才木が7回3安打無失点の快投で連敗ストップ!

才木が7回3安打無失点の快投で連敗ストップ!

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阪神が甲子園でDeNAを3-0で下し、前日までの重苦しい流れを断ち切った。2026年5月10日(日)、阪神タイガース対横浜DeNAベイスターズ8回戦。阪神は5回裏、先発・才木浩人のセーフティスクイズで先制すると、6回裏には佐藤輝明が左中間へ10号ソロを放って追加点。7回裏には代打・嶋村麟士朗の中前適時打で3点目を奪った。投げては才木が7回112球、3安打無失点、10奪三振、1四球の力投。8回は岩崎優、9回はドリスが締め、DeNA打線を完封した。前日9日は1-3で逆転負け、前々日の8日は1-10で大敗。DeNA相手に苦しい試合が続いていただけに、この完封勝利はチームにとって大きな一勝となった。

試合の立ち上がりは、DeNAに先制機があった。1回表、先頭の三森大貴が右前打で出塁し、初球から盗塁を決めた。阪神はこの判定にリクエストしたが、判定は変わらず。無死二塁から度会隆輝を左飛、佐野恵太を空振り三振に仕留め、宮﨑敏郎には四球を与えたものの、2死一、二塁で山本祐大を見逃し三振。才木は初回のピンチを三振で断ち切った。ここで先に点を与えなかったことが、この試合の大きな分岐点になった。

阪神打線は序盤、DeNA先発・石田裕太郎の前に苦しんだ。1回裏は髙寺望夢、中野拓夢、森下翔太が3者連続三振。2回裏も佐藤輝明が一ゴロ、前川右京が左飛、木浪聖也が中飛で三者凡退。3回裏は梅野隆太郎、小幡竜平、才木が3者連続三振に倒れた。石田裕は序盤から三振を奪い、阪神は3回まで無安打。攻撃の糸口をつかめない時間が続いた。

それでも、才木が粘り強くDeNA打線を封じた。2回表は京田陽太、勝又温史を連続三振、林琢真を一ゴロ。3回表は石田裕、三森、度会を三者凡退。4回表には1死から宮﨑に中前打を許したが、山本を左飛、京田を見逃し三振に仕留めた。ピンチらしいピンチを大きく広げず、スコアボードにゼロを並べた。才木は7回まで投げ、許した安打は3本だけ。奪った三振は10個。甲子園の空気を、右腕の力投が締めていった。

4回裏、阪神は相手失策から初めて得点機を作った。先頭の髙寺が林のファンブルで出塁し、中野の犠打で1死二塁。森下は三ゴロ、佐藤は申告敬遠で2死一、二塁となった。ここで前川が中飛に倒れ、先制はならなかった。それでも、ようやく阪神が走者を置いて中軸へつなぐ形を作ったイニングだった。石田裕の前に三振が続いていた打線が、少しずつ相手に圧力をかけ始めた。

そして5回裏、阪神がついに試合を動かした。先頭の木浪が右前打で出塁し、梅野も左前へのポテンヒットで続く。無死一、二塁。小幡の二ゴロで1死一、三塁となり、打席には才木。カウント0-2からセーフティスクイズを決めた。佐野のフィルダースチョイスもあり、三塁走者が生還。才木自身も一塁に残り、阪神が1-0と先制した。投げて相手を抑え、打席でも自ら先制点を生む。まさに才木が試合の流れを引き寄せた瞬間だった。

この1点は大きかった。前日の9日は大竹耕太郎が7回まで無失点で粘りながら、打線の援護が1点にとどまり、終盤に逆転を許した。この日は才木が自らスクイズで先制点をもぎ取った。大量点ではない。だが、ロースコアの展開では、こうした1点が試合の空気を大きく変える。阪神は派手な連打ではなく、木浪、梅野の出塁、小幡の進塁打、才木のスクイズという形で先制した。泥くさく、しかし確実に1点を奪った攻撃だった。

