞治(巨人)の15本で、3位は藤井康雄(オリックス)の14本。
★今岡誠(現真訪、阪神など) リーグ優勝した2005年に、球団最多のシーズン147打点。満塁で49打点を稼いだ。
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