サトテル先制打&11号ソロ!主砲が大暴れで快勝

サトテル先制打&11号ソロ!主砲が大暴れで快勝

投稿者:

阪神が甲子園で広島を3-1で下し、前日の敗戦ムードを振り払うような快勝を飾った。主役は、やはり4番・佐藤輝明だった。初回に先制の右前適時打を放つと、4回にはバックスクリーン左へ11号ソロ。チームの全3得点のうち、2打点を自らのバットでたたき出し、序盤から試合の流れを虎へ引き寄せた。

阪神は初回、広島先発・森下暢仁の立ち上がりを逃さなかった。先頭の髙寺望夢が右前打で出塁すると、すかさず二盗に成功。2番・中野拓夢が四球を選び、無死一、二塁といきなり好機をつくった。3番・森下翔太は中飛に倒れたが、走者がそれぞれ進み、一死二、三塁。ここで打席に立ったのがサトテルだった。

カウントを整えながら迎えた勝負どころ。サトテルは森下の球をしっかりと捉え、打球をライト前へ運んだ。三塁走者の髙寺が生還し、阪神が1点を先制。前日15日の広島戦では打線を組み替えながらもわずか1安打に終わり、0-2で敗れていた阪神にとって、この初回の一打は単なる先制点以上の意味を持っていた。前夜沈黙した打線に、主砲のバットがいきなり火をつけたのである。

なおも一死一、三塁から、5番・大山悠輔が左翼へ犠牲フライ。三塁走者の中野が生還し、阪神は初回に2点を奪った。この場面では、サトテルの帰塁をめぐって広島側がリクエストを要求したが、リプレー検証の結果、判定は変わらず。甲子園の空気はさらに阪神側へ傾いた。

この日のサトテルは、打席の中での存在感が際立っていた。初回の適時打は、派手な長打ではない。しかし、相手先発の立ち上がりを攻め、確実に走者をかえす4番らしい一打だった。前日の完封負けに近い重苦しさを払うには、まず先に点を取ることが必要だった。その役割を、サトテルが最初の好機で果たした。

そして、4回。今度は一振りで甲子園を沸かせた。先頭打者として打席に入ったサトテルは、カウント2-2から森下の球を捉える。打球は高々と舞い上がり、バックスクリーン左へ飛び込む11号ソロとなった。阪神にとっては3点目。広島にとっては、まだ中盤に入ったばかりの段階で重くのしかかる追加点だった。

初回は適時打、4回は本塁打。サトテルはこの試合で4打数2安打2打点1本塁打。打率は試合後に.363まで上昇した。4番として打線の中心に座り、先制点と追加点の両方に直接絡む働き。まさに、主砲が勝利の道筋をつくった一戦だった。

村上が8回2/3を1失点の快投 無四球9奪三振で広島打線を封じる

打の主役がサトテルなら、投の主役は先発・村上頌樹だった。立ち上がりからテンポよく腕を振り、広島打線に主導権を渡さなかった。初回は大盛穂を空振り三振に仕留めると、野間峻祥を中飛、小園海斗を左飛。わずか3人で片づける上々の滑り出しを見せた。

2回も坂倉将吾を中飛、モンテロを三飛、持丸泰輝を二ゴロに抑え、三者凡退。3回は田村俊介を投ゴロ、勝田成を空振り三振、森下暢仁も空振り三振に仕留めた。序盤3回まで、広島打線にひとりの走者も許さない完璧な内容だった。

4回も大盛を三邪飛、野間を空振り三振、小園を空振り三振。ここまで広島の上位打線を寄せ付けず、阪神が2点を先行した流れを守り抜いた。直後の4回裏にサトテルの11号ソロが飛び出し、リードは3点に拡大。村上にとっても、さらに大胆に攻められる展開となった。

初めてピンチを迎えたのは5回だった。先頭の坂倉に中前打を許し、一死後に持丸にも右前打を浴びて一死一、二塁。田村の二ゴロで二死二、三塁とされ、広島にこの日初めて得点圏の好機をつくられた。しかし、ここで崩れないのがこの日の村上だった。勝田を投ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

6回は代打・林晃汰を遊ゴロ、大盛を空振り三振、野間を一ゴロ。7回も小園を遊ゴロ、坂倉を二ゴロ、モンテロを空振り三振に仕留めた。8回は持丸を捕邪飛、田村を空振り三振、勝田を中飛。試合終盤に入っても球威、制球ともに大きく乱れることはなく、広島打線を沈黙させ続けた。

村上のこの日の投球内容は、8回2/3、123球、被安打5、奪三振9、与四球0、失点1、自責点1。特筆すべきは、四球をひとつも出さなかったことだ。余計な走者を許さず、攻撃側に流れを渡さない。阪神が初回と4回に奪った3点を、村上がほぼ最後まで守り抜く形となった。

9回には一死から大盛に右前打、野間にも右前打を許し、一死一、二塁。小園を空振り三振に仕留めて二死までこぎつけたが、坂倉に左前適時打を浴び、1点を失った。なおも二死一、三塁。ここで阪神ベンチは村上からドリスへスイッチした。

村上にとって完封、完投こそならなかったものの、内容は十分すぎるものだった。広島打線に対し、8回途中まで無失点。最後に1点を許したとはいえ、試合の骨格をつくったのは間違いなく村上の右腕である。勝利投手となり、今季成績は2勝3敗。防御率も2.18となった。

 

Tiktok動画はこちら

 

 

髙寺が3安打2盗塁で口火 小技と足で広島バッテリーを揺さぶる

サトテルの活躍が大きく目立った一方で、阪神打線の流れをつくったのは1番・髙寺望夢だった。初回、いきなり右前打で出塁すると、初球から盗塁を決めた。この走塁が、阪神の先制劇を一気に加速させた。

