大黒柱・才木が力でねじ伏せ巨人戦10連勝!

大黒柱・才木が力でねじ伏せ巨人戦10連勝!

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阪神の背番号35が、またしても宿敵をねじ伏せた。
2026年7月8日、東京ドーム。阪神は巨人との首位攻防第2ラウンドを4-1で制し、前夜の悔しい逆転負けをきっちり取り返した。主役はもちろん、才木浩人だ。7回101球、5安打無失点、8奪三振、3四球。数字だけを見れば快投だが、内容は決して楽なものではなかった。毎回のように走者を背負い、得点圏にも何度も進まれた。それでも、最後の一本を許さない。ここぞの場面で腕を振り、巨人打線を力で押し返した。

初回からいきなり試された。1死から浦田に四球。キャベッジの二ゴロで2死二塁となり、ダルベックにも四球を与えて一、二塁。東京ドームの空気が少しざわついた。だが才木は泉口を一ゴロに封じ、いきなりのピンチを無失点で脱出した。2回は佐々木に右安を許したが、ティマを空振り三振、西舘を見逃し三振。3回も浦田の左安から2死二塁を背負ったが、ダルベックを中飛。4回には岸田に中二を浴びても、佐々木を空振り三振、ティマを捕ゴロ。5回も松本に中二を打たれたが、浦田を空振り三振、キャベッジを右飛に打ち取った。

この日の才木は、走者を出してからが強かった。巨人に「いけるかも」と思わせた直後に、その期待を叩き潰す。6回こそダルベックを空振り三振、泉口を右飛、岸田を左飛で三者凡退。7回には代打・丸に中二を浴び、2死後に松本へ四球を出して一、二塁とされたが、最後は浦田を一ゴロ。無失点のままマウンドを降りた。三者凡退は1イニングだけ。それでもゼロを並べたところに、この日の才木の真価がある。

これで才木は巨人戦10連勝。しかも、ただ勝っただけではない。東京ドームで、首位を争う巨人を相手に、前夜の嫌な流れを断ち切る7回無失点だ。ヒーローインタビューでは、ピンチが多かったことを笑いを交えて振り返り、巨人戦10連勝についても「たまたま」と謙遜した。だが、虎党は分かっている。これは偶然ではない。何度も走者を出しながら、最後の一線だけは絶対に越えさせない。あの粘り、あの馬力、あの勝負強さ。才木浩人は、この夜も間違いなく“巨人キラー”だった。

森下翔太、初回2死からドカン! 21号先制弾で主導権を奪った

試合開始直後、東京ドームの空気を一変させたのは森下翔太だった。初回、先頭の髙寺が見逃し三振、中野が一ゴロ。2死走者なし。巨人先発・西舘がテンポよく立ち上がるかに見えた、その瞬間だった。3番・森下が初球を振り抜いた。真ん中に入った152キロを逃さない。打球は左翼席へ一直線。21号ソロ。阪神が、たった一振りで先制点をもぎ取った。

この一発は、単なる1点ではなかった。前夜、阪神は一時逆転しながらも3-4で敗れていた。首位攻防で連敗すれば、流れは一気に巨人へ傾く。その重い空気を、森下が初回に切り裂いた。2死無走者から、しかも初球。相手に余計な間を与えず、いきなりスコアボードに「1」を刻んだ。藤川球児監督も、森下の強いスイングが相手に圧をかけていると評価した。まさにこの打席が象徴だった。フルスイングで相手を下がらせる。甘く来れば、初球からでも仕留める。これが今の森下の怖さだ。

4回にも阪神は追加点を奪う。先頭の森下は左飛に倒れたが、佐藤輝明が四球を選んで出塁。1死一塁から大山悠輔が左翼への適時二塁打を放った。一塁走者の佐藤輝は迷わず本塁へ。最後はヘッドスライディングで生還し、2-0。大山の一打、佐藤輝の走塁。派手さだけではない、しぶとく、力強い阪神らしい追加点だった。

3回には梅野隆太郎が右安で出塁し、才木の投犠打、髙寺の一ゴロで2死三塁まで進めたが、中野が空振り三振に倒れて無得点。2回も大山が右飛、前川右京が左飛、熊谷敬宥が空振り三振と、簡単に畳みかけられたわけではなかった。それでも、阪神は必要なところで点を取った。初回は森下の本塁打。4回は佐藤輝の四球から大山の適時二塁打。才木が踏ん張るたびに、打線が少しずつ援護を重ねていく。大量点ではない。だが、巨人にとっては重い2点だった。

