久しぶりのジェット風船を飛ばしに甲子園へ駆けつけた4万超の虎キチにとっては残念すぎる大敗の中で、溜飲を下げてくれたのが3番手で登場した才木投手の豪快なピッチングでした。今季もエースとしてバッタバッタ打ち取ってください！
阪神・才木 万全巨人封じ４回無失点！岡本から２Ｋ ジェット風船復活が後押し！黄色に染まった聖地「すごく懐かしい感じ」
（デイリースポーツより）
「オープン戦、阪神２－８巨人」（９日、甲子園球場）
エースの風格を漂わせた。四回から３番手で登板した阪神の才木浩人投手（２６）が４回無失点、５奪三振と好投。巨人の主砲、岡本から２打席連続三振を奪った。オープン戦では歴代最多となる４万１８３９人が詰めかけ、６年ぶりにジェット風船が“復活”した聖地で右腕が宿敵を圧倒した。
帰ってきた風物詩で、きれいに彩られた甲子園のマウンドには才木がいた。「すごく懐かしいなっていう感じはありましたね」。１９年以来、６年ぶりのジェット風船。膨らませる音も割れる音も聞こえてくる。久しぶりの光景が広がる中、見事な投球でボルテージを高めた。
七回、待ちわびた虎党がフライング気味に風船を膨らませ始めた。グラウンドでは岡本とのマッチアップ。スライダーと直球で追い込むと、最後は自慢のフォークで空振り三振。宿敵の強打者を完璧に封じ込むと、スタンドはドッと沸いた。
続く泉口はスライダーで２者連続三振。ドラフト３位の荒巻（上武大）は一ゴロで三者凡退に抑え、打ち上げの準備は整った。観衆は０５年の実数発表以降、オープン戦で歴代最多の４万１８３９人。約４万の黄色の風船が才木の快投を受けて、空に舞った。「ずっと誠志郎さん（坂本）としゃべってたんで、全然見てなかった」と笑ったが、「ファンの方の楽しみの一つになるんじゃないかな」と歓迎した。
岡本には四回１死でもフォークで空振り三振。結局、２打席連続で三振に仕留めた。「巨人の軸になる選手。シーズンでもしっかり抑えられるようにやっていきたい」。４回１安打無失点で５奪三振。昨季も巨人には８試合で４勝１敗、防御率１・９５と好相性だったが、今年も“Ｇキラー”継続を予感させた。
今年初登板だった２月２３日のオープン戦・中日戦（北谷）では２回４安打４失点。３月２日の教育リーグ・広島戦（ＳＧＬ）では３回１安打無失点と修正した姿を見せた。この日は１－８と劣勢の四回から３番手で登板したが、慣れない中継ぎでも不安を感じさせない。藤川監督も「展開的にゲームを作るのは難しいんですけど、しっかりと自分の間合いに引き込んでくれた」と称賛した。
「あと２試合ぐらいある」とフォークの精度を高めるため、開幕までの逆算もできている。１６日にはプレシーズンゲームのドジャース戦（東京ド）に先発予定。「自分のベストを出せるように、持っているものを出せたらいいかなと思う。いい経験になると思うので、無駄にしないように楽しんでいきたい」。昨季のセ・リーグ王者には貫禄を示した。次はワールドチャンピオンに真っ向勝負を挑む。
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