ドラ1・下村“鈍感力”武器にプロの世界でのし上がる

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ドラフト1位指名を受けた下村選手は、これまでの挫折経験を糧に変えて成長し続けてきました。プロの厳しい世界でも、おそらくたくさんの壁にブチ当たると思いますが、1つ1つ乗り越えて成長してほしいですね。楽しみな存在です。

阪神D1位・下村海翔、最強の「心」の持ち主だった! 独占インタビューで自身の強み、挫折を挫折と感じない鈍感力を明かす
サンケイスポーツより)

阪神のドラフト1位・下村海翔投手(21)=青学大=がサンスポの独占インタビューに応じた。挫折を挫折と感じない「鈍感力」こそが強みだと語り、負けん気、はい上がる力を見てほしいと勇ましい。練習にあえて他競技の動きを取り入れる狙いや、同学年の投手らへの対抗心も語った。阪神はこの日、米ハワイ州への優勝旅行へ出発。下村も虎の力となるべく、上だけを見てプロの大海原へと〝翔〟び立つ。

――改めて、プロの世界でファンにどんな姿を見せたいか

「一番のセールスポイントは『負けん気』です。他の人なら挫折と捉えるような経験をしても、自分自身はそんなことを思ったことは一度もない。そこからはい上がる力はあります。もちろんドラフト1位で入って即戦力として期待されていると思うんですけど、まだまだいろんな失敗をして成長していくと思うので、どれだけ打ち込まれたりしてもはい上がる自分の根性とか、負けん気を見てほしいなと思います」

――これまでの野球人生でも挫折はないのか

「挫折はないですね。もちろん悔しい経験はたくさんしましたし、もどかしい時期とかもあったことはあったんですけど、自分自身それを挫折だと捉えたことは一度もないですね」

――前向きに考える

「そうですね、落ち込んでも切り替えてやるしかないので。もちろん野球をやっている以上、ダメな日とかは絶対にあるんですけど、それに挫けているようでは成長はないと思っていたので。そういう日があって『何でうまくいかないんだろう』とか、精神的にいろいろと考えてしまう日があっても、常に向上心を持ってやっていました」

――自己分析をするとどんな性格か

「負けず嫌いなのと思考は柔軟な方だと思っています。いろんな面から物事を捉えることは得意なので、そういうところを生かして人と違った練習をしたり。他のスポーツの動きを取り入れてみたりとか。あまり固定概念にとらわれるような感じではない。いろんなところからヒントを得て野球に生かしているので、柔軟な発想とか頭の柔らかさというのも自分の性格の特徴の一つかなと思います」

――例えば、参考にしてきたスポーツは

「バレーボールとかバスケットボールの跳び方とかを見て、ジャンプトレーニングをしたりしますね。野球は道具を使うんですけど、身体能力とか体の操作は絶対に野球に生きると思っていたので。走るのも陸上選手を見たり、いろんなところからやっていました」

――佐々木(ロッテ)ら同学年の投手は高校時代から目立っていた。どんな思いで見てきたか

「高校生のときは佐々木朗希くんとか奥川くん(ヤクルト)とかはもう雲の上というか、全然レベルが違ったので、遠い存在だなと思ってやっていました」

――ここで同じ舞台に立てるワクワク感もある

「佐々木投手とかは世界でもトップクラスのボールを投げていると思っていて、まだ差があると思います。でも、同じ土俵に立つチャンスは出てきたので、すごく楽しみだなと思います!」

 

★一流のメンタル!

挫折を挫折と感じないという下村だが、そういうメンタルコントロールはアスリートには重要だ。阪神の先輩となる近本は5日に「ミキハウス・サンスポMVP表彰式」に出席した際、ファンから「壁にぶち当たった時、どう乗り越えたのか」と質問され、〝無理して越えない〟思考を明かした。「プロ野球選手になりたいって小学5年生ぐらいであきらめていたんで。壁にぶつかったら違う方向に向いてそっちへ進んで。そこでもまた壁にぶつかるんで、こっち行って…気づいたらプロ野球選手になっていた。壁を無理して乗り越えようっていう気はなかったです」と語り、来場者をうならせた。

★明治神宮大会V逸も前を向く

下村はドラフト指名後にも悔しさにまみれている。初優勝&大学4冠を狙った明治神宮大会の大学の部で、11月20日に行われた慶大との決勝に救援登板。0-0の八回1死から味方の失策でピンチを抱え、2者連続でストレートの四球を与えるなど2失点(自責0)で敗戦投手となった。大粒の涙を流したが「何年後かに『この経験があったから今の自分がある』と言えるくらいの選手になれるように」と誓った。1学年上のD1位・森下に負けないくらい、涙を糧にできる男だ。

 

下村 海翔(しもむら・かいと) 2002(平成14)年3月27日生まれ、21歳。兵庫・西宮市出身。樋ノ口小3年から甲武ライオンズで野球を始め、甲武中学時代は宝塚ボーイズでプレー。福岡・九州国際大付高から青学大へ進み1年秋から登板。今春からのリーグ連覇、大学日本一に貢献し、日米大学野球ではMVPに輝いた。24年D1位で阪神入団。契約金1億円プラス出来高5000万円。来季年俸1600万円。最速155キロ。174センチ、73キロ。右投げ右打ち。背番号「19」

 

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