6回に追加点 前川が選び、熊谷が転がし、試合を決めた

2-0で迎えた6回表。ここで阪神は、勝利へ一気に踏み込んだ。先頭の中野が右安で出塁。森下が四球を選び、無死一、二塁。佐藤輝は遊飛に倒れたが、続く大山が左安でつないで1死満塁。ここで巨人は西舘を諦め、田和廉へ継投した。だが、猛虎打線は止まらない。

打席には前川右京。強引に打ちにいきたくなる場面だ。1本出れば試合を決められる。だが前川は、ここで冷静だった。3ボール1ストライクから四球を選び、押し出し。3-0。バットを振らずに奪った1点だったが、この1点は大きかった。前日までの勢いに任せるのではなく、試合展開を読んで、必要な仕事をする。前川自身は、強引な打席があったことを踏まえて修正が必要だと冷静に受け止めていたが、この満塁の場面で選べたことは、勝負の流れをさらに阪神へ引き寄せた。

なおも1死満塁。打席には熊谷敬宥。2回は空振り三振、4回は三ゴロ。それでもこの場面、熊谷はきっちり転がした。遊ゴロの間に三走・森下が生還し、4-0。記録は内野ゴロ。それでも、あの場面では十分すぎる仕事だった。ヒットでなくても点を取る。強打だけではなく、泥くさく1点を奪う。首位攻防の試合で効くのは、こういう得点だ。

梅野は死球で再び満塁としたが、才木は右飛に倒れて追加点はならなかった。それでも、この6回の2点で試合の輪郭ははっきりした。中野が出て、森下がつなぎ、大山が満塁にし、前川が選び、熊谷が転がす。派手なビッグイニングではない。しかし、巨人からすればじわじわと逃げ道を塞がれるような攻撃だった。

8回にも阪神は好機を作った。佐藤輝が三飛に倒れた後、大山が四球、前川も四球。熊谷が左安で1死満塁とした。しかし梅野は二直、才木の代打・岡城快生は二ゴロで無得点。ここでさらに押し込めなかったことは課題として残る。それでも、勝負の分岐点だった6回に2点を奪い、4点差まで広げたことが最後に効いた。阪神は、取るべき回に取った。才木が守り、打線が押し広げる。理想的な形で、宿敵を追い詰めた。

 

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岩崎が踏ん張り、ドリスが締めた 前夜の借りを返す4-1快勝

7回を投げ切った才木の後を受け、8回は岩崎優がマウンドに上がった。だが、巨人も黙ってはいない。先頭のキャベッジがフルカウントから左翼席へ13号ソロ。1-4。東京ドームに巨人反撃のムードが漂いかけた。続くダルベックは三ゴロに仕留めたが、泉口には四球。1死一塁。ここで代打・笹原操希を迎えた。

嫌な場面だった。前夜の記憶もある。終盤に巨人へ流れを渡せば、何が起こるか分からない。だが岩崎は崩れなかった。笹原を遊ゴロ併殺。6-4-3で一気にこの回を終わらせた。キャベッジの一発で1点は失ったが、反撃をそこで止めたことが大きい。才木の勝利を守るためにも、あの併殺は価値があった。

9回表、阪神は堀田賢慎の前に髙寺が三飛、中野が遊直、森下が遊ゴロで三者凡退。追加点は奪えなかった。3点差のまま迎えた9回裏、最後はドリス。先頭の佐々木に9球粘られたが、最後は見逃し三振。続く門脇誠を空振り三振。小林誠司を二飛に打ち取り、試合終了。ドリスは1回無安打2奪三振で12セーブ目を挙げた。

阪神は4得点、6安打、無失策。巨人も6安打を放ったが、得点はキャベッジのソロによる1点だけ。西舘から田和、山田龍聖、堀田へとつないだ巨人投手陣に対し、阪神は森下の21号ソロ、大山の適時二塁打、前川の押し出し四球、熊谷の遊ゴロで4点を奪った。そして何より、才木が7回をゼロで封じた。

前夜の敗戦を引きずらなかった。巨人に傾きかけた首位攻防の流れを、力ずくで引き戻した。森下が初回に吠え、大山がつなぎ、前川が選び、熊谷が泥くさく走者をかえす。そして才木が、巨人打線の前に立ちはだかった。これぞ阪神の勝ち方だ。派手な乱打戦ではない。だが、勝負どころで一本を出し、守るべき場面で踏ん張り、最後は救援陣が締める。東京ドームで刻んだ4-1の白星で、才木浩人は巨人戦10連勝という大記録をを達成し、再び首位戦線のど真ん中へ胸を張って戻る、価値ある一夜となった。

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