打線が前日にわずか1安打に終わっていた中で、先頭打者が出塁し、すぐさま二塁を陥れる。相手バッテリーに圧力をかけ、内野にも外野にも緊張感を生む。髙寺の出塁と盗塁によって、広島先発・森下は立ち上がりから走者を背負う形となった。

中野の四球で無死一、二塁となり、森下翔太の中飛で一死二、三塁。ここでサトテルの先制適時打、大山の犠飛につながった。つまり、初回の2点はサトテルと大山の打点で記録されたものだが、その起点には髙寺の出塁と足があった。

髙寺は5回にも内野安打で出塁し、再び盗塁に成功。続く中野の二ゴロで一死三塁まで進んだ。得点には結びつかなかったものの、相手守備にプレッシャーを与え続けたことは間違いない。7回にも左前打を放ち、この日は4打数3安打2盗塁。1番打者として十分すぎる働きだった。

阪神はチーム全体で7安打を放った。そのうち髙寺が3安打、サトテルが2安打。2人でチーム安打の大半を占めた形である。特に上位打線の出塁と4番の一打がかみ合ったことが、試合を優位に進める大きな要因となった。

一方で、森下翔太は4打数無安打、中野も3打数無安打1四球。大山は犠飛で1打点を挙げ、8回には右前打も放った。福島圭音は4回に二塁内野安打で出塁し、二盗にも成功。小幡竜平は4回に敬遠四球を選んだ。派手な大量得点ではなかったが、出塁、盗塁、犠飛、本塁打と、必要な要素が凝縮された攻撃だった。

4回裏の攻撃では、サトテルのソロで3-0としたあと、大山が左飛、福島が二塁内野安打で出塁。福島も二盗を成功させ、阪神は再び得点圏に走者を置いた。坂本誠志郎は右飛、小幡は申告敬遠で二死一、二塁。村上は空振り三振に倒れ、この回の追加点はサトテルの一発による1点のみだったが、阪神は中盤にも相手に圧力をかけ続けた。

ただ、追加点のチャンスをさらに広げきれなかった点は、今後に向けた課題ともいえる。5回一死三塁では森下翔太が遊ゴロ、サトテルが空振り三振に倒れて無得点。6回、7回、8回も得点は奪えなかった。結果的に3点で勝ち切ったが、村上の好投があってこその展開でもあった。

それでも、この試合の阪神打線には前日とは違う空気があった。初回から走者を出し、足で揺さぶり、4番が返す。中盤には主砲の一発で突き放す。大量得点ではないが、勝つための点の取り方としては十分に機能した。特にサトテルの2打点と髙寺の3安打2盗塁は、この日の攻撃を語るうえで欠かせない要素だった。

最後はドリスが締めた 広島の反撃を振り切り、甲子園で価値ある1勝

阪神は9回、広島の反撃を受けた。3点リードで迎えた最終回。村上はここまで快投を続けていたが、一死から大盛に右前打、野間にも右前打を許し、一、二塁のピンチを背負った。小園は空振り三振に仕留め、二死までたどり着いたが、4番・坂倉に左前適時打を浴び、広島に1点を返された。

スコアは3-1。なおも二死一、三塁。ここで阪神は村上を諦め、ドリスを投入した。広島は代走・辰見鴻之介を送り、初球から二盗を成功させる。二死二、三塁。一打が出れば同点という緊迫した場面となった。

打席にはモンテロ。広島にとっては、最後の大きなチャンスだった。しかし、ドリスは動じなかった。モンテロを左飛に打ち取り、試合終了。甲子園に安堵と歓声が広がった。ドリスは今季6セーブ目。村上の白星を守り、阪神が3-1で勝利を収めた。

広島は5安打を放ちながら、得点は9回の1点のみ。5回には一死一、二塁から二死二、三塁の好機をつくったが、勝田が投ゴロに倒れた。9回にも二死二、三塁まで迫ったが、あと一本が出なかった。阪神から見れば、村上が要所を締め、最後はドリスが踏ん張った試合だった。

この勝利で阪神は、広島との対戦成績を4勝2敗1分とした。前日の5月15日は、打線が組み替えられながらもわずか1安打に封じられ、0-2で敗戦。流れを変えたい一戦だった。その翌日に、初回から髙寺が出て、佐藤輝が返し、大山が続き、村上が抑える。チームとして立て直すには申し分のない内容だった。

なかでもサトテルの存在感は大きかった。初回の先制打は、チームに勢いを与える一打。4回の11号ソロは、広島に重い追加点を突きつける一発。どちらも試合の流れを左右する場面で生まれた。単に「2安打2打点」という数字以上に、得点がほしい局面で仕事を果たしたことが価値を高めている。

4番が打てば、チームは乗る。甲子園の空気も変わる。この日のサトテルは、まさにそれを体現していた。打球の強さ、勝負どころでの集中力、そして本塁打で試合を動かす力。阪神が求める主砲像を、そのまま形にしたような一戦だった。

もちろん、勝利はサトテルひとりのものではない。髙寺の出塁と盗塁が先制機を生み、村上が8回2/3を投げ抜き、坂本がリードし、最後はドリスが締めた。大山も初回に犠飛を放ち、きっちり追加点を挙げた。守備も無失策で、広島に余計なチャンスを与えなかった。

それでも、試合後に最も強く印象に残ったのは、やはりサトテルのバットだった。初回の右前適時打、4回の11号ソロ。虎の4番が勝負を決める一打を放ち、エース級の相手先発から得点を奪った。村上の快投と佐藤輝の一撃がかみ合ったこの試合は、阪神にとって価値ある甲子園の1勝となった。

1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です