23年シーズン、試合を決する失策を何度も犯してしまったサトテルが守備力UPに取り組んでいます。守備の乱れから、打席でのメンタル面にまで悪影響を及ぼしていた可能性もありますから、攻守共にパワーアップを実現してほしいですね。
阪神・佐藤輝明の失策データから傾向と課題を洗い出す 失策後は打率・184 12球団ワースト23失策のうち半分以上の13が悪送球 イメチェンの秋へ
(サンケイスポーツより)
今、気になる人物、話題に切り込む「THE 核心」(不定期)。今回は2024年の阪神で場内がざわめくほどの〝不確定要素〟となってしまった佐藤輝明内野手(25)の三塁守備に焦点を当てる。自身も「イメージを変えないと」と語るように、両リーグワースト23失策からの改善は急務だ。秋季練習以降も徹底的な訓練が求められる。失策データから、傾向と課題を洗い出した。
秋風の吹く甲子園で、ただひたすらに白球を捕って、投げる大砲の姿があった。何度もどん底へとたたき落とされてきた三塁守備。佐藤輝は〝イメージ〟を変えるべく、必死に汗を流している。
「イメージを変えないといけないというのもあるし、チャンレンジする気持ちです」
今季23失策は12球団ワースト。守備率・924も規定試合数(チーム試合数の⅔)を守ったセ・リーグ三塁手ではワーストだった。失策の内容に目を向けると悪送球が半分以上の「13」で、スローイングに課題があったことは明白だ。
悪送球によるミスが続いていた8月末、佐藤輝は同じ三塁を守る熊谷にアドバイスを求める。結論は「捕ってしっかり歩いて投げる」ということ。焦りから出るステップとリリースのズレをなくすためには、反復練習で一連の動作を体に染み込ませる必要があった。
9、10月は3失策(悪送球2、落球1)。摑みかけた手応えを胸に、秋季練習ではひたすらノックを受ける日々を過ごしている。11月1日から始まる高知・安芸での秋季キャンプでも当然、特守を敢行し、手応えを確信へと変えていく。
3試合連続本塁打、8試合連続複数安打と絶好調で迎えた8月7日のヤクルト戦(神宮)では、守りから落とし穴に落ちた。1試合2失策を犯して自らの流れを止め、同日から再び複数安打を放つ16日までの7試合は打率・125。守で生まれる「負の連鎖」は打にも〝侵食〟する。失策を犯した試合でシュンとしてしまう「イメージ」も強かった。失策後の打席は今季、打率・184(38打数7安打)、1本塁打、5打点。裏を返せば、守備が向上すれば、打撃もさらに安定するということだ。
「良い感じかどうかはわからないですけど、しっかり取り組んでいます。それは(イメージが変わるとは)練習次第です。結果が出るのは来年なので」
首脳陣やファン、そして自らが思う守備へのイメージをどれだけ変えられるか-。佐藤輝が実りの秋に掲げた課題を克服したとき、虎はまた頂点へと近づく。
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