6回表、才木は2死から佐野に中前打を許したが、宮﨑を三飛に打ち取って無失点。その裏、阪神に待望の追加点が生まれる。主役は4番・佐藤輝明だった。1死走者なし。石田裕に対して、佐藤が左中間へ10号ソロ本塁打を放った。スコアは2-0。5回に才木のスクイズで先制し、6回に4番の一発で追加点。阪神にとって、理想的な形でリードを広げる一撃だった。

佐藤輝明が10号ソロ 申告敬遠の後に見せた4番の一発

この試合で攻撃面の大きな見せ場となったのが、6回裏の佐藤輝明の10号ソロだった。佐藤はこの日、3打数1安打1打点1得点1四球。唯一の安打が、勝利を大きく引き寄せる追加点の本塁打となった。チーム全体で5安打、11三振。決して打線が大爆発したわけではないゲームの中で、4番の一振りが試合の流れを決定づけた。

佐藤の最初の打席は2回裏。先頭で打席に入り、一ゴロに倒れた。阪神打線はこの時点で石田裕の前に苦しんでおり、1回は3者連続三振、2回も三者凡退。佐藤も序盤は快音を響かせることができなかった。4回裏には、髙寺が相手失策で出塁し、中野の犠打で1死二塁。森下が三ゴロに倒れた後、佐藤は申告敬遠で歩かされた。DeNA側は2死二塁で佐藤との勝負を避け、前川との勝負を選んだ。結果、前川は中飛で無得点に終わった。

この申告敬遠は、佐藤の存在感を示す場面でもあった。スコアは0-0。先制点が大きく流れを左右する展開で、相手は4番との勝負を避けた。長打力がある打者を歩かせ、塁を埋めてでも次打者で勝負する。DeNAバッテリーにとって、それだけ佐藤の一発は警戒すべきものだった。その後の6回裏、今度は走者なしで勝負となる。そこで佐藤は、待っていたように左中間へ本塁打を放った。

スコアは1-0。才木が好投しているとはいえ、まだ1点差だった。DeNA打線には佐野、宮﨑らが控え、終盤まで何が起きるか分からない展開。そこで佐藤のソロが飛び出した意味は大きい。リードを2点差にする本塁打。才木、岩崎、ドリスで守り切る展開に向けて、チームに余裕をもたらす一発だった。

佐藤の本塁打は、チームにとっても大きな意味を持つ。得点シーンを振り返ると5回は才木のセーフティスクイズ、6回は佐藤のソロ本塁打、7回は代打・嶋村のタイムリーヒット。中でも佐藤の一発は、相手の守備や小技に頼らず、4番が自力でスコアを動かした得点だった。ロースコアゲームで4番が本塁打を放つ。これほど分かりやすく、チームを勢いづけるプレーはない。

さらに、この本塁打は10号。二桁本塁打に到達する一発でもあった。4番としての存在感、長打力、勝負どころでの一振り。すべてが詰まった打席だった。相手先発・石田裕は6回96球、被安打3、被本塁打1、9奪三振、1四球、2失点。阪神打線から三振を奪い、十分に試合を作っていた投手だった。その石田裕から奪った佐藤の一発は、投手戦の均衡を大きく阪神側に傾けた。

この日の阪神打線は、上位が苦しんだ。髙寺は4打数無安打2三振、中野は3打数無安打3三振1犠打、森下は4打数無安打2三振。1番から3番までに安打が出なかった。だからこそ、4番・佐藤の本塁打の価値はさらに高まる。上位が出塁して返す形ではなかったが、4番が単独で1点を奪った。チーム全体で5安打の中で、最も強烈なインパクトを残した打球だった。

守備面や走塁面の記録では、この試合の佐藤に特別なプレーは記されていない。だが、打撃面では明確に試合を動かした。4回には申告敬遠で相手に警戒され、6回にはその警戒を本塁打という結果で上回った。阪神が3-0で勝った試合において、佐藤の10号ソロは中押し点として機能した。才木のスクイズで先制、佐藤の一発で突き放し、嶋村の適時打で仕上げる。阪神の得点の流れの中で、佐藤の本塁打はまさに中心に置かれるべき一打だった。

