岡田監督の「お灸」が効いたのか、2戦ぶりに出場したサトテルが3安打の固め打ちで再び上昇曲線を描き始めました。もちろん、たった1試合で何もかもが改善できたわけではありませんが、復調へのきっかけを掴めたのではないでしょうか。開幕までにしっかり照準を合わせてもらいたいですね。
阪神・佐藤輝 復調予感の3安打!岡田監督苦言に即結果 2戦ぶり出場「打撃フォーム見直して」
(デイリースポーツより)
「オープン戦、中日4-0阪神」(17日、バンテリンドーム)
会心の3安打で復調を予感させた。阪神の佐藤輝明内野手(25)が二回1死から中越えの二塁打を放つなど、3安打と大暴れ。オープン戦では初の複数安打となった。直近は調子が下降線で、15日の試合後は岡田監督から苦言も呈された。意地の固め打ちをきっかけに、開幕へ向けて再び上昇曲線を描く。
中堅へ2本、左翼へ1本と目の覚めるような打球を放つ。ようやく、佐藤輝らしい当たりが戻ってきた。待ってました、と左翼席の黄色いメガホンが揺れる。「意識は変えてないです。しっかり打撃フォームを見直して臨みました」。冷静に自己分析し、3安打の固め打ちにつなげた。
まずは、二回1死。カウント1-2から2球続けてボールを選ぶと、メヒアの150キロ低め速球を拾った。打球は中堅・三好の頭上をはるかに越えて、ワンバウンドでフェンスへ。悠々と二塁に到達し、パンッと手をたたいた。
六回無死一、二塁では田島の直球を中前へ。「2球空振りしたんで、中堅中心にというのはありました」。またしても追い込まれてから、投手に直撃しそうなほどの強烈な一打を食らわせた。八回2死一塁では左腕の斎藤から初球を鮮やかに流し打ち。「結果を出すためにやっている。良かったんじゃないですか」。短い言葉に安どの思いを乗せた。
直近の出場5試合は21打数2安打。15日の中日戦では九回無死一、三塁で空振り三振に倒れ、岡田監督から「何でもええやん、バット当てたらのう」と苦言を呈されたほど。16日は欠場となり、打撃フォームを中心に見つめ直した。
12月に米シアトルの最先端トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でドリルを学び、自主トレや春季キャンプで実践。調子の波を減らすことをテーマの一つに掲げ、ティー打撃は同じことを繰り返している。「何カ所かは、ここじゃないかなというのはありますけど」と改善点も理解している。
この日の結果に喜ぶことはない。3安打とも塁上で笑顔はなかった。試合後も表情は引き締めたまま。「打撃は絶対に崩れてくる。毎日、同じ感じでは打てない。どうやったら同じ感じで打てるかというのは今からだと思います」。固め打ちに復調気配は漂うが、ここから維持できるかが勝負の分かれ道となる。
オープン戦は残り5試合。19日からは福岡でソフトバンクと2試合を戦う。「しっかり打撃フォームを確認しながら、いい当たりが打てるように頑張ります」。今年の佐藤輝は違う。そう思わせるためにも、快音を奏でる。
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