リーグトップの近本選手でさえ今季積み重ねた盗塁数はたったの「19」。投手のレベルアップによって走りづらくなっているようですが、昨年日本一への原動力となった機動力の復活はポストシーズンを戦い抜く上で必要不可欠です。「機動破壊」で勝ち進めるように、韋駄天組は頑張ってほしいですね!
大谷翔平より少ない…退任・岡田監督がボヤく〝盗塁激減〟 担当の筒井コーチが語った苦悩
(東スポWEBより)
今季限りでの退任が決まった岡田彰布監督(66)率いる阪神は、74勝63敗6分けのセ2位という成績でレギュラーシーズンを終えた。春先に直面した極度の打撃不振など、さまざまな誤算にも苦しんだ1年となったが、昨季まで5年連続でリーグ1位の数字をマークしていた盗塁数も昨季の79から41(セ5位)へと大激減。海の向こうで59盗塁をマークした大谷翔平投手(30=ドジャース)個人の数字にすら及ばなかった。日々進化し続ける球界において今、何が起こっているのか――。
「サイン出しとるんやから走れ言うてるのに、なんでスタート切れんのや」
2月の春季沖縄キャンプの実戦から、岡田監督は何度も同じようなボヤキを繰り返した。ベンチ主導の「ディスボール」で走者を走らせようとしても、スタートを切ることすらできない…。シーズン本番が開幕してからも足を絡めた攻撃を相手バッテリーに封じ込まれ続け、チームの攻撃はいつしか悪循環に陥った。
チームにはプロ6年のキャリアで過去4度、盗塁王のタイトルを獲得した不動の1番打者・近本がいる。今季現時点でもリーグトップの盗塁数を記録しており、3年連続となる同タイトルの獲得が濃厚だが、盗んだ塁の数はわずかに19。20盗塁未満の盗塁王が誕生すれば、2リーグ分立以降としては初となる珍事。このことからも、セ界全体が深刻な〝盗塁難時代〟に突入していることがうかがえる。
現実主義者の岡田監督も、シーズン途中からは本来なら好みではない犠打のサインを多用するようになった。2番打者・中野の犠打数は12球団トップの35。この数字からも指揮官の苦悩がにじみ出てくる。
虎には隠れた走塁の〝名手〟がいる。19年に一軍へ配置転換されて以降、5年連続でリーグトップの盗塁数をマークするチームをつくりあげた筒井壮外野守備走塁コーチだ。走塁だけでなく、辛抱強い外野守備指導もナインから好評。「壮さんのおかげです」と慕う選手も多い。
担当として、チームの盗塁数の減少には当然ながら責任を感じている。だが、その一方で「ここ最近になって、投手の盗塁を防止する技術も著しくレベルアップしている印象がある。けん制だけでなく、クイック、それに目線の入れ方なんかも…」とシーズン中には取材に対し、苦悩を吐露する一幕もあった。
「投高打低」時代の背景として、NPB投手のレベルアップが度々取り上げられてきた1年となったが、進化しているのは平均球速や投球技術だけではないのかもしれない。
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