「不動の4番が左中間に豪快10号」。この一発で甲子園の空気はさらに熱を帯びた。1点を争う展開から、阪神が試合を掌握する展開へ。才木が投げる試合で、4番が追加点を叩き込む。勝利の形としては申し分ない流れだった。

才木7回10K無失点 スクイズも決めた投打の主役

この試合の中心には、やはり才木浩人の存在があった。7回112球、打者25人、被安打3、被本塁打0、奪三振10、与四球1、失点0、自責点0。今季4勝目を挙げ、防御率は3.29。エキサイティングプレーヤーにも選ばれた。選考理由は「7回無失点10奪三振の力投。チームに勝利を呼び込んだ」とされている。投げてはDeNA打線を封じ、打っては先制スクイズ。まさに投打の主役だった。

才木の投球は、初回のピンチをしのいだところから始まった。先頭の三森に右前打と盗塁を許し、1死二塁。佐野を空振り三振に取った後、宮﨑に四球を与えて2死一、二塁。ここで山本を見逃し三振に仕留めた。無失点で立ち上がったことで、試合の主導権を相手に渡さなかった。1回表にDeNAが先制していれば、試合展開はまったく違っていた可能性がある。しかし才木は、いきなりの得点圏でも崩れなかった。

2回表は京田、勝又を連続三振、林を一ゴロ。3回表は石田裕を空振り三振、三森を右飛、度会を空振り三振。4回表は宮﨑に中前打を許したものの、山本を左飛、京田を見逃し三振。5回表は勝又、林、石田裕を三者凡退。6回表は佐野に中前打を許しながら、宮﨑を三飛。7回表は山本を二直、京田を左飛、勝又を投ゴロ。7回を投げ終えた時点で、DeNAに得点を許さなかった。

10奪三振という数字も圧巻だった。初回に佐野、山本から三振を奪い、2回には京田、勝又を連続三振。3回も石田裕、度会から三振を奪った。4回には京田を見逃し三振。5回には勝又、石田裕を空振り三振。合計10個。三振で流れを切る場面が多く、DeNA打線に大きな攻撃の波を作らせなかった。

特に大きかったのは、四球が1つだけだったことだ。DeNA打線には6安打を許したが、才木が投げた7回までに許した安打は3本、四球は初回の宮﨑への1つだけ。余計な走者をためず、長打も浴びなかった。被本塁打はゼロ。前日の9日は阪神が終盤に逆転を許し、前々日は9回に大量失点を喫していた。そうした流れの中で、才木が7回までゼロを並べたことは、チーム全体に大きな安心感をもたらした。

打席でも才木は仕事をした。5回裏、1死一、三塁で迎えた第2打席。0-2からセーフティスクイズを成功させ、阪神が先制した。打撃成績としては1打数0安打1打点1犠打1三振。それでも、この1打点が試合の先制点となった。才木は投手としてだけでなく、打者としても勝利に直結するプレーを見せた。投げてゼロ、打って先制点。完封リレーの土台を作ったのは、間違いなく才木だった。

阪神は7回裏、才木に代打・嶋村を送った。才木は7回無失点で降板し、8回からは岩崎へ継投。7回までの内容を考えれば、続投という選択肢も考えられる場面ではあるが、ここで嶋村が打席に立ち、その嶋村が中前タイムリーを放って3点目を奪った。結果として、この采配も得点につながった。才木が作った流れを、代打から得点へ変えた形だった。

岩崎は8回表に代打・蝦名達夫に左前打を許したが、ヒュンメルを6-4-3の併殺打、三森を一ゴロに抑えた。わずか6球で無失点。9回はドリスが登板し、佐野の左前打、宮﨑の右前ポテンヒットで1死一、二塁とされたが、山本を左飛、最後は京田を空振り三振。セーブを挙げた。才木、岩崎、ドリスの3投手による完封リレー。前々日の1-10大敗を思えば、投手陣の立て直しを強く印象づける勝利だった。

 

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5安打で3点、タイガースらしく積み重ねた勝利 佐藤の一発が流れを決めた

