サトテル豪快1号、防球ネットを超える特大アーチ!

サトテル豪快1号、防球ネットを超える特大アーチ!

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我らがサトテル、待望の今季第1号が飛び出しました。まるでボールをピンポン玉のように軽々と柵超えさせるパワーはさらにレベルアップしています。今シーズンこそ、持てる能力をフルに発揮して1年間活躍してもらいたい選手です。

阪神・佐藤輝明、アレネット越え特大弾で巨人を震え上がらせた!! G中里スコアラー「また脅威になる」
サンケイスポーツより)

阪神春季キャンプ(12日、沖縄・宜野座) アレ越えや!! 阪神の1、2軍合同紅白戦が12日、沖縄・宜野座で行われ、白組の「1番・三塁」で出場した佐藤輝明内野手(24)が、今季実戦1号の先頭打者本塁打を放った。右翼席に設置されたアレネット(防球ネット)を越える特大弾。11日の紅白戦と合わせ4打数4安打1本塁打と絶好調の大砲に、3月29日の開幕戦(東京ドーム)で対戦する巨人スコアラーも警戒をより強めた。

乾いた打球音に、佐藤輝も宜野座に詰めかけた1万人のファンも空を見た。白球はその勢いを止めることなく〝アレ〟を越える。勢い止まらぬ虎の大砲は、特大アーチにゆっくりとダイヤモンドを周った。

「(手応えは)すごく良かった。しっかり高めの球を強く捉えることができた。練習していることが実戦でも出せたと思う」

「1番・三塁」で打席へ。紅組の先発・秋山の際どい球を見極め、フルカウントから7球目。内角高めに浮いた直球を振り抜いた。打球は今キャンプから右翼席に設置された〝アレネット〟を越える特大弾。今季実戦1号を確信の先頭打者アーチで飾った。

試合前のフリー打撃から、佐藤輝は〝異変〟ともとれる進化を見せていた。35スイングで柵越えはまさかの0本。これまでのキャンプではピンポン玉のように白球をかっ飛ばし、スタンドインさせてきた男が、だ。

「飛距離はあまり気にせずに。しっかり自分のフォームを確かめながらやってました」

オフに米国での動作解析を踏まえてたどり着いた、少し重心を低くし、股関節を意識して少しお尻を突き出す新打撃フォーム。いまは飛距離よりも、そのフォームを固めることで頭はいっぱい。だから、アレネット越えの一発を「フォームが良かったんじゃないですかね」と振り返る。正しい型を練習で染み込ませ、今季実戦3打席目でアーチを描いた。

「練習でやっている方向性は間違ってないっていうのはこの実戦で感じられた」

三回の第2打席は内角低めに投じられた加治屋の141キロ直球を引き付けて左前にはじき返した。紅白戦2試合で4打数4安打、1本塁打。持ち味の飛距離に、確実性を兼ね備えつつある大砲を、3月29日の開幕戦でぶつかる巨人・中里スコアラーは「バットで捉えるまでの軌道、始動など去年より今の段階ではすごくよく見える。ホームランを打つ能力がある選手。そこが最大限発揮されればまた脅威になる」と警戒した。

宿敵の007も注視する佐藤輝の進化。昨季の打率・263、24本塁打、92打点の全てを超え、キャリアハイを目指す大砲は未完成の打撃フォームに「まだ全然、自分のフォームを意識はしてます」と上を見た。これが無意識レベルまで体に浸透すれば-。「もっと投手と対戦できればもっといい」。さらなる余白を垣間見た2日間の実戦を充実の表情で振り返る。

「(結果が出ていることは)悪くないと思うので、いい当たりをもっと増やしていきたいなと思います」

最高のスタートから最高の結末へ。アレを超える〝アレンパ〟に向け、このまま実戦でアーチを積み重ねていく。

 

◆阪神・佐藤輝の実戦初アーチ

★2021年2月9日、練習試合・日本ハム戦(宜野座)。3―4の五回無死一塁で、変則サイド右腕の鈴木健の内角スライダーを捉えると、大きな弧を描いて右翼席にほうり込んだ。対外試合では12球団最速弾だった。

★22年2月5日、紅白戦(宜野座)。0―0の二回先頭で、藤浪の外角高め直球を振り抜き、ライナーで左翼席に運んだ。実戦では12球団最速弾だった。

★23年3月7日、「カーネクスト 2023ワールド・ベースボール・クラシック強化試合」韓国代表戦(京セラ)。2―7の八回先頭で、鄭又栄(チョン・ウヨン)のツーシームを強振し、中堅左にアーチを描いた。初実戦から44打席目だった。

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