D1・下村が愛読書「ドラゴンボール」持参で虎風荘へ入寮

D1・下村が愛読書「ドラゴンボール」持参で虎風荘へ入寮

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期待のドラ1戦士・下村投手が入寮。青学時代のチームメイトであり良きライバル、常広投手と悟空とベジータのように切磋琢磨しながらレベルアップを続け、互いにプロの世界へと足を踏み入れました。夢と希望に胸を膨らませ、プロ生活スタートです!

阪神D1位・下村海翔はドラゴンボール全巻を持参し「僕がベジータになるんじゃないですか」と入寮 「悟空」の広島D1位・常広羽也斗に負けん!
サンケイスポーツより)

阪神の育成を含む新人全8選手が7日、西宮市の球団寮「虎風荘」に入った。ドラフト1位・下村海翔投手(21)=青学大=は漫画「ドラゴンボール」全巻を持ち込んで新生活をスタート。孫悟空の最大のライバルにあたるベジータ好きを告白。何度倒れてもはい上がるキャラクターと同じようにプロの世界で戦う。同3位・山田脩也内野手(18)=仙台育英高=はまさかの迷子になりながらも無事、鳴尾浜へたどり着いた。

オラ、新生活にワクワクすっぞ!! 真新しいスーツに身を包み、下村が虎風荘に足を踏み入れた。野球人生はついにプロ野球編に突入。その胸には初々しい感情が渦巻いていた。

「不安とワクワクと、いろんな感情が混ざっています。7年間、寮生活をやってきたんですけど、一人部屋が初めて。あこがれもあったので楽しみです」

午前9時55分、西宮市出身の右腕は車で20分ほどの場所にある実家から鳴尾浜にやってきた。家族から激励をもらい、新しい環境へと飛び込む。

入寮に際して持ち込んだのは幅広い世代に愛される「ドラゴンボール」の漫画全42巻。幼少期は周囲が戦隊ヒーローに魅せられるなか、夢中になっていたのが父・毅(たけし)さんと一緒に見ていた冒険ストーリー。「悟空がフリーザと戦うところとか、悟飯が超(スーパー)サイヤ人2になって『カッコいいな』と思っていました」とだんだん心をひかれていった。

好きなキャラクターは主人公の孫悟空にライバル心を燃やし、はい上がり続けたエリート戦士・ベジータ。下村はその姿に自らを投影し、「悟空とベジータほどではないですけど、どちらかと言ったら僕がベジータになるんじゃないですか」と、広島D1位・常広と火花を散らした青学大での4年間を振り返る。

支え合いながらもエースの座を争い、先行されようとも必死に追いかけて成長した。そんな存在がいたから、プロの世界にたどり着けた。「違うチームに行っても、プロの中でも高い位置でお互い競い合っていけるような存在になりたい」とライバル視は変わらず。〝ベジータ魂〟で戦い、いつか新人王争いにもギャリック砲を打ち込む。

ドラゴンボールを7個集めると、神龍(シェンロン)に願いをかなえてもらうことができるが、「全部頼りたくはないので、元気でずっとプレーするところを見守っておいてほしいです」。自らの力で戦い続ける未来の自分を思い描いた。干支がドラゴンに巡ってきた2024年、どんな苦難が訪れようとも、ハートの強い下村ならヘッチャラだ。

 

■ドラゴンボール 鳥山明による漫画で週刊少年ジャンプに1984年から95年まで連載された。7つの球に分かれ、集めるとどんな願いも一つだけかなえられるドラゴンボールを探す主人公・孫悟空の冒険を通して、同じサイヤ人としてライバル関係となるベジータとの対決や友情、強敵のフリーザやセル、魔人ブウらとの激闘が描かれた。単行本の発行部数は国内で1億6000万部以上、全世界累計で2億6000万部を記録。テレビアニメやゲームでも大人気となり、連載終了後も同作を原作としたテレビアニメや漫画「ドラゴンボール超(スーパー)」などが展開されている。

 

下村 海翔(しもむら・かいと) 2002(平成14)年3月27日生まれ、21歳。兵庫・西宮市出身。樋ノ口小3年から甲武ライオンズで野球を始め、甲武中学時代は宝塚ボーイズでプレー。福岡・九州国際大付高から青学大へ進み1年秋から登板。昨春からのリーグ連覇、大学日本一に貢献し、日米大学野球ではMVPに輝いた。24年D1位で阪神入団。契約金1億円プラス出来高5000万円。年俸1600万円。最速155キロ。174センチ、73キロ。右投げ右打ち。背番号「19」

◆下村から「悟空」と言われた広島D1位・常広(青学大)「永遠のライバルと思ってくれるならありがたい。うれしいです。いずれ1軍で戦えたら楽しいかなと思います」

 

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