阪神はこの試合、28打数5安打3得点。決して打線が爆発したわけではない。11三振も喫した。DeNAの6安打に対し、阪神は5安打。安打数だけなら相手を下回った。それでもスコアは3-0。理由は、得点の取り方にあった。5回はセーフティスクイズ、6回は本塁打、7回は代打のタイムリー。少ないチャンスを1点ずつ確実に得点へ変えた。

5回裏の先制点は、下位打線から生まれた。木浪が右前打、梅野が左前へのポテンヒットで無死一、二塁。小幡の二ゴロで1死一、三塁。才木のセーフティスクイズで1点。大きな当たりではなかったが、試合を動かすには十分だった。梅野はこの試合、3打数2安打1得点。7回にも右前打で出塁し、嶋村の適時打でホームを踏んだ。下位打線から得点の形を作った点も、この試合のポイントだった。

6回裏は佐藤の10号ソロ。ロースコアで迎えた中盤、追加点がほしい場面で4番が一振りで応えた。阪神の得点の中で、最も派手で、最も甲子園を沸かせた一打だった。前日の試合では、阪神は5安打で1得点に終わり、追加点不足が響いて逆転負けを喫した。この日は同じく少ない安打数ながら、佐藤の一発で2点目を奪えた。1-0と2-0では、終盤の重みが違う。佐藤の本塁打は、試合展開に大きな意味を持つ追加点だった。

7回裏には、梅野の右前打から小幡が送りバントを決め、1死二塁。ここで代打・嶋村が中前タイムリーを放った。3-0。嶋村にとってはプロ初タイムリーとされる一打。才木の好投、佐藤の一発に続き、代打がきっちり役割を果たした。阪神は3犠打を記録しており、走者を進める攻撃が得点に結びついた。派手な連打ではなく、必要な場面で進め、必要な場面で返す。前日できなかった追加点を、この日は確実に奪った。

一方で、課題も残る。1番から3番までの髙寺、中野、森下は無安打。髙寺は4打数0安打2三振、中野は3打数0安打3三振、森下は4打数0安打2三振。上位3人で7三振を喫した。チーム全体でも11三振。DeNA先発・石田裕には6回で9三振を奪われた。打線全体が快調だったわけではない。だからこそ、佐藤の一発、木浪と梅野の出塁、嶋村の代打適時打が光った。

DeNAもチャンスがなかったわけではない。1回表は2死一、二塁、9回表も1死一、二塁。佐野は4打数2安打、宮﨑は3打数2安打1四球と中軸が出塁した。しかし、山本、京田、勝又らを抑えられ、得点にはつながらなかった。京田は4打数無安打3三振、山本も4打数無安打。阪神バッテリーはDeNAの中軸に安打を許しても、後続を断ち切った。

この勝利は、阪神にとって非常に意味のある白星だった。5月8日は1-10で大敗。9回にリリーフ陣が大量失点した。5月9日は1-3で逆転負け。大竹が粘りながら、打線が1点しか奪えなかった。そうした流れの中で迎えた5月10日、阪神は投手陣が完封し、打線は少ない安打で3点を奪った。前日までの課題に対する回答のような試合だった。

特に佐藤輝明の10号ソロは、勝利の中で強い印象を残した。4回に申告敬遠された4番が、6回に勝負されて左中間へ本塁打を放つ。相手が警戒する打者が、警戒通りの怖さを示した。5安打のうちの1本ではあるが、その価値は数字以上に大きい。才木のスクイズで先制し、佐藤の本塁打で中押しし、嶋村のタイムリーで突き放す。阪神が3点を奪った流れの真ん中に、佐藤の一発があった。

甲子園に集まった4万人超の虎キチ達の前で、阪神はDeNAを3-0で完封した。才木は7回10奪三振無失点、佐藤は10号ソロ、嶋村はプロ初タイムリー。岩崎、ドリスも無失点で締めた。前日までの嫌な敗戦を引きずらず、投打のポイントを押さえて勝ち切った一戦。阪神らしい粘りと4番の一発が光る、価値ある完封勝利